隠岐の島ぽたりんぐ珍道中記

                              平成12年 5月 2日 〜 5月 5日   

    5月2日 
          20:30  倉敷市西阿知町を「ひぃーさん」と自転車を輪行バックに入れひぃーさんの車で出発。

          23:50  七類港に到着。3時間20分の道程(持参のビールをいただき車中で仮眠する)
                 駐車場は満車状態、車を止める場所を探す人で朝まで混雑している。

     5月3日 
           4:30  起 床 (外は少し寒いが次から次へ車が到着する)  出船約5時間前

           6:00  フェリー待合所の食堂で「朝定食」を食べる。

           8:30  チケットを買い荷物(自転車とサイドバック)を担いで乗船。(階段を上り通路を歩く荷物が重い)
                 西郷行き(国賀) 高速艇(レインボー) 島前経由西郷行き(しらしま)乗船客約1500名で大混
                 雑する。

    
 隠岐汽船 フェリー 「しらしま」 

    総トン数     2,343.00トン
    全  長       99.35m
    幅          16.00m
    最大速力     20.45ノット
    航海速力     18.90ノット
    出  力      9.000馬力
    旅客定員       928名

           9:27  出航(定刻を7分遅れ)
                 しらしまの中は大変多くの人で、2等客席はもとより、通路・階段・デッキなど座る場所を見つける
                 のが大変だ。何とか後部甲板の座席を陣取り座るが、風が強くて寒いので、船内の階段前の床
                 で1時間30分くらい寝る。海上はベタ凪で波・うねりなど無く順調に航行する。

          11:00  知夫里島「来居kurii」港に定刻に入港。釣り人が多く下船し磯渡しの船が慌ただしく出て行った。

          12:00  西の島「浦郷urago」に接岸し下船。早速自転車を組み立て食堂「龍宮ryuuguu」で昼飯を食べる。

          13:20   ビールとカツ丼で満腹状態で「国賀海岸・魔天崖matengai」へ向けてポタリングを開始。
                 食べて直ぐの急な上り坂に吐き気を模様するが、ひと山超えて国賀海岸へ到着。

   
 国賀海岸(kuniga kaigan)

 日本海の風雨に侵食され巨大な岩肌がむきだ
 し状態で、海の青・波の白・木々の緑が綺麗で
 ある。
 
 天気に恵まれて春の暖かい日差しがまぶしい。

 

 
 通天橋(tuutenkyou)

 海に大きくせり出したアーチ状の巨大な岩の架け
 橋。水平線がどこまでも続く。
 
 ひぃーさんと隠岐上陸記念に納まる。
 

 

 
 魔天断崖(matengai)

 通天橋よりひと山登ると、ナイフで切り取られたよ
 うな大絶壁が出現する。大自然のパノラマに、只、
 呆然とする。



  カメラの関係で画像不良となる

         14:30  国賀海岸を観光後「浦郷urago」を通り、本日のキャンプ予定地「マリンパーク弁天」に向けて走る。

         15:00  船引き運河を通過。長さ335m 幅12m特に観光のポイントは無い。

         16:00  「美田mita」を通過、マリンパーク弁天に到着。ホテル「リゾ隠岐ロザージュ」のログハウス併設の
               キャンプ場でテントの設営をして、2km先へ食料の買出しに行く。酒・ビール・夕食・朝食分の食料
               (広島からの山登りの一行にビールの買出しを頼まれ、缶ビール2本をゲット)を買い込みキャンプ
               地へ帰り、早速ビールで乾杯し、本日の反省行いながら夕食にありつく。隣のサイトの山口県下松
               市のカナダ人青年(女性と同伴)と親しくなる。ホテルの風呂(500円)に入りに行き、一日の汗を流
               し疲れた体を癒す。(カナダ人青年も誘う)

        21:00  就 寝(若者達男女7人くらいいて騒がしいがお酒と疲れで直ちに爆睡状態に入る)

 
  マリンパーク弁天キャンプ場

  道から急な下り坂を50m降りた海
  岸にテント7張り分のウッドデッキ
  サイトがあり、夕方には全て埋まる。
  波の音を聞きながら気持ちよく眠る
 
     
サイト料 1000

   5月 4日

         5:15  起床 お湯を沸かしコーヒーを飲み朝食の準備に取り掛かる。昨夜は暖かく風も無く夜露がテントに
               着きベタベタ状態中々乾かない。
               朝食は煮込みうどんに寿司、鍋に、なめこ・かいわれ・うどんを入れ出汁で焚く。大変美味しい!.
              
         7:00  テントを撤収し荷物を坂道上の道路まで運び2日目のポタリング開始。一路「別府betupu」を目指し
               て自転車を踏む。昨日の疲れで体が重い!

         7:50  「別府betupu」に到着。中ノ島「菱浦hisiura」行きフェリーの待ち時間を確認して黒木御 所の観光に
               行く。

 
 黒木御所「kuriki gosyo」

   後醍醐天皇が行在所したといわれ、山頂には
  黒木神社と行在所跡の碑がある。
 
   入口左に黒木御所の資料を展示「碧風館」
 
   
入館料 200円
 

         8:30  「別府betupu」発、中ノ島「菱浦hisiura」行きフェリーに乗船。気持ちの良い潮風を受けながら、10分
              の船旅で中ノ島「菱浦hisiura」に上陸。中ノ島ポタリング開始。
              「福井fukui」 「西nisi」 「日の津hinotu」を経由「御波minami」 「知々井tijii」 「中里nakasato」
              を走りる。

 
 中ノ島ポタリング

 
延々と上り、又、海岸線まで下る過酷なコースで
  タイヤとブレーキは悲鳴を上げる。

   眼下に青い日本海を望む!

 

       10:00   「隠岐神社oki jinjya」に到着。

 
 隠岐神社「oki jinjya」

  隠岐に配流になった後鳥羽天皇を祭る。本殿は
 隠岐造り。参道のツツジが満開で綺麗!
 
  歴史民俗資料館
 入館料300円
 

      11:00     「菱浦港」の観光案内所でお食事処を訪ね、寿司 「八千代」 電話 海士2‐0643 に入る。
               魚処の隠岐の寿司(800円)と生ビールで昼飯を大変美味しくいただいた。
               西郷行きフェリーの乗船待ちを利用して自転車を分解して輪行バックに収め寿司の代金を浮かす。

      13:00    「海士ama」発「西郷saigou」行き 隠岐汽船「しらしま」に乗船
               「焼火山takuhi yama」に登った。広島の山仲間と同じ船になる。海上から見る「島後dougo」の姿
              はまさに冬の日本海の荒波を遮るように、海岸線から一気に稜線まで登る山並みが続いている。、

 
 西郷港「saigou kou」

  港近くの入り江に掛かる橋の上から見る風景
  は静かな水面に家並みを映していた。

 

    「隠岐の長閑な漁港風景」
 

     14:15     「島後dougo」 西郷港に入港し下船、自転車を組み立てる。

     15:30     計画を変更して「布施fuse」の海岸で魚釣りをする事にして西郷港を周回する道路を走り、海岸線の
             岬の稜線まで急坂を顔面蒼白になりながら上り、上ったかと思うと急な下りで一気に海岸線まで下が
             るこ との繰り返しで、最後には自転車を降りて押して上ることになった。上り下りを幾度か繰り返した
             後に、浄 土ヶ浦の見える岬の展望台に着く。

 
  浄土ヶ浦「jyoudogaura」

  日本海の外海にしては波穏やかな鏡のよう
  な風景で、島と海が美しく海は澄み海底まで
  見える。
 
  
極楽浄土を連想して名付けられたそうだ!

              「布施fuse」までは後一息だ。
         


    17:30    やっと「布施fuse」の部落に着き、食料・酒を調達する。部落の中ほどに雑貨やさんがあり、焼肉材料と
             うどん等の食材を調達し、疲れ直しにアイスクリームを食べ るが、これが後で大変な問題に発展した。
             引き続きビールを買いに酒屋さんに行くが、閉まっている。(17時過ぎたら店を閉めるそうだ)店先の自
             動販売機で500mlの缶ビールを6本仕入れ港の外れにある照明灯の下にテントを張り、今日の寝床は
             決まった。夕食は、焼肉だ豚肉と鶏肉を買ったのでこれを焼いてビールを飲むことにする、「ひぃーさん」
             の腹具合が悪くなり(疲れた時に冷えたアイスクリームを食べたのが悪かったらしい)、ビールも肉も食べ
             れない。仕方なく一人で食べる。夕方日が暗くなり始めて竿を出すが雑魚一匹当たりが無い。隠岐は魚
             の島魚がいない訳は無いだろうが、七類の釣り客が釣ってしまったのか、ピクリともしない。すぐさま魚釣
             りも中止にする。
             
    21:30    ひぃーさんの腹具合もよくなり寝酒を飲み寝ることにする。
                    

5月5日
    
     5:00    起床、昨夜は暑くて途中目が醒め、上着とズボンを脱いで寝るほどであった。
            波止に行き、竿を出す。昨夜と同じで魚の当たりは感じられない。魚釣りを止めて朝食にすることにする。
            朝食は、昨夜ひぃーさんが食べれなかった残りと、うどんを食べる。出汁が良く効き大変美味しくいただく
    
     8:30    重たい荷物を宅配便を探し倉敷に送る予定で、「布施fuse」の波止を後にする。
             部落の宅配取次ぎ所を探し走るが、取次ぎ所が無い、又、重たい荷物を積み山坂を「西郷saiou」に向
             け走ることにする。

 
  「布施fuse」

  テントを撤収し一路「西郷」を目指して坂、又、
  坂を苦しみながら、上ってゆく。
  
  海の島「島後」に相応しい岬と海の風景をバッ
  クに一休みする。


     8:30    2時間の道程を黙々と自転車を踏む。昨日先の見えない状態とは少し違い、坂の頂上が分かるだけは、
             楽な気持ちで進むことができる。
             
    10:30    「西郷」に到着する。今日の昼飯処を探しながら街中を自転車で散策、港周辺は食堂やみやげ物屋さん
             が多くあり食べる所を決めるのに迷うようだ。
 「港の橋の上で一休みする」

 

    11:30     お食事処「味乃蔵」に入り寿司定食とビールをいただく。
             八尾川「天神橋」岸にあり、店内は明るくBGMが流れとても良い気分にさせてくれる。
寿司定食は1500
             円で新鮮な魚を使った寿司。特に「
甘海老のみそ」は格別な珍味であった。
            
                 
  お食事処 「味乃蔵」 島根県隠岐郡西郷町西町八尾 08512‐2‐3975

 

    12:30    食事を終えて、みやげ物を買いに近くのスーパーに行く、港のみやげ物屋さんと同じ品物が安く置いて
             ある。待ち時間は十分あり、フェリー乗り場で自転車を分解して輪行バックにいれ、ひたすらフェリーを
             待つ。

    15:15    乗船客は次から次に集まり出航時間には600人位にはなった。荷物を段取り良く積み込み、キャンプ用
             マットを持って右舷中間のデッキに行きビールで無事「隠岐の島」制覇を祝して乾杯する。フェリーは定刻
             に「西郷港」を出航すと、気持ち良いほろ酔い加減と疲れからいつしか夢の中に入る。
             波・うねりの無い穏やかな日本海を「しらしま」は順調に航行する。

    17:35    フェリー「しらしま」は予定通り七類港に入港し、下船の人の波が途切れない。大きな荷物を持った2人は
            最後に下船する。荷物は重いが無事目的を達成して帰って来た、快い気分に足取りは進む。
            
    18:00    七類港駐車場を出発し「皆生温泉 かんぽの宿」で温泉に入り3泊4日のポタリングの疲れを落とす。
             すっきりした気分になり、夕ご飯に「ギョウザ・ラーメン」を食べ一路倉敷を向け走る。途中明智峠上り口
            で道を間違え国道181号を新庄・美甘を経由し月田から国道313号北房へ出て、高梁から倉敷に向かう。

    23:00    当初の予定時間に無事倉敷に到着し、隠岐ポタリングの旅を終える。



                                     − 完 −