エッチしたくてたまらない人のブログです

耳を澄ませば 最終話

「…ねえ……がまん…できない…。」

 

もちろん僕には分かっていた。

 

彼女がそう呟くことが。

 

そして、その声は僕の内なる声とも同じだった。

 

 

 

それでも僕は訊いてしまう。

 

「いいの?…本当に。」

 

そして、僕は訊ねながらも、指先で彼女を弄んでいた。

 

 

 

彼女は一瞬、僕を睨む。

 

コンナニシタノハ…ダレ?

 

ココマデツレテキタノハ…ダレ?

 

強い視線は僕に訊き返していた。

 

 

 

僕は答えをキスで返す。

 

お互いに分かりきっていることを、敢えて訊ねてしまうのは、僕の愛情表現であり、意地悪でもある。

 

そして僕はいつも行動で答えてしまう。

 

 

 

キスをしながら、彼女のジーンズのボタンを外す。

 

腰を浮かせて僕に協力してくれる彼女。

 

一気に片足だけを抜くと、僕も自分のズボンを下した。

 

今にも溢れそうなほど、僕のペニスは起き上がっている。

 

それをそっと指先で摘んで、彼女は自ら導く。

 

温かく、湿った彼女に僕が納まると、僕たちは一層強く抱きしめあった。

 

 

 

「繋がったね…。」

 

恥ずかしそうに、彼女が囁いた。

 

 

 

「うん…ありがとう。」

 

僕も答えながら、少しずつ動き始める。

 

僕たちは優しく踊る。

 

温もりを感じ、お互いを赦し合うために。

 

不完全な僕たちの、不完全な自我を認め合うために。

 

周囲は気にならなくなっていた。

 

僕たちの感覚の全ては、ただ目の前のお互いに向いていたのだから。

 

僕はその夜、三度、彼女の太腿に射精した。

 

彼女も、僕を深く受け入れて、深く感じてくれた。

 

 

 

 

 

帰りの車中の二人は、初めて秘密を共有しあった子供みたいに、無邪気に、居心地の良い空気に包まれていた。

 

甘い蜜に満たされた、素敵な夜が過ぎていった。

 

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