信号待ち。

いかぞうさんの場合。



システムエンジニアという仕事はつらい。
コンピュータの本稼動ともなると、夜遅くまでシステム調整が続く。
その日も遅くなり、日付は変わって深夜の2時にようやく会社を出た。


眠たい目をこすりながら帰っていると、信号が赤に変わった。
夜の2時ともなると、さすがに車も少ない。
が、目の前に軽自動車が一台止っていた。信号が青になるのを待っている。
おじさんが運転してるようだ。

眠い。

ブレーキを踏み、車を止めた。
私はシートにもたれあくびをしながら背伸びをした。
そのまま寝てしまいたいほど眠い・・・・。

閉じた目を再び開いた。
ん?・・・なにかおかしい・・・。

・・・・・・・・・・!!!!

・・・・・前の車がバックしている。
『後ろに車がいるそ!』と叫んだが、当然前の運転者には聞こえるはずがない。
クラクションを1回鳴らす。


だが、容赦なく車がバックしてくる!!!!
『なんじゃ!なんじゃ!気づいてないんか?』
クラクションを数回鳴らす。しかも抗議するように激しく!
・・・それでもバックしてくる!!

『あかん!自分がバックせんと接触してしまう!』
と、ATのセレクターをDからRに替えようと思った瞬間!!


おおおおおおお!!!?????。
それに気づいた時、一瞬呆然とした・・・。


ワシ・・・。ブレーキ踏んでない・・・(T△T)。


そう。前の車がバックしてたのではなく、自分の車が前進していたのだ!!


青に変わる信号。スタートする軽自動車・・・。
そして深夜にポツリと信号機の前に取り残されるMYCAR・・・。

ご・・・ごめんにゃ
穴があったら入りたいとはこの事・・・。

















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