2001年7月28日 ドーバー海峡横断 岡瀬さん
1999年11月20日、
岡山県でも一番メンバー数が多い呼松鉄人隊の忘年会。
「私にはどうしてもかなえたい夢がある。」
第1回児島トライアスロン大会に、
長男と親子で出場した岡瀬さん。
「ドーバー海峡を泳いで渡ってみたい。」
よく話を聞くと、
岡瀬さんは1982年に大貫さんの単独横断成功、
10年程前の主婦たちのリレー横断成功をテレビで見て以来、
ずっと胸の中でこの夢をあたためていたらしい。
だけど、メンバーもいないし、
家庭の事情もあり、ずっと言い出せないで、
それでも、水泳教室に通い、遠泳大会にも出場してきた。
今、3人の子供たちも片付き、
鉄人隊のすばらしいメンバーにもめぐり会えた。
費用は自分で働いて稼ぐ。
長年の夢に向かってチャレンジしたい。
2000年、その話はとんとん拍子にまとまり、
実際に泳ぐメンバーやサポート隊が決まり、
今まで成功したチームからアドバイスをもらったり、
イギリスのバイキングプリンセス号との交渉に入ったりした。
その間、毎日1時間は泳ぐ練習と、
脂肪を増やす努力を続けた。
2001年1月2日、沙美海岸で初泳ぎ。
45分の寒中水泳の後、
火にあたり毛布に包まって車の中で暖をとったが、
1時間ほどは全身の震えが止まらなかった。
2月からは倉敷温水プールでドーバー以外のメンバーとの合同練習。
私も参加したが、かなりハードな内容の2時間だった。
水泳の練習で翌日筋肉痛になったのは初めての経験だった。
4月2日、海峡横断にかかる費用にあてるため、
児島駅前のフリーマーケツトに出店。
みなさんのあたたかい協力で8万6千円の収益になった。
6月2日は熱海〜初島24kmリレー往復、
8時間46分22秒で成功。
7人の経験者の人たちも応援に駆けつけた。
そして、いよいよ2001年7月25日、イギリスへ。
7月28日、12時間26分かけて、フランスの海岸上陸。
ここに、岡瀬佐代子・52歳の夢がかなう。
孫2人をだっことおんぶをしても、
1時間は大丈夫な岡瀬さんには、
早くも次の夢があるそうである。