剣山登山と源流ツアー
剣山観光を進める会の「剣山登山と源流ツアー」(無料)に申し込んだ。
福田公園を6時30分出発。
3時間かけて見ノ越駅に到着。
我々3名の他に関西方面から来られた4人と合流。
リフトに乗り西島駅に到着。
ここで、ツアーガイドの新居綱男さんの説明を受ける。
新居さんは、写真上の山小屋の主人だそうだ。
剣山の魅力を一人でも多く知ってもらうために、ボランティアで案内役をされている。
出発前に全員で体操をする。
空気が薄いので、最初から無理をしないことが肝心だ。
何しろ今立っているここは、大山と同じ1700メートルの高さである。
登山道の横には朽ちた大木や、バットの材料となるアイダモやシラベという木がはえている。
行きのコースは日本名水百選の御神水。
カルストの土地なのでアルカリ分が多く含まれている。
大剣神社で、同行のA青年とS青年がおみくじをひく。
二人とも独身で恋愛運が気になる。
約1時間で頂上に着く。
剣山のいわれや四方八方に見える景色の説明を受ける。
夜になると瀬戸内の夜景が見えるそうだ。
山を知り尽くしている主人の言葉は説得力がある。
三角点になぜ注連縄があるかのを聞く。
歌手の北山たけしさんがここで「剣山」を歌ったときの話を聞く。
すぐ横にある測候所は明日から取り壊しにかかるそうだ。
昼の休憩をはさんで普通の人は踏み込まないニの森・一の森コースに出発。
剣山・次郎笈を背に進む。
ここからの朝夕の景色はそれは素晴らしいそうだ。
その中でも、新居さんのお気に入りは5月の終わりの新緑の季節だそうだ。
山が一斉に動き出す感じがたまらないそうだ。
新居さんが経験した遭難者の話は重い。
人間が進む道の横に細い線が見られる。
これは鹿の道。
貴重な緑を食べるそうだ。
熊はほぼ絶滅状態で出会うことはないそうだ。
新居さんの話は木々の説明から地形・山頂の天気まで多岐にわたっており、どれもが興味をひかれる。
樹氷と霧氷の違いを聞くと一度は見てみたいと思う。
鹿が通れないようにした丸太道を通って穴吹川の源流へ。
冷たくて御神水よりもおいしい。
ペットボトルに汲む。
とりかぶとの群生。
鹿もこの花には手を出さない。
A青年とS青年は人並ならぬ興味を示す。
このあとS青年はまむしそうの実にも心を奪われ、ついに口に入れる。
紅葉が始まり心が洗われる。
天気にも恵まれ、足取りも軽い。
4時間あまりの源流ツアーが終わり、リフトで降りる。
見ノ越駅に降りると、出発時に写してくれた写真の入ったCDまでいただくことができた。
剣山観光を進める会の皆様、新居さん、ありがとうございました。