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アメリカの6月はゲイ・プライド・マンスです。各地で様々なイベントが行なわれますが、その中で一番注目をあつめるのはパレードでしょう。サンフランシスコでは6月28日(日)に予定されています。そのほか映画祭や政治的な集会など目白押しです。

今年はカリフォルニア最高裁で、住民投票の過半数(マジョリティ)で、たとえマイノリティ(少数派)の権利を剥奪してしまう州憲法修正であっても、それは合憲であるという司法的な立場が明確にされたため、住民投票で結婚は男女間に限るものであるというProp8は指示され、同性婚はまたしても禁止されてしまったという経緯がありますので、まずはそこを中心にしたパレードが行なわれそうです。

ちなみに去年の6月に下された判決は、基本的人権としての結婚する権利を男女間だけに認めるのは違憲であるというものでした。(どっちやねんっ!って思わず突っ込みたくなります)

ここでちょっと語句の説明です:

「憲法修正」と「憲法改正」は違います。前者がAmendmentで後者がRevisionです。Amendmentは住民投票の過半数ですが、Revisionになると、州議会の三分の二が同意しないと住民投票へは持っていけず、そこでまた三分の二が賛成しなければ、「改正」はされないことになっています。それで、今回のProp8は「修正」だったのです。

こういった状況の中で始まったゲイ・プライド・マンス、その第一日目、6月1日に、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマは、大統領宣言(Proclamation)を発表しました。その内容をかいつまんでお知らせしたいと思いました。

まず、1969年にニューヨークのStonewall Innでおきた、ドラァグ・クィーンたちの蜂起に言及し、そこに生まれたアメリカのLGBT権利の歴史は40年に及んでいることに認識を示しています。

その後綿々と続く権利獲得運動には、多くのLGBTが多大な貢献をし続け、ビジネスやアートの分野でも多くの活躍があり、またHIV/エイズのパンデミックにおいても重要な役割を果たしてきた。その結果とし、以前よりも多くのLGBTが自分のセクシャリティをオープンにしてそれぞれの人生を歩めるようになったのではないか、と続きます。

しかし、こういった大きな進歩が実現したにもかかわらず、LGBTの若者たちがハラスメントをされずに安全に学習できる環境を整備し、LGBTの家族やシニアが彼らの尊厳が大切にされ、周りから敬意をはらわれながら生活できるようになるためには、まだまだ多くのことが成されなければならない、と将来への道筋を指し示しています。

私の政府は、LGBTコミュニティとパートナーシップを組んで、様々な発議をしていく準備が整っています、とここら辺から「宣言」口調に移行していきます。

国際的には同性愛を違法とする国へ法改正を迫る国連の運動に参加し、アメリカ国内ではLGBTにあらゆる分野における平等性を獲得するための対策を支援する。その対策には、ヘイト・クライム法の厳格化、LGBTカップルのシビル・ユニオン(結婚に次ぐもの)へのサポート、連邦レベルでの権利の保障、職場でのセクシャリティをベースにした偏見差別の禁止法律の設定、養子縁組の権利の保障、軍隊におけるDon’t Ask, Don’t Tell ポリシーの廃止、そしてHIV感染予防とHIV感染者へのケアとサポートの提供、という風に具体的な項目を列挙しています。

ここから住民感情や愛国心への訴えが加味されていきますが、そこら辺がさらりとなされていて、まとわり着いてくる感じがないのに、僕は好感を持っているのですが… こう続きます:

これらの問題はLGBTコミュニティだけではなく、アメリカ全体に影響を及ぼす問題である。すべての市民への平等性の確立がいまだなされていないということは、アメリカ市民全てに影響を及ぼしている問題であることを意味する。もしここでわれわれが建国の理念の実現に向けて、協力し合い前へ進むためにともに働くことが出来たならば、全てのアメリカ市民はその恩恵を受けることが出来るのである。LGBTプライド・マンスにあたり、私はLGBTコミュニティ、連邦議会、そしてアメリカ市民に、全ての人々に平等な権利が実現することを推し進めるために、セクシャリティやジェンダーアイデンティティを越えて、ともに働くことを要請するものである。

と力強く言い切っています。が、これは最終的な宣言文言への前振りなんです。そして、最後の「見得を切る」文言に繋がっていきます。

したがって今、私、アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマは、アメリカ合衆国憲法と法律によって私にゆだねられている権限に基づき、2009年6月が、ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、そしてトランスジェンダー(LGBT)のプライド・マンスであることを、ここに宣言する。いまだ存在する偏見や差別をを阻止するため、アメリカ市民の参加を要請するものである。

と、こう締めくくっちゃうわけです。

確かクリントンも同じような宣言をしたと思うのですが、記憶が定かではありません。しかしブッシュ政権下では考えられなかったものでもあるし、その語調も力強いものであり、将来における明るい見通しのようなものも感じ取れたので、ここで皆さんとシェアをしたいと思ったわけです。

長文の日記、完読ありがとうございました。

英文を読みたい方のためリンクを張っておきます

http://www.whitehouse.gov/the_press_office/Presidential-Proclamation-LGBT-Pride-Month/




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