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※注意

これは僕の妄想で、実際のルニアの内容とは、かけ離れた設定の下に展開されるお話です。

ルニアには登場しないジークの母を、勝手ながらアネットと名付けました。

何でアネットかって?オバハンっぽいからに決まっとるやろが。

ま、長いけども、感想に批評に、色々ご意見頂ければ嬉しいどす。

ほな、ルニアの学園設定開幕。

「焼きそばパンんんん!」

そう言って飛び起きたのは、寝ぼけ眼のジークだった。勢い良く飛び上がったため、ベッドから滑り落ち、頭を床に埋める体勢になっている。

「あんた…何やってんの?」

半ば軽蔑の眼差しでジークに声をかけたのは、世話焼きでお節介の、幼なじみのエイルだった。もちろんノックはせずに、ずけずけと部屋に上がり込んでいる。

「そんな浣腸を自ら買って出るような体勢いつまでも続けてないで、サッサと用意してよ。じゃないと学校遅れるわよ?」

「ふぁ…。へいへーい。」

短い欠伸を出し、気の抜けた返事をしながら、のろのろと起き上がったジークは、これまたのろのろと寝間着を脱ぎにかかる。

「ちょっ!あんた私がいてもお構いなしで服脱ぐの?!いい加減ちょっとは恥じらい持ちなさいよっ!」

そう言って、エイルは顔を真っ赤にしながら慌てて部屋を出て行った。

「朝からうるせぇなぁ…。」

ジークはそんな幼なじみの姿を静かに見送り、寝癖頭をボリボリかきむしりながら、やはりのろのろと着替えを進めた。

「どぅあ!?何だよもうこんな時間かよ!母さんどうして起こしてくれなかったんだ!」

着替えを済まし、リビングに降りてきたジークは、時計を見るなり母親に抗議の声を上げた。

「何言ってんだい。あたしゃ父さんが出かける時間から、何度もあんたを起こしに行ったよ。」

ため息混じりでそう答えたジークの母アネットは、朝食の片付けをしながら、うんざりしている。

「父さんが仕事に出かける時間なんか、早過ぎて起きてられるかよ!そんな時間に起こすから、二度寝の魔力がオレを支配して止まないんだ!」

「おんなじだよ。大体あんた、エイルちゃんが来るまでに起きていた試しがないじゃないか。全く、バカ息子のせいで片付けもろくに出来やしないよ。文句ばっかり言ってないで、さっさと食べちまっとくれ。」

アネットは息子の文句を易々とあしらい、食事をとるように促した。

「エイルちゃんも大変だねぇ。こんなバカ息子ほったらかして、さっさと学校に行きゃ良いのに。」

エイルに微笑みながら、精一杯皮肉を述べている。

「やっべー、朝飯食ってる時間ねぇ…。つかおまえ何してんだよ!人が朝飯食えるかどうかの瀬戸際でもがき苦しんでるときに、一人のうのうとモーニングコーヒーと洒落込みやがって!」

母親に対抗できずに歯噛みしたジークは、食卓にちんまりと収まったエイルに、悔しさの矛先を向けている。

「そんなのいつもの事でしょ?いいから早く用意してよ。どうせ今日も走ることになるんだから…。ほんっと毎朝いい運動だわ。」

エイルもアネット同様に、ジークの小言を軽やかに返しながら、ゆったりとモーニングコーヒーを楽しんでいる。そうして食卓の片方では優雅な時間が流れ、もう片方では、忙しなく獲物をを貪るサバンナの野獣を彷彿とさせる勢いで、朝食をかき込むジークの姿があった。

「ひょうほひいひゃひゃいふぁ。ふぉのふぇっふぁいふぇふふぁ、ひょっふぉふぇふぉふぃいふぁふふぁっふぇ。」

「何言ってるか分かんないわよ。ていうか、口に物入れて喋んないでよ!わっ、飛んできた!」

朝食を頬張りながら喋るジークの周りに、残骸が飛散している。もはや、口に入れたパンやサラダを、飲み込めているのかどうかすら危うい惨憺たる風景が伺える状態だった。

「ん…丁度良いじゃないか。そのでっかいケツが、ちょっとでも小さくなってって言ったんだよ。」

「なっ!」

「教室でずっとパルトローのババアの眠たい話ばっかり聞いてるから、そんなことになるんだよ。」

そう言いながら、ジークはエイルの腹部を指で摘んみ、そしてそのまま自らの鼻も同時に摘みながら、エイルの専攻する光浄神術科、いわゆる白魔術科の教諭であり、エイルの実の姉のリルの口真似を始めた。

「はいっ!みんな良い?光浄神術の原理は-」

自分の腹部を摘まれたまま、へらへらと口真似を始めたジークに、遂にエイルは堪忍袋の尾が切れたのか、手を強く握りしめ、そのままジークの腹部へ渾身の一撃を叩き込んだ。

「おま…グーの手は反そ…くだぜ。」

的確に急所を射抜かれたジークは、食卓にすがりつくような状態で、エイルの足元に倒れ伏した。

しかし、この倒れた位置ならば言わずもがな、ジークはそのまま顔を上げた。

「あ…白。」

「………。」

エイルは無言でジークの顔を踏みつけた。

「あたしゃ構わないけど、あんたらそんな漫才みたいなことやってる暇あるのかい?」

もはやこれは二人の日常のやりとりになっているのだが、確かにアネットの言う通り、漫才をするほど時間に余裕はない。

「うお、そうだった!母さん弁当は?!」

「ここだよ。」

「ありがとう!それじゃ行ってくるよ!エイル何ボサっとしてんだ行くぜ。」

「わわっ、待ってよ!おばさん行ってきまーす!」

さっさと家を出ていこうとするジークの後を、エイルは脇に置いていたカバンを鷲掴みにし、慌てて追いかけた。

「どうでも良いけど、あんた鼻血出てるよ!」

アネットの声も、家を出てしまったジークには届かず、ただ虚しく家に響くだけだった。

「全く…。」

そう呟いて、アネットは後片付けに取りかかった。

to be continued...


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