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僕の稲荷山戦記 夜の神話
月神の統べる森で 水の伝説


「月神の統べる森で」  たつみや章 作

(あらすじ)
はるか太古の昔。
山も川も木々も獣も、・・・・みな、心を持った存在だった。
人もまた、月神の統べる森の恵みを受け取って生きてきた。
ある時、海から来たヒメカの民は土地を囲ってクニとし、
敵意をむき出してムラに襲いかかった。
そしてムラの若き長アテルイと、美貌の巫者シクイルケは、
流亡の途中、翡翠色の目を持つ少年ポイシュマと、運命的な出会いをするのだった。

感想
私たち日本人が、ずっと昔から持っていたすべての「物」にある魂に、神様を見いだしていた気持ち。
そう言ったことを思い出させてくれた本でした。
たつみやさんの本は、いつも日本に昔から住んでいる神様がでてくるんだけど、
それが何とも体温に近くて心地よい感じがします。
押しつけでない、「敬虔な気持ちで自然と真正面に向き合うこと」
のメッセージを受け取ることが出来るのではないでしょうか
小さい頃はもっと何事にも不思議な力があったと思っていたのに、
人間の力では及ばない大自然の力の大きさを、
大人になったら忘れてしまっているんですよね。
 
そうそう。読んでいて昔読んだ「コタンの口笛」を思い出しました。
長かったし、今ではストーリーもはっきり憶えてないんだけど、
アイヌの人の話で、そこに出ていたアイヌの人の神様との関わり方・・・
すべての物には神様が宿っているってこと・・・を思い出しました。
これは、中学生だったかの時に、兄貴に誕生日プレゼントにもらったもので、
長かったことと、所々憶えています。
名作ですね。

とにかくスケールのでっかいファンタジーで、次のシリーズはいつ出るのか、
この後どうなるのかもう気になって気になってたまりません。
この話はまだまだ続きそうなので、最後にはどうなっちゃうのか、怖いような楽しみなような・・・。

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「水の伝説」   たつみや章 作

あらすじ
都会の小学校でいじめが原因で登校拒否になった僕が、山村留学することになった。
その山奥の村は、林業で身を立てている人々の村で、豊かな自然と、暖かい人々とりわけ下宿先の同学年の
タツオと仲良くなり、僕は徐々に立ち直りはじめる。
そんなときに、ひょんなことから僕は龍神様の婚礼の杯って奴を手に入れ、かための杯を飲んでしまう。
そこから物語が動き始める。

感想・・・
これは、司書の先生に
「たつみや章は、まだ水の伝説だけ読んでないんですよ。」
(実は「じっぽ」もまだなんだけど、これはすぐ読めそうなので)と話をしていたら、
うちにもありますよ、とすぐさま貸していただいたので、すぐ読みました。
そんなことしている暇はないんだけど、どうもストレスが溜まっちゃって、そうすると本を読みたくなるんだなぁ。
で、読み始めたらもう止まらない。一気に最後まで読んでしまいました。
少年達の友情ストーリーが話の中心なんだけど、
どうしても、山の神様との話とか、龍神様の話とかたつみやワ−ルドに目がいってしまう。
ちょっと自分的には続いたんで、自然との共存は大切だなぁ。って所で終わっちゃってるんだけど、
主人公が立ち直りかけていて、その友情にに必死でしがみつき、
自分の愛情を守ろうとすることで、強くなっていく様は見ていて爽快でした。
大切なのものは大切だ。(あたりまえか)
しかし、人間はいつかそうやって自然からしっぺ返しを受けるだろうね。
それを防ぐにはどうすればいいのだろうか。

そう言えば、この前の原発事故の記事を読んで、「夜の神話」を思いだした人もたくさんいるに違いない。
体から、青白い炎を揺らめかせている人がまた何人も増えたのだろう。
ホントに怖いね。

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