平成15年10月9日(木)     

平和の群像 (土庄港)





 
今回のツール・ド・小豆島一周は、次に計画中の『ツール・ド・びわ湖一周』のトレーニング走行として、自転車を車に積み込み、新岡山港駐車場を発着点として1日で85kmを走る。

フェリーは新岡山港を出発 香川県土庄港に入港中 港の観光センターで朝食


新岡山港の有料駐車場(1日500円)の近くに有る公園の駐車場に車を止め、組み立てたまま車に載せて運んだ自転車を取り出しフェリー乗り場に行くと、6時30分発の小豆島行きフェリーボートは既に出港準備をしていたが、船員さんに声を掛けてキップを買うまで待って戴き、滑り込みでフェリーに乗り込む。 (大人835円 自転車200円)

朝もやの、波ひとつ無い凪の中をフェリーは滑る様に航行し、薄曇の瀬戸の島々を眺めながら、うとうとしていると7時40分(1時間10分)に香川県の土庄港に接岸した。

平和の群像前で写真を撮り、新岡山港で滑り込みの乗船のため食べられなかった朝ご飯を港の土産物などを販売している観光センターでようやく朝ご飯に有りつく。


自転車歩行者専用のトンネル 早朝の土庄の町を走る 島を南周りで池田港に到着


8時15分土庄港を土庄東港経由で島を南周りに走り始め、国道436号を孔雀園の坂を上り池田港に8時45分に到着する。池田港から道沿いに実を付けたオリーブの木を眺めながら約5km少し坂道をアップ・ダウンしてオリーブ園に9時5分に到着する。途中小豆島ふるさと村へ行くコースも有るが、前回行ったので今回は寄り道をしない事にした。


観光バスが止るオリーブ園 良く整備され走り易い自転車道 小豆島は醤油の匂いでぷんぷん


オリーブ園からは海岸沿いの良く整備された自転車道をすいすい走り、9時15分に寒霞渓上り口と高松行きフェリーの接岸する草壁港に到着する。草壁港から壺井栄の小説『二十四の瞳』の舞台でも有り、映画が撮影されセットが今も保存されている映画村に向けて走る。
醤油の島小豆島は、道沿いに醤油工場や佃煮工場が多く醤油の匂いが漂っている。


岬の分教場(苗羽小学校田浦分校) 二十四の瞳映画村 巡視艇の停泊する坂手港


寒霞渓を草壁港越しに眺めながら海岸線を走り、木造の当時のままの姿で保存されている『岬の分教場』に9時50分に到着した。岬の分教場では3〜4人の観光客が教室の中に入り資料などを見学していた。10時丁度に観光バス4台が駐車する『二十四の瞳映画村』前の『うちのみ漁師村』に到着し、お土産を買い求めた後、写真撮影や休憩を取るが映画村の観光はしなかった。

映画村から先ほど来た道を引き返し、丸金醤油のある古江と言う町から、サイクリングターミナルの有る坂手港の方向に走るが、これが予定していたルートから外れている事を後になって気付くが岬を巡る海岸線の風景を眺めなら『風の子島』の見える半島を走る。


海岸線の坂道を上り休憩する 大阪城築城残石案内標識 福田港の「木原食堂」のおばちゃん


島はどこも、岬にはアップ・ダウンが待っている。ヒィーヒィーと言いながら坂を上ってみると海岸線は遥か下に見える。福田港までの道はアップダウンの連続であった。お昼を少し廻り12時20分に福田港に着き、高松港行きのフェリー乗り場に近い大衆食堂「木原食堂」でお昼ご飯(焼肉定食)を食べる。食堂のおばちゃんと話しが弾み食後にコーヒーをご馳走して頂いた。


長閑な雰囲気の福田港 キャンプ場の有る吉田温泉 日生行きフェリー乗り場の大部港


食後の満腹で体の重さを感じながら、坂道を上り13時5分温泉とキャンプ場のある吉田温泉へ到着、以前来た時に町営の温泉に入り、海岸のキャンプ場でキャンプをして気に入った所だ。吉田温泉から島の東北の岬を廻り、岡山県の日生港からフェリーが入港中の大部港に13時35分に到着する。人の気配を感じない様な静かな港だ。


大阪城残石記念公園 馬越の銚子渓・寒霞渓分岐 世界一狭い海峡(土渕海峡)


島の北側には石切場が多く、ダイナマイトの音が響く中を快調に走り、13時55分『せとうち海の道:大阪城残石記念公園』に到着した。綺麗なトイレと江戸時代の石切作業に使った資料を展示する施設が有る。屋形崎から長い長い坂を顎を出しながら上り、銚子渓・寒霞渓への分岐の馬越えに14時22分にようやく上る事が出来た。コース後半に来てスタミナ切れを感じ坂をフラフラになりながら上る。今回の走行で一番辛く長い坂であった。馬越えからは一揆に坂を下り、あっと言う間に土庄の町に入った。世界で一番狭い海峡(9.93m)でギネスブックに認定されている土渕海峡を見に行く。小川に掛かった橋という感じでこれが海峡?と驚いた。


土庄港フェリー乗り場 土庄港前のホテル 無事新岡山港へ帰着する


15時に土庄港フェリー乗り場へ到着し自転車から降りる。15時20分発の新岡山港行きフェリーに乗ると疲れから直ぐにうとうとしてしまい夢の中に吸い込まれ16時30分無事新岡山港にフェリーは接岸して一周85kmのツール・ド・小豆島を終了する。



 データ集計表

 ポイント 通過時刻 所用時間(分) 累積時間
 岡山港発(フェリー) 6:30 0 0
 土庄港着(朝食) 7:40 70 1時間10分
 土庄港発 8:15 35 1時間45分
 池田港 8:45 30 2時間15分
 オリーブ園 9:05 20 2時間35分
 草壁港 9:15 10 2時間45分
 岬の分教場 9:50 35 3時間20分
 二十四の瞳映画村 10:00 10 3時間30分
 福田港着(食事休憩) 12:20 140 5時間50分
 福田港発 12:50 30 6時間20分
 吉田温泉 13:05 15 6時間35分
 大部港 13:35 30 7時間05分
 大阪城残石記念公園 13:55 20 7時間25分
 土庄港 15:00 65 8時間30分
 土庄港発(フェリー) 15:20 20 8時間50分
 新岡山港着 16:30 70 10時間00分

   走行時間 = 6時間15分
   走行距離 = 85km
   平均速度 = 13.6km/h