’02の作品


2002年、パッチワーク教室に通い始めて5年目

パッチワークの面白さが分かりだした頃でもある

教室の共通課題をこなしながら、オリジナルな作品に

挑戦することの楽しさも覚えてきた

図書館で借りてきた本で、「いいなあ~」と思って作ったものもあるし

本の作品をヒントに、自分で考えだした作品もある

手を動かしながら、頭の中では次々とイメージが湧いてきていた

抱いたイメージを布を使って表現する・・

本当に幸せな時間を過ごしていた時期である



「PCバッグ」

メル友さんだった「あるじさん」が結婚することになった

メル友仲間でお祝いをすることになり、プレゼントを依頼された

「パッチワークで何か作ってほしい」と、リーダーの「日曜百姓さん」から頼まれた

「何にしようかなあ~」とさんざん考えた挙句

ノートパソコン用のバッグを作ることにした

お仕事をしていた「あるじさん」には、こんなバッグをプレゼントしたら

喜んでもらえるのではないかと、思ったからだ

派手でもなく地味でもない地色の赤が気に入って

いつか使おうと温めていた布を使った。あるじさんの記念につかえて良かった

先生のお願いして、トールペイントでバラを描いてもらった

一段と素敵な布になった



あるじさんには迷惑かとも思ったが、オフ会の仲間の名前を入れた

いつまでも覚えていてもらいたいと思って・・

結婚式の日、オフ会を代表して出席した「日曜百姓さん」に託した


「朧月夜」

「♪菜の花畑に入日薄れ・・♪」

高野辰之作詞・岡野貞一の「朧月夜」は、私の一番好きな唱歌

暮れなずむ春の空にぴったりのグラデーションの布が手に入ったので

作ってみたが、イマイチ気に入っていない。

なんかイメージと違う・・幼稚・・

なので、今でもあまり飾らない





「春の色紙 3枚セット」

春になると、我が家の玄関に登場する色紙

2月半ばを過ぎ、ようやく日差しに春らしい輝きが出だす頃

土鈴のひな人形と共に、「お雛様の色紙」が飾られる

小さな女の子がいない我が家でも、お雛様が飾られると華やかさが漂う

せっかく出したお雛様、3月3日のひな祭りまでの出番ではちょっと寂しい

なので、我が家では、旧のひな祭り、4月3日まで飾っていた

が、昨今、季節が先走りだして、3月末には桜が満開になる

「桜」の色紙の出番が。慌ただしく色紙を交換する

桜の時期は短い。「桜」の色紙が飾られているのはわずかな日にち

すぐに、「こいもぼり」の色紙と入れ替わる

アップリケの色紙はこの3枚だけ。「こいのぼり」の色紙は、次に入れ替えものがないので

うっかりすると、6月ごろまでそのままになっていることもある

「お雛様」と「こいのぼり」の色紙は’02の作品だが

「桜」の色紙は’03の作品である

  


「スラッシュのショルダーバッグとポシェット」

土台の布は、黒地に派手な花柄があるもので、スラッシュにおあつらえ向きの布である

スラッシュキルトは出来上がるまでどんなものになるのか分からない

そこが面白い。この布は期待通りの仕上がりになった

残り布で作ったポシェットの方が気に入っている





「バニーちゃん」



孫の名前入りのポシェットをかけたバニーちゃんは、孫へのプレゼント

バニーちゃんの本体は、手芸屋さんで買ったもの

洋服を着せて、靴を履かせ、ポシェットを作って、出来上がり。簡単だった

隣のダックス君は、友達のご主人(Kさん)の作品

尻尾がスプリングになっていて、動くたびに揺れるのがかわいい

Kさんは木をこよなく愛する人で、前出の色紙立てや

「朧月夜」のタペストリー掛けも彼の作品だ

孫のために、ブランコや台所セット・トラックなども作ってもらった

細かいところまで丁寧に作ってくださるオリジナルの木製玩具は

安全で温かみのあるもので、私はとても気に入っていた


「ポジャギ」



「ポジャギ」は韓国のパッチワーク

絹のような薄い布を、かがりながらはぎ合わせていく

色の美しさと透ける美しさが独特なパッチワークである

この作品はのれん風に仕上げた

涼しげな色合いが夏向きで、夏になると、玄関に登場する



「追憶 ~湖水地方~」

私の作品の中では、一番時間がかかったもの

約2年の歳月を費やして・・・といっても

途中長い休みもあって、2年がかりでやっと完成したというものだ

中央の円形の部分の刺繍に時間がかかった

クロスステッチでイギリスの田舎の風景が描かれている

刺繍糸の色数が半端じゃあなくて

しかもすごく入り組んでいて、相当苦労した

一度とん挫したのも、この刺繍に手こずったからだ

イングランドの北西部に湖水地方という素敵な地域があると聞く

こんな田舎風の民家が点在する所なんじゃあないかと想像している

行ってみたいねえ~



周囲の茶色の部分は、トラプントの手法で仕上げている

キルトをした後で、裏側からキルト綿を詰めているので

盛り上がって立体的に見えている

刺繍部分を拡大した写真



屋根の部分だけでも何種類の茶色が使われているか・・

色番指定の図を見て、その色番の糸で刺していく

一マス隣の色番が違うので、また糸を換えて・・と

根気のいる作業だった

が、出来上がってみると、その複雑な色番の変化で

絵のような写実的な表現ができている

このクロスステッチのキットは、次男のイギリス土産なのだが

初心者向けのものを買ってきてくれたらしい

中級・上級のものになると、どれほど複雑になるのか

思うだけでため息が出そう


「スラッシュキルトのバッグ2点」



青野縞模様をベースにしたスラッシュキルトで作ったバッグ

夏向きのバッグに仕上がった


「春向きのバッグ2点」



こちらは、ピンクや緑の布を使って作った春向きのバッグ

ピンクの手提げバッグは、今、アリーナへのお供に使っている

良い所、モノの出し入れが簡単

悪い所、出し入れが簡単すぎる(盗難に遭いやすい)


’02の作品はこれでお終い

教室に通い始めて5年目

オリジナルの作品が増えてきた

図書館でパッチワークの本をあさり、手芸店に日参するのが日常となっていた

百均のプラかごを持ち歩き、いつも手を動かしていた

針仕事漬けの日々は、しかし至福の時だった










syuu