2009.9.5明るく楽しい玉野光南高校運動部
お盆休みの明けた19日に、玉野光南高校の3年生から電話がかかってきた。
「文化祭で太鼓をするので教えてほしい。」
よくよく聞くと、本番は来月12日であと3週間しかない。
「それはちょっと厳しいな。無理だと思う。」
今までは、夏休み前から練習し、練習場にも何度も通ってもらった。
「もう太鼓の手配もしたし、プログラムにも入っているんです。」
簡単にはあきらめてもらえそうになかったので、
週末の和香園での演奏を見て、それでよかったら楽譜をあげるよと伝えた。
22日の演奏の後で、電話とは違う二人の生徒と会った。
ずいぶんと前向きだった。
指導することになった。
次の打ち合わせからは野球部の男子になり、30日に福田東スポーツ広場で練習することになった。
当日、11人の生徒は福田公園に着いた。
倉敷市の生徒はほとんどいないので、電話だけでは上手く伝わらない。
車で迎えに行った。
練習が始まった。
テーマから体に入れていく。
リズムを気にすると、手が上がらない。腰も落ちない。
ばちを後ろに引いてしまう。
どれも初めて太鼓に接するときに見られる光景だ。
パートを増やす→強弱をつける練習で少しずつ形になっていく。
大太鼓・締太鼓は別のリズムの習得にかかる。
移動打ちでは、今まで見てきたどのチームよりも素早く、
わく打ちでは動きがしなやかで4人の息がぴったりと合っていた。
時間が足りず、アクセント打ちまで行かなかったので、来週も練習することにした。
ジュニアの練習時間になったので、5人のジュニアの「響心」を聞かせた。
真剣に見つめる高校生の前で、ジュニアは気合を入れて演奏した。
2時間の練習と3年間以上も続けている力量の差は歴然だった。
1週間がたち、2回目で最後の練習。
感心したのは出入り口のくつ。
光南高校運動部の3年生はしつけがよい。
3時間頑張る。
しっかり練習していて、途中の間や最後の強弱を自分たちに合うようアレンジしている。
元気なチームカラーを活かして、ジャンプを入れたり大きなポーズを考えたりする。
若者は、ほんの少しの休憩で練習を再開する。
若いって素晴らしい。
光南高校太鼓部はとにかく明るく意欲的である。
けが人が出ても、代わりの生徒が曲を覚えて参加する。
ビーチバレーで浅尾プロと対戦したその足で練習に駆けつける。
そして、なによりこの仲間で何かをすることに喜びを感じている。
最後の決めポーズ 団子3兄弟
12日の本番が本当に楽しみである。