〜 きのこ’2003 後半〜

2003年春から夏 
岡山県倉敷市・高梁市・総社市



何も傘があるものだけが きのこじゃなくって

きのこ後半は ちょっと 一風変わったキノコ集。





水辺にニョキニョキ 黄色いマッチ

キラキラ 

透き通るような美しさは天下一品です!

 カンムリタケ


あれあれ

こちらは真っ黒け

完全燃焼

マッチの燃えかす風ー!

テングノメシガイの仲間





今年もゴロゴロ転がってました。

そこは水気近くの草原,ウサギが跳ねるそんな場所。

去年はただウサ糞を見ていただけだったのにー

何かあるぞ…

そう思ったのがウンの付き

棚からぼた餅ならぬ,ウサギから珍菌!

ハチスタケ


今年は 野外ででみたの 成熟した状態みたい。

多雨が幸い ラッキー!

ハチスタケの語源

「蜂巣」かと思ったら
「蓮」 からきたんですって

なーるーほーどー

似てる似てる!

撮影用に 草原石上スタジオへー





おいしい?


ダンゴムシが貼り付いてる朱色の物体は
キノコの赤ちゃんかな?(樹液酵母とのウワサも…)

ちなみに アリはただの通行人

忙しそうに 通り過ぎたところを見たら きっと甘くはないのね!






こんな 素敵なお茶碗はいかがでしょうか?

半スケルトンが素敵 オオチャワンタケ風? 情熱の赤カップ ベニチャワンタケモドキ



魅惑の腹菌類きのこシリーズにも 可愛い入れ物がありましてー


ちいっちゃなちっちゃな ミニミニカップならこちらはいかが?

ふふふ,これにはイキな仕掛けがございます。


じーっと眺めてみていたら

おおーっ

ぽろんテカテカ卵が転がり出た!

茶色の蓋は 弾き飛ばされて

その名も一度聞いたら忘れない

タマハジキタケ




こちらも入れ物も 人気が大変ございます

ちっちゃなカップの中には

ゴイシみたいな胞子袋がいっぱい。

雨がポツンポツンと振ってきたら

弾き飛ばしてくれるんですって。

ハタケチャダイゴケ





入れ物も良いけれど

こちらの腹菌類シリーズも 不思議な形



ぶちゅっ

クチベニタケ

出たばっかりは
かさぶたみたいな蓋が付いてます。


こっちは姉妹品

似ているけれど,ちょっと全体の色合いが違うでしょ


ほんのり 紅色 姉妹品の ホオベニタケ。
おほほほ
という声が聞こえそう。

中は案外色白美人




サンコタケ

貴方は何でサンコなの?

それはー
仏具の三顧に似ているらしい

ちなみにアシが ヨンコでも

サンコタケっていいます





まだまだ腹菌類,レッツゴー。




その姿形は まるまる いがいが しわしわ ふくふく 

多種多様で魅惑的なのです。




ゾロゾロ…

こちらは菌は菌でも 変形菌。

ビビットイエローな変形体  ここの場所がきにったのかな


動物みたいにゾロゾロ動く時期と 植物みたいにジッとして胞子を飛ばす時期と

器用〜に使い分ける そんな不思議な生き物。



じめっとした林の床で

おおー 這ってる這ってる!

這い跡がけっこうリアルに繋がって

神経末端模様ぽい…

落ち着く場所を捜索中
子実体になる前には はい集合ー!

滴っぽいゼリー状。





ひっそり佇むのもよし



わいわいギッシリもよし

ムラサキホコリ






梅雨時の林にしゃがんでみたら

あるある 這う這う 出る出る 変形菌!

林床貼り付き変形菌観察部隊 蚊に刺されるのが玉に瑕。





しゃがんで見つける菌類シリーズ

こちらは菌は菌でも冬虫夏草

今年は色々ありました!






林の床から ニョキッと出ている 白い手は…

ジメジメの林床定番 ハナサナギタケ


土の下を辿っていくと…蛾の蛹が埋まっているのでした。
梶井基次郎の世界




葉裏のボンテン

モップみたい〜

上から見た時に モップがはみ出していたので気がついた ギベルラタケ

脚が伸びたまま掴まっているのが なんともいえないなぁ…

宿主は脚の長〜いクモでした




そろそろ夏も終わったなぁ…

セミも転がっている時期です。

あれ,セミに白いブツブツ?
拾ってみたら


これがウワサの セミノハリセンボン??

…にしては 針が少なそうなー

家に持って帰ってケースに入れて数日

ひえーっ 出た出た 

これぞまさにハリセンボン!





まだまだ今年は終わらない 秋のきのこはこれからこれから

きのこに変形菌に冬虫夏草

菌は菌でも段々目線が広がるような それが ますます面白い!

さ,今度はどんなキノコに逢えるかな。





〜 きのこ’2003 前半〜