2009年発表会 4年生40人のじとう太鼓
昨年の屋台囃子と変わって、今年は40人でじとう太鼓に取り組んだ。
京都の舞鶴市地頭の10月の祭りでたたかれる、
900年以上前、源頼光が大江山の鬼退治に向かう際に始まった太鼓である。
踊りながら正確なリズムをたたくのは難しいので、
現地では、打つのは振りだけでリズムはすべて下打ちの人が行っている。
2009・4年生和太鼓選択40人組は、実際にたたくことを選んだ。
締めには4人が挑戦した。
自ら希望しただけあって、短期間で難しいリズムを自分のものにした。
36人は6つのグループに分かれて中太鼓に挑戦した。
最初は一人うち。
楽譜を渡して何度も模範打ちをしたが、初めて太鼓に触るものがほとんどで、視線が宙を舞う。
インフルエンザで学級閉鎖になるクラスもあり、なかなか全員そろってのけいこができない中、
毎日2時間の特訓を続けた。
たたかない時も後ろで振りを付けて参加するようにした。
片膝立てて両手を大きく振るのは体力的には厳しいが、全員がそろうまで練習した。
大きく体を動かしながら太鼓を実際にたたくのも難しいのに、
二人組は楽譜通りのリズムを要求した。
(本場の太鼓の振りでも左手のリズムが難しいので簡単にしている。)
3週間の練習で、ここが一番難しかった。
2人組の息が合っても、6台の太鼓と締めのリズムを合わせるのは至難の技だった。
3人組は、元気よく飛び跳ねることにした。
ばちも高く上げ、最後まで突っ走ることにした。
ここらからは2009・4年生和太鼓選択40人組の真骨頂。
そして、いよいよ6人組。
入れ替わり入れ替わりリズムをリレーする。
2回目は太鼓を取り囲む。
最後は、全員で大きくしたり小さくしたりしてフィナーレ。
途中何度か走ってしまう場面もあったが、締めのソロで修正した。
3週間の練習で、ずいぶんと技能が伸びた子がいた。
見事な2人組太鼓を完成させたペアがいた。
全体を引っ張る締太鼓リーダーが育った。
自分がたたいてなくても振りを頑張った。
みんなよくやった。
じとう太鼓のリズムはこの子たちの身体に入った。
これからの人生の中で、自然に出てくる時もあるだろう。