2002年3月13日 すぐれた太鼓袋 川口さん

緑丘小学校に地元のコミュニティーが,

太鼓一式を寄付して下さいましたが,

本日はその太鼓カバーが届きました。

大太鼓も4人でこのとおり。

 

 4年生2人でも楽に運べます。

もちろん,少々なことでは破れそうにない。

一番頑丈な布地の二枚重ね。

 

我々のチームが他の所で作ってもらったのは,

やはり丈夫なテント地だったが,

横の金具のでっぱりが計算に入ってなくて,

無理やり入れているうちに,

破れてしまった。

このカバーは,

サイス゛の採寸や,

入れるマークや色の相談も事前に行った。

表地の仮縫いができると,

再びサイズ合せに来られた。

 

 ふたの中にはウレタンが。 

側面を傷つけないように、ファスナーも特注品。

桶胴太鼓の上下には特別なパット゛をいれる。

 

運搬時、

傷つきやすいところを保護する事と、

持ち運びやすくする事の二つの条件を、

十分クリアしている太鼓袋。

 

 

この袋を作ってくださった川口さんは,

特別の注文に応じるプロフェッショナルである。

自衛隊の防弾チョッキやヘルメットカバーも作っている。

普通のミシンでは製作不可能なものを扱っている。

縫製の技術には絶対の自信を持っている。

そのたたずまいは、

日本酒「歓びの泉」の横坂さん、

太鼓職人「源流太鼓」の河野さんを連想させる。

ーーこの分野なら誰にも負けないよ。ーー

 

川口さんの技術は、

800円でおろした注文品が,

東京の店頭では3000円で売られ,

それが、買い占められ、

インターネットで6000円の値がつくほどの人気である。

 

そういう人が、こんなに身近にいるとは、

足袋や学生服で全国シェアをにぎった、

ファッションタウン児島・繊維の町の底力か。

 

ところが、太鼓の1割が袋の値段のこの世界で、

技術を売っている川口さん、値段は驚くほど安い。

「いいんですか。」

「いいんです。 もうけは二の次。

 これから、さらに改良を加えて、

 日本の和太鼓袋のスタンダードを目指します。」

 

    もちろん、呼松太鼓のカバーもお願いしています。

今日は、その仮縫いの品も届きました。

練習場で試しに入れてみると、

腰痛でうなった私が、大太鼓を楽に運べます。

それに、とっても持ちやすい。

 

本物の職人です。

「倉敷市児島元浜町122-2 SOF カワグチ」

              086-473-4705