’04の作品



二人目の孫が生まれた。今度は男の子

赤ちゃんのために、可愛い作品を作る

健やかな成長を願いながら手を動かすのは
 
とってもうれしいことだった

この年は、大きな作品を二つも手掛けた

手がよく動いていたようだが

この後、指に支障が出始めて、作品作りが難儀になっていく


「ベビーキルト」



赤ちゃんの誕生記念に作った

生地は淡いブルー

柔らかい素材で、まるで赤ちゃんの肌のよう

真ん中の四角の枠の中に

「健やかに育つように・・」というような言葉が

英語で書かれている

周りの20個の花は

二十歳まで元気で大きく育って欲しいという

願いを込めて飾り付けた

退院の日、このお包みに包まれ、ママに抱っ子されておうちに帰った

記念の日にこの作品を使ってもらってうれしかった




「夏用バッグ3点」



ベースの黒い綿生地の上に

鮮やかな模様の布を置き

その上から黒の接着芯をかぶせ

アイロンがけをしたものが本体の布

そうして作った布地をバッグに仕上げたもの

頑張れば、1日で全部仕上がる

柄は接着芯を透かして見えるので

色鮮やかなほど、作品が華やかに出来上がる


「バッグ」



1枚の布に黄・茶・緑のグラデーションが

絶妙に配置された珍しい布地

その生地に「これぞパッチワーク」というような

作り方で作ったバッグ

三角形と四角形の布を継ぎ合わせ(ピースワーク)

更に、縫い目模様を入れていく(キルトワーク)

パッチワークキルトの基本に基づいて

忠実に仕上げた1品である


「春用のショルダーバッグ」

スラッシュキルトを一部に使い

ピンクでまとめたバッグ

ショルダーバッグの紐は三つ編み

先端にチューリップ型のかぶせを使い

春らしく仕上げてみた





「春がすみ」



山里に遅い春がやってきた

うららかな春の日に霞がたなびいている

そんな情景をフランス刺繍で刺してみた

接着芯で裏打ちをして

濃い茶色の額縁をつけた

淡い色彩がいかにも春を思わせる

3月末から4月にかけて、玄関に飾っている


「酉年のミニタペストリー」





色布の上にオフホワイトの布をかぶせ

モラ方式で下の色布を表に出していった

目標は、十二支全部の色紙を作ることだったが

結局「酉」と、翌年の「亥」の色紙しかできなかった

上の色紙は闘鶏の勇ましい姿を

下は「酉」の文字を浮かびあががらせたもの


「百花繚乱」



百合の花をモチーフにしたピースを

つなぎ合わせて作ったもの。大作で2メートル四方はある

百合の花のモチーフは1枚ごとに色がことなり

その配色が難しかった

1枚のピースが大きいので、時間的にはそれほど大変ではなかった

どこに行ったのやら、現在行方不明だ

どこかの家で、こたつ掛けかホットカーペットカバーで使われているかも・・


「布の語らい」



「百花繚乱」とほぼ同じ大きさの大作だが

製作には倍以上の時間がかかっている

パターンは単純で、基本の三角形のピースを組み合わせて

様々な形の正方形ピースを作っている

その正方形ピースをつなぎ合わせて、2メートル四方にまで大きくしたものだ

切れ端や残った布の消費のために作り始めた作品だった

「百花繚乱」とは1つのピースの大きさが全然違い、格段に小さい

さらに、正方形のピースの間には幅の狭い布を

縦横に入れているので、さらに時間がかかった

細かいところまで手をかけて作った作品だ