倉敷中央高校ソフトボール部

 

倉敷中央高校3年生にとって最後の夏。

長崎インターハイに向けて、

挑戦が始まった。

 

直前の中国大会では、

県大会決勝で津山商業に破れはしたが、

県3校枠で出場。

あれよあれよという間に決勝戦まで勝ち進む。

くしくも相手は県予選と同じ津山商業。

ここで雪辱。

中国大会優勝。

 

3年間、ほとんど休みもなくソフトボールづけの毎日。

試験前には、地獄の勉強特訓。

私語は一切禁止。

 

けがや病気にも、もちろんおそわれる。

だけど、スパイクされて肉が裂け、

白い骨が見えてもさわがない。

看護科の生徒は自分の体についても冷静に対処する。

 

そして、いよいよ、インターハイ予選。

準決勝は岡山東。

ソフトボールはいいピッチャーにかかると点は取れない。

その典型的な試合。

相手が力でねじ伏せるのに比べて、

中央・2年生エースはスピードの変化をつける。

結局7回では勝負がつかず、

タイブレークに入り、

守備で圧力をかけられ続れた相手校が自滅した。

 

決勝は、やはり津山商業。

県南と違って、小学生から始めた部員が多く、

中学生大会では優勝の経験者も多い。

運動能力の優れた小学生は皆ソフトボールに流れる。

 

ところが、中央。

豊富な練習量をもとに、

バッターボックスに立った打者に、

守備で相手にこう訴える。

私の所へ打ちなさい。

 

逆転勝ちでインターハイへの切符をゲット。

 

それから、

寄付金集め。

応援団の宿泊先手配。

応援グッズ作り。

 


 

いよいよ、長崎夢総体会場へ。

車で九州に入ってからも、延々と高速道路は続く。

やっとついた大村市で、ソフトボール女子だけの開会式が行われた。

 

入場行進が始まる前に、

県内の高校生混成チームによる和太鼓演奏。

40人近くの男女生徒と、指導に当たった地元太鼓メンバー。

特大太鼓のソロや、男子生徒による腹筋打ち。

打ち手を徐々に増やしていく。

飛び散る汗、

元気のよい掛け声。

どの生徒も前を見据えて、

心を込めてたたいている。

 

この他にも、一人一役ということで、

案内・駐車場・アナウンス・記録・グラウンド整備・花いっぱい・絵旗と

いろいろな係をがんばってくれていました。

 

約20分の演奏が終わった後がすばやかった。

それぞれの太鼓の運搬の順番も担当もあらかじめ決められてあって、

しかも、何度も練習している動きでした。

あくまで、主役は女子ソフトボールだと言わんばかりに・・・・。

 


2003年 7月28日 月曜日

午後6時

長崎夢総体

女子ソフトボール開会式

 

北海道から入場行進。

東北・北陸と南に向かう。

いろいろな紹介アナウンス。

来年は廃部になりそうな所もあって・・。

いろいろなユニフォーム。

本部席へのあいさつの仕方も個性豊か。

昨年の優勝校・星野女子が入場。

さすが、体か大きい。

 

近畿に移る。

ええいっ、まだかっ。

カメラをかまえる右手に力が入る。

 

やっと、来た。

直前にそろえたノースリーブの白のユニフォーム。

 

 

大会前に亡くなられた2年生エースのお母さんも、

この行進を写真で見届ける。

 

 

 

さて、試合結果。


 

 

豪雨で1日順延。

7月30日水曜日、午後1時、フレーボール。

熊本国府 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
倉敷中央 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0