〜 ツバキをめぐる物語 〜
2002年2月下旬



ヤブツバキ
里山をブラブラしている人が立ち止まって眺めていく
そんなその鮮やかな花。


上を仰いで赤い花を愛でるのもいいけれど,
今日はなんだか花の下が気になって仕方がない。

さいとーさんから
「ツバキキンカクチャワンタケ」の情報を伺いました。
去年落ちた椿の花葉(老朽萎縮したもの)にだけに生えるキノコで
1年以上掃除されていない場所で捜索すると良く見つかるってー

そんな場所って あっちにも こっちにも 
どこにでもあるような

よーし ちょっと椿の木の下をゴソゴソしてみましょうか。



まずはーーー
ご存じ 椿の種&実の殻みっけ!

よくリースの飾りに拾ったっけ・・・

それからそれから
幼少のみぎりには実を割って皮を剥き 
引き戸のレールにゴシゴシ
塗ってツルツルにしたっけ・・・

昔住んでいた家を思い出す,そんな懐かしの実




セミの抜け殻!
さすがに今はバラバラだぁ〜

おっとセミの羽根発見!
葉脈標本ならぬ
羽根脈標本みたい

この木の夏って
蝉時雨が
賑やかだったんでしょうね

・・・強者どもが夢の跡
見れば見るほど
虫のパーツが見つかるの



きのこきのこ・・・椿菌核茶碗茸・・・椿菌核茶碗茸・・・・
いったいどこにあるのかな〜

ゴソゴソッと枯れ葉をどけてみるとー

ゴロン

ありゃりゃー。 
カメムシを発掘してしまった

突っつくと力無く手足をピクピク。
冬越し中起こしてしまってごめん。

そっと葉っぱをかけ直してっと


側では 何かの新芽が春に向かって
スックと伸びていました。 




お次に行ったのは沢沿い
沢へ降りた地点は ちょうどヤブツバキの真下あたり・・・

おお,花が落ちている落ちてるー!

でも

何で半分なの〜?
どこかにちゃんと片割れも転がってる
「貝あわせ」ならぬ「花あわせ」でもして遊べそう

犯人はヒヨドリ?
でもこんな食べ方するかな??
ムササビだったらいいのになぁ・・・



ところで
ツバキキンカクチャワンタケはどうかというとー

ふふふ

あったあった!
なんて小さなキノコでしょうね!
そっとそっと 掘ってみると
固い焦げ茶色のツバキの残骸に到着♪



ツバキの花に物語

ツバキの下でも物語


生き物同士でいろいろなドラマがあるんだろうな〜
どこもかしこも見れば見るほど味がある!


ツバキを眺めているうちに

季節はすっかり春になりました♪






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