中秋の名、今年は旧暦で言えば8月15日…太陽暦ならば10月6日に当たります。
スタジオには、白く丸い月見団子とススキが登場。
いよいよ本格的な秋の到来…といった雰囲気です。
あくまでも月を観賞する事が主題ですので、
お月見の際にお供えするのは、団子の他にはお神酒・秋野菜など…「素を飾る」といって
本来、質素な飾りつけをします。
月の入った風景、夜空全体をキャンバスに見立てる…
この様にスケールの大きな楽しみ方は日本人特有の感性だと
こうゆうさんは語ります。
月と言えば、切っても切れないものが「ウサギ」
インドのジャータカ(お釈迦様の生前譚)の中にその源流があります。
「昔、動物達の間で『神様にお供えをしよう』という話になり、
皆が色々な供物を持ち寄ってお供えした。
しかし、供えるものを何も持っていなかったウサギは
悲しみ、悔やんで、焚き火の中に身を投じ、自らを供物として捧げた。
やがて煙は月へと昇り、ウサギの姿になった。」
これが日本に伝えられると、次の様なお話に姿を変えたそうです。
「ある日、お爺さん・お婆さんがワナにかかったウサギを助けた。
ウサギは、恩返しをしよう、この老夫婦の元にやって来たが
どうしても幸せにしてあげる事が出来ず、悲しみ悔やんで
自らを食べて頂こうと、囲炉裏の中に身を投じた。
やがて煙は月へと昇り、餅をつくウサギの姿になった。
すると以後、この老夫婦は食うのに困らない生活を送る事が出来る様になった。」

今週の言葉は「照らされてほんのり輝く」
太陽の様に、自ら光を発して輝くことの出来る星がある一方、
他から光を頂くことで初めて輝くことの出来る星も多く、その代表格がお月さまです。
近年、人は「自らが輝く」事を目指して努力・精進する傾向にありますが、
誰もが「我が我が」では、社会は成り立ちません。
人様から光を頂くことで輝く事もあります。
自分のあるべき位置を見据え、そして「おかげ」に気付く。
月を愛でる時に限らず、思い起こしたい言葉だと思います。