’01の作品


2001年2月、超ビッグなニュースが飛び込んできた

孫(初孫)が生まれるという知らせだ

待ちに待ったうれしい知らせに、手仕事のモチベーションもうなぎのぼり

まだ見ぬ赤ちゃんのために、いろんな作品を考えるのが楽しくて・・・

図書館でパッチワークの本を借りてきては、孫に思いを馳せていた

〈お節介バアサン〉と思われようと、〈気が早い〉と思われようと

秋に生まれてくるであろう赤ちゃんのためにセッセ・セッセと手を動かしていた時期だった

パッチワーク人生の中で、一番気合が入っていた頃かもしれない


赤ちゃんのための作品は、教室の課題の合間をぬって作っていた

まずは教室の課題が一番だった

この年、初めて取り組んだのが〈モラキルト〉だった

〈モラ〉はアップリケの逆で、布を重ねて縫い付けていくのではなく

何枚か重ねた布を切り抜いて、下の布を見せるという手法だ

本来のパッチワークとは違って、時間的には早く出来上がる

面白くていろいろな作品に挑戦した

まずは、額に仕上げた「南の鳥たち」



一番上の布は赤色、その下に青・黒・オレンジ色などを置き、

赤い布を切り抜いて下の色布を出している

所々アップリケで色目を足している箇所もある

もう1作品、モラの手法で作ったバッグ



色遣いが少なくて、こちらの方が簡単だった

バッグの口止めに使っているのは同じ教室に通っていた仲間の

ご主人(K氏)が作った木工品。一つずつ違うオリジナルな口止めだ

このバッグ、どこへ嫁にやったか覚えがない。現在手元にはない


「マザーグース」と「ラビット」

  

この頃は、ぬいぐるみを作るのにはまっていた

まだ見ぬベイビーちゃんを思いながら、せっせとこんなものを作っていた

マザーグースのお腹の中には、溜まっていた切れ端の布が

たっぷり詰まっていて、ずいぶんと重いアヒルのかあさんになってしまった

このグースは何個か作って、あちこちに嫁に出した

ラビットは起き上がりこぼしになっていて、本を参考にして作ったものだ

赤ちゃんへの最初のプレゼントになった

どちらもウキウキ気分で作ったもの。手を動かすのが楽しかった


「犬の親子」



こんなぬいぐるみも作った

端切れを寄せ集めて作ったので、どこかで見たような布が・・

たくさんのぬいぐるみが、赤ちゃんの誕生を心待ちにしていた

もちろん、私も・・早く会いたいなあ~


「ホットカーペットカバー」



実家の母のリクエストで作ったもの。約2メートル四方の大作

大小様々の平行四辺形のピースをひたすら繋げていったもの

バイアスに仕上がっていくので、形を整えるのが大変だった

茶色のラインはミシンで縫い付けたと思う・・(確か)


「ミレニアム」

2001年は、21世紀になった年。戦争が続いた20世紀が幕を閉じ

新しい世紀には、希望に満ちた明るい前途が期待されていた

このタペストリーを仕上げた時、外に向かって放射線状に伸びる線に

未来に向かって突き進んでいく光を感じて、「ミレニアム」という題をつけた




「ピーターラビット」

ピーターラビット君のタペストリー

背景は、濃い茶から黄色にグラデーションしている

これがなかなか難しかったと記憶している

単純に〈濃から淡〉に変化させるなら簡単なのだけど

〈濃〉の中に〈淡〉、〈淡〉の中に〈濃〉をいれながら

全体としてグラデーションに仕上げるのが厄介なのだ

この部分は先生の指示がなく、各自で配色を考えた

この配色の妙を自在に操れるようになると一人前なのだろうが・・

その域まで達することなく、パッチワーク人生を終えた

ラビット君は、アップリケでつけている。モコモコの布を使って

質感を出している。おいしそうに食べているニンジンもアップリケ

「Peter likes carrots」と入れたのは、私のオリジナル



2001年の作品で記録に残っているのはこれだけ

写真に写さないで、散逸したものもいくつかあると思うが・・今ではもう分からない