2003年10月25・26日静岡国体浜松会場



25日土曜日、浜松駅におりると、
たくさんの数ののぼりが出迎えてくれる。



通路には、プランター。
マリーゴールドとサルビア。



ポスターもいたるところで見かける。



ここ浜松では、
少年女子ソフトボール、
少年女子バスケットボール、
成年男子ラグビー、
空手道、
自転車ロードレース、
ソフトテニス、
弓道などが行われる。



駅前歓迎コンサートが浜松で行われているころ、
静岡スタジアムでは、約5万人の観衆を集めて開会式が
同時進行していた。
一生に一度の事、ぜひ観客として参加したいと思っていたが
県女子ソフトボールチームが中国大会で優勝し、
国体出場を決めたときには、
すでに、入場券は売り切れていた。
宿の予約も一杯一杯だった。



高さ20メートルもある富士山の飾り付けや、
6000万円をかけた炬火台も登場していた。

せめて岡山選手団の入場行進だけでもと思い、
駅の案内所に聞いてみた。



「駅を出てすぐ左のビルの1階でやってます。」



少しワイドなスクリーンでやってました。
まさに、その入場行進だ。
と喜んだのもつかの間、
画面は岡山を過ぎて愛媛県選手団の入場でした。
炬火ランナーの最終は、
高野進ファイナリストと岩崎恭子オリンピック金メダリスト。
岡山国体では誰がつとめるんでしょうか。

さて、うなぎの蒲焼をつまみ、
焼きはまぐりをほおばり、
石川県の冷酒を飲み干し(対戦相手)、
ホテルで横になろうと、
大通りに向かうと、
なにやら人だかりが。
「ちょっと前を通してくださぁい。」
「すみません。天皇陛下が通るのでしばらくお待ちくださあい。」
とは、体格の良い私服警官。
よく周りを見ると、どの通りも通行止めに。
3分ほど待つと、やってきました。
ものものしい警備隊の後に、
ひときわ明るい後部座席に天皇皇后両陛下。
ちなみに、警備にあたっていたのは埼玉県警でした。




26日、いよいよ少年女子ソフトボールの開始式。
駅前のバス乗り場から30分ごとに無料シャトルバス。



外野フェンス沿いには、
小学生が描いた歓迎ポスターがずらり。
全国16チーム全員の顔写真での紹介もある。



その上には1チームあたり5本の応援のぼりが風にはためく。
中学校1クラス1本運動らしい。



開始式のアトラクションはリズム踊りでした。
夏の長崎インターハイの若々しい高校生の太鼓と違って、
「40から60までの女性による」--場内アナウンスによる―
ひとまず子育ての役目も終え、
私たちも表現を楽しんで健康な体を維持したいという思いが
ひしひしと伝わってくるアトラクションでした。



ライトスタンドでは、小学校6年生が待機。
君が代、行進曲、大会曲を生で歌う。
演奏はすぐ前の高校生が。



天気予報では台風の影響で雨だったのが、
とってもいい秋晴れ。
こうして、開始式は始まりました。

驚いたのは、16チームがそろって、
大会関係者のあいさつが次々と続いたとき、
プラカードの女子高校生がふらふらしてしゃがんだ時。
間髪をいれず、控えの女子高生が走っていって交代した。
両脇をささえて退場していく係も実に手馴れた動きだった。

きわめつけは、あいさつのあと、
たくさんの箱が登場。
「カメラの用意をしなさいよ。」
とは後ろの関係者らしい人の声。
なんだろうと思ったら、
次々に出てくるもの、それは純白の鳩。
しかし、背中に色が塗ってある。
赤の鳩、黄色の鳩、青の鳩、緑の鳩、ピンクの鳩。
この演出には驚いた。
それが、会場をぐるぐるまわりながら飛んでいく。
鳩はリーダーの後をついて隊形を組んで飛ぶので、
方向転換のたびに5色が鮮やかに浮かぶ。
うーん、見事だ。






長崎インターハイ出場・中央高校を中心に、
その中央高校がもっとも苦しんだ岡山東のバッテリーと、
最大のライバル津山商の3年生を加えた岡山県選抜チーム。

ビデオ録画をセットしていたレフト外野席は
いつのまにか弁当を食べるため、
または敵情視察の埼玉女子でいっぱいになった。
(次にこの試合の勝者にあたる)

埼玉女子は、
岡山女子をノーヒットノーランにおさえこむ石川県のピッチャーを少しだけ見て、
自分たちの練習に向かった。

◆少年女子 【浜松市和地山公園グラウンド】  1回戦 10月26日
 岡山 選抜     0 0 0 0 0 0 0   0       
 石川 選抜     0 0 0 1 0 2 X   3    
 (岡) 小山、山本−為房    (石) 佐々木−千田  
 ◇三塁打 桑原(石) (石川の佐々木梓投手はノーヒットノーラン)  


2回戦、石川選抜を完全試合で破った埼玉女子は、
そのまま勝ち続け、3年連続の優勝を飾った。