倉敷市男女共同参画推進委託事業
FMくらしき市民制作番組「プリティーウーマン」企画


2008年2月24日に引き続き、2009年2月28日 倉敷男女共同参画センター会議室にて
3名の方のお話とバイオリンライブをして頂きました。
そして、御自分のテーマとなる漢字一文字を選んで頂きました。

くらしき作陽音楽大学4回生・渡辺紘也さん くらしき作陽音楽大学4回生・渡辺紘也さん

お友達の林祐一さんの演奏するキーボードと
バイオリンのセッションで3曲のライブ演奏を。
まずはアイリッシュ民謡『サニーガーデン』。
静かで郷愁をそそるような曲です。
そしてアップテンポでスタイリッシュな
オリジナル曲『マイ・スタイル』。
最後に、一番リクエストが多いという
『情熱大陸』。

「どのようにお客さんに伝えていくのかが、
これからの課題です。」
と渡辺さんでした。
お友達の林祐一さん
「楽」 お友達の
林祐一さん

岡山大学生物資源科学研究所准教授 杉本学さん 岡山大学資源生物科学研究所准教授・杉本学さん
ユーモアをふんだんに交えた楽しく壮大なお話を伺うことができました。
昨年、多くのマスメディアで取り上げられた「宇宙ビール」
宇宙で栽培した大麦の種子を5ヶ月間保存、その後、地球で栽培。
その大麦を使ってビールを醸造。
ところが、インターネットの時代、話しは大きく膨らみ月で大麦を栽培、
ビールの醸造まで行ったと…までなかったとか。
宇宙は
 ・無重力なので、品質の良い物質ができる
 ・エネルギー資源がある
 ・貴重な金属がある
そうです。
しかし宇宙は過酷な環境。生物がどうなるのか分からない。
杉本先生は植物でそれを研究されています。
植物は食物となる、酸素を作り出す、安らぎをもたらすというメリットが多く、
特に大麦は乾燥に強い、水の消費をおさえられる、
栄養価が高いという特徴をもっているそうです。
「ビールという身近なものを作ることで宇宙を知って欲しい。
宇宙開発技術は様々に応用され民間にもあります。」
3年前にあるきっかけで宇宙の研究をすることになった杉本先生。
「チャンスがあってもチャレンジしなければできない。一歩前に出ることに意味がある。」
「挑」

倉敷芸術科学大学 観光学科専任講師 芦田雅子さん 倉敷芸術科学大学観光学科専任講師・芦田雅子さん
「繋がりましょう」
とおっしゃる芦田先生。
今のご自身のテーマが繋がるということ。
学生時代からの縁が繋がって今の自分がいる。
観光は、人と人が繋がるということが一番大切と考えられそうです。
昨年1年間での大学での授業の様子をお話し下さいました。
吉備路発見観光イベントへの参加。
観光客としてまわってみるなど、実際の観光の現場へ行って体験してみる、
体験してみないと分からないことある。人と人との繋がりが必要になってくるそうです。
また「美観地区のレポートを作りなさい」という課題を学生に与えたところ、
出会ったものひとつひとつを丁寧に作ったレポートが提出されたとか。
写真を撮りながら歩く、出会った人とのコミュニケーションをとっている、
それはやはり人と人との繋がりの記録でもありました。
芦田先生は学生時代に、京都で外国人観光客を迎えるアルバイトをしていたそうです。
卒業後はそのままJTBに就職。
カウンター業務を経て添乗員として10年間の経験をもっておられます。
そして現在では観光概論,海外事情という教科を教えています。
地理に弱い学生が多いという感想。人種・性別・価値観・年齢をこえて
コミュニケーションができる人間になって欲しいという思いで教授されているそうです。
お話しの最後は、ヨーロッパの世界遺産の紹介で締めくくって頂きました。
「繋」

グローバルキャリアアカデミー日本事務局営業本部長・菅原良二さん。 グローバルキャリアアカデミー日本事務局営業本部長・菅原良二さん。
前職の倉敷商業高校でのお話から現在の夢のお話しをして下さいました。
生徒との出会いは、本当に良い仕事をさせてもらったとおっしゃる菅原さん。
ちょうど、去年の2月28日、卒業式のリハーサルの後、突然、生徒から
「先生の卒業式をします。」と言われクラス単位で寄せ書きをしたアルバムをもらったそうです。
現在は留学の相談業務にたずさわり、北海道から沖縄まで駆け回っている日々。
次の夢が追えると現職に就かれた菅原さんの夢であり生き甲斐は
「子供達の感動に出会いたい」というもの。
前職・倉敷商業高校での校長の時も、校長であっても子供達に関わっていたいと、
自分流の生き方を貫いてこられたそうです。
その中で出会った感動のいくつかを紹介すると、
・「ありがとう」の言葉
  生徒のやりたいようにやらせた体育祭の後、生徒全員からかけられた言葉
・全国大会優勝(マーチング部)
  「記録よりも記憶に残る演奏をしたい」とオリジナリティあふれる演奏
・挑戦しつづけたインターハイ(バレーボール部)
  挑戦しつづけたことが大切。負けても敗者の美学がある。
・夢に見た甲子園(野球部)
  亡くなった生徒の名を記した練習着。
  強い絆があったからこそ甲子園にいけた。
  退職後に甲子園出場をはたす。

教育で大切なのは「見る,聞く,見せる」ではないかとおっしゃる菅原さん。
「見る」→見守る→励み、安心感
「聞く」→不安軽減、的確な対応→意欲、主体性、自立
「見せる」→率先垂範、師弟同行→信用、信頼関係
そして後ろ姿こそ最高の教育、究極の指導法である。
子供の成長には気持ちを安定させ、夢と希望を語ることにあるのではないか。

現在は日本人学校をシドニーとクィーンズランドに作りたいと
最後にご自分の夢を語ってくださった菅原さんでした。
「会」「夢」


途中にティータイムをはさんでのバイオリン演奏と3名の方のお話しでしたが、いかがだったでしょうか。
参加して下さった方々に御礼を申し上げます。