霜月(しもつき)


今年もあと2か月になった。今月は家では大掃除、地域では公民館祭りや三世代交流会などがある

また、個人的には甘酒作りや忘年会もあり、結構行事が多い月である

楽しいイベントが多いので、〈忙しい、忙しい〉と言いながら、楽しみな月である

月が替わってすぐ、文化の日頃に「公民館祭り」が行われる

今年は、近隣で豪雨災害があり、中止も考えられたそうだが、こんな時だからこそ実施した方がいいという意見が多く

例年ほどの規模にはならなかったが、実施したようだ。実際、行ってみると、例年より展示物も少ないし、人も少なかった

ダンナが通っている「男の料理教室」は、毎年、この文化祭りに「ねぎやき」と「アンダーギー」を作って販売している

結構人気商品で、よく売れる。特に、「アンダーギー」はすぐに売り切れになってしまう

私の通っている「歌声サロン」は、例年だと参加するのだけど、今年は参加を見送った

が、ステージ発表が少なくて寂しいというので、〈みんなで一緒に歌いましょう〉という全員参加型の演目になった

私もそれに参加するため、公民館に行き、ついでに、ダンナの店で「ねぎやき」を買って帰った

「アンダーギー」はやっぱり売り切れだった。(残り物をダンナが持ち帰ったのでそれを食べた)

  
お父さんたち、頑張っています  テントが立ち並んでいるけど、人出はイマイチ   「みんなで歌おう」の会場


11月中旬、地域の各種団体が協力して、「三世代ふれあい交流の集い」が行われる

今年も、11日日曜日、暑いくらいの上天気に恵まれて、幼児から高齢者まで分館に集まってきた

ポップコーンの屋台や焼き鳥屋さんも店開きして、B級グルメを提供していた

輪投げや大玉転がしの競技では、幼い子供とお年寄りがたすきをつなぎながら奮闘

ボランティアで来ていた高校生は、さすがにキビキビと動きがいい

学校の体育会ではやらないだろう大玉転がしを、それでもまじめにやっていたのが微笑ましい

3時間ほど体を動かし、体も心もほっこりしたところで閉会となった

最後に栄養委員さんが作ってくれたピラフと味噌汁をいただいて、帰った

三世代が一緒にふれあう行事はなかなかない。いいイベントだった

 
輪投げって結構難しい。この距離からでもなかなか入らないもんだ
大玉転がしが白組の圧勝、高校生が3組も入っていたので・・

 
ポップコーンや綿菓子は子供たちに大人気
競技を終え、参加賞とピラフをもらって帰った。おいしかった


11月も半ばになると、稲刈りもほぼ終わり、田んぼは稲株になる。オオグロに行ってみた

秋晴れの下、刈り取りの済んだ田んぼは広々して清々しい。来年の田植え時期までしばらくの休息となる

が、田んぼの中をよく見てみると、ジャンボタニシが切り株の間に転がっていた

寒くなると、土の中に潜り込んで冬を越すという。田おこしをして、冬眠しているタニシを駆除するそうだ

厄介な生き物だけど、ある程度大きくなった稲にとっては、雑草を食べてくれる益虫でもある

完全な悪者にするのも、いかがなものか・・本当に厄介な生き物である


我が家の畑は、夏野菜の始末をしてから更地になっていたが、玉ねぎを植えた

我が家の畑作は、玉ねぎ苗を植えるところからシーズンが始まる

以前は、秋から冬にかけてもいろいろ作物を植えていたが

作物を作るという作業は性に合わないようで、なかなか前向きになれなかった

イヤイヤしても時間の無駄と思い、作る野菜は最小限にまで減らした

無理のない程度で、やれるところまでやろうというのが今の心境だ。さて、いつまで続くのか・・

        
オオグロ、今年の役目を果たし、しばし休息。   我が家の畑は今玉ねぎだけが植わっている


11月の後半になると、JAの加工場で今年最後の作業が始まる。甘酒作りだ

今年も今日から四日間、甘酒作りが始まった。冬場の飲み物として重宝している

最近は甘酒の効能がメディアで流れ、人気が上昇している。自家製の甘酒は添加物もなく、なんといっても美味しい

いろんな甘酒を飲んでみるが、JA加工場で作る甘酒以上においしい甘酒には出会わない

我々の作る加工品の中では、一番自慢できるものである


11月は霜月ともいう。名の通り、月の半ばを過ぎるころには、初霜を見る

前夜よく晴れて冷え込んだ朝には、霜が降りて、外は一面真っ白な世界になる

刈り入れが済んだ田んぼも、冬野菜が植わっている畑も、川岸も、霜で覆われる

そんな朝のウオーキングは、刺すような冷気に思わず身を縮めるが、気持ちはシャキッとする

山の紅葉もそろそろ終わり、すぐそこに冬が来ていることを教えてくれる

  
  うるし系の木々の紅葉は真っ赤  霜の朝は池の水面にもやがたつ 日の出前、霜で真っ白な田んぼや畑

柚子が黄色く色づき、キンカンも少し黄色くなってくる

周辺の畑には、大根や白菜といった冬野菜が大きく育ち、収穫を待っている

里山は落ち葉が舞い散る中で、冬支度に精出している。もうすぐ今年も終わる

  
柚子が鈴なりになっている   ブルーベリーの木も紅葉  庭のツワブキ・山茶花が花盛り 

11月の最後の日曜日、部落でクリーン作戦が行われる

用水路や道べりに落ちているゴミや空き缶を拾い、部落内をきれいにしようというものである

その作業の後、講組で用水路の清掃作業が行われる

講組も高齢化が進み、実働部隊は少なくなってきたが、できるあいだはと、頑張っている

一人一人の力は小さいけど、力を合わせれば大きな仕事ができる

用水路の岸の草を刈り、邪魔な竹を切り、ゴミを取り除き、水が通りやすくする

小さな防災対策だが、こんな作業をすることで、個々人の意識を高めることになると思う

災害はいつ起こるかわからない。「備えあれば患いなし」だ
  

川の中のゴミを引き上げています 作業後、コーヒーとパンで「お疲れさまでした~」(写真はH29年のもの)