’99の作品


’99年の春、もう一つ仕事を辞めた。長年、両肩に重くのしかかっていた荷がおりた

これで完全にフリーな状態になった(実はもう一つ、義理がらみで辞められない仕事があったのだが

それは、思い悩むほどのものでもなかったので続けた。結局、最終的にその仕事も辞めたのは2012年だった)

さて、ここから本格的にパッチワークにのめりこむようになったのだが

最初のうちは、気合は十分なのだが、なかなか手が進まず、作品を仕上げるのにも時間がかかった

それでも、図書館に行ってはパッチワークの本を借り、手芸店に行っては布や道具を見て回った

ワクワクする時間・・本当に楽しかった


’99年の作品は、パッチワークの基本を学んだものが多かった

パッチワークというのは、小さな布をつなぎ合わせて幾何学的な模様を作り、1枚の布に仕上げていくものである

その型(パターン)には、いろいろなものがあって、最も簡単なものは「フォーパッチ」(4枚の正方形の布を縫い合わせたもの)

だろうか。9枚の正方形の布を縫い合わせれば、「ナインパッチ」になる

他にも「クマの足跡」とか「かざぐるま」とか「モンキーレンチ」とか・・

実に数多くのパターンが生み出されている

そんな基本的なパターンを、1枚ずつ仕上げ、つなぎ合わせて1枚の布にしたのが、「サンプラーキルト」である

パッチワークを習い始めると、練習として、まず最初に作る作品でもある

そんなわけで、私もまずはこの「サンプラーキルト」に挑戦した

最初に手掛けた大物作品(私にとっては)で、根気のいる仕事だった

今、この「サンプラーキルト」はこたつの上掛けになっている




「テディベア」

パッチワーク教室でぬいぐるみを作ったのは、これが最初で最後である

中の詰め物に、布のの切れ端と綿を使っている

端切れの整理にもなるので、この後もぬいぐるみづくりに精出した





「座布団カバー」

サンプラーキルトを作った後、その応用編で座布団カバーを作った

10枚作るつもりで布も大量に準備したのだが、実際に出来上がったのはこの4枚だけ

4枚仕上げたところで、〈気力が萎えた〉、といったところかな

再び奮い立ったのは、かなり後になってからのことだ

座布団の1枚1枚は、サンプラーキルトのパターンを応用している

座布団カバーの色合いを、藍色とえんじ色に統一しているので

パターンは同じでも、作品の雰囲気はかなり違っている


  


「鍋つかみ2種」

残り布の整理のために作ったもの

大きな作品を作ると、端切れが出る

時々は小物でも作って消費しないとストッカーが満杯になってしまう

図書館でパッチワークの本を借りてきては、こんな小物を作っていた

大きい作品ばかりだと、なかなか仕上がらなくて、やる気がなくなってくる

こういうものだと、割と早く出来上がり達成感を味わえる