弥生(やよい)


春は光から・・三月に入ると、日に日に陽射しが輝きを増し、「春近し」を感じる

太陽からの恵みを受け、母なる大地は段々と温みを蓄える

地中で厳しい寒さを耐え忍んでいた草花に、芽吹きの力を与える

冬枯れの淋しかった風景に、少しずつ彩りが加わってくる

春は、黄色の花からやってくる。レンギョウ・タンポポ・スイセン・パンジー・・

やがて、ピンク・赤・紫など、色とりどりの花が咲きだし、色彩豊かな風景が広がっていく

凍り付くような冬を何とか凌いだのは、この景色を見るため

春のやわらかい日差しを受けて、心も体も大きく伸びをする

  

田んぼは田越しされ、やがて始まる田植えに向けての初めの1歩を踏み出す

畑では、冬の間、スクモの布団に守られていた玉ねぎが、少しずつたくましくなっていき

エンドウのツルも、ぐんぐんネットを昇っていく

ブルーベリーが、花芽をたくさんつけている。今年も豊作のようだ

 


春分の日に最も近い戊(つちのえ)の日を「社日(しゃじつ)」という

土の神様を祭り、五穀豊穣を祈る。地神様として親しまれている

この日は野良仕事をお休みする習わしだが、そんな風習も昨今なくなっている

 

ウチの桜のつぼみも膨らんできた


心が浮き立つ季節がそこまで来ている

    

1週間で固かったつぼがここまで膨らんできた