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No5.この胸のトキメキは・・・


「あ〜、○○くんのことを思うと胸がドキドキする・・・」
好きな人と一緒にいると、胸が高鳴りますよね。
では、胸が高鳴るのは本当に好きな人と一緒だからでしょうか?
こんなおもしろい実験があります。

 ダットン・アロン(1974)は(その道では)有名な「つり橋の実験」を行い、人が感じる心臓の鼓動の「ドキドキ」に関する理論を打ち立てました。

 被験者(実験を受ける人)の男性は100m以上の高さのあるつり橋の上を歩いて渡るように指示されました。そうして橋を渡っている最中(もしくは、渡り終えてから10分以上経過した後)に、反対側から魅力的な女性の実験者が近づき、

「すいませんが、心理学の簡単な実験に協力していただけますか?」

と声を掛けました。そして被験者に「TATテスト(絵を見て物語を創るテスト。今回は性的興奮度を測定)」を実施してもらいました。その後、女性は男性に

「実験結果を詳しく知りたいときには、この電話番号に連絡してください」

と言い、その場から離れました。

 橋の上でTATテストを受けた男性たちの結果と、橋を渡り終えて10分以上経過してからTATテストを受けた男性たちの結果を比較して分析しました。また、女性に後日電話をした比率も両方の条件で比較しました。

 分析の結果、TATテストにおいては、橋の上で回答した男性のほうが、渡り終えた男性たちにくらべ、“性的に興奮している”とでました。また、実際に女性に電話をした人の数も橋の上で回答した男性のほうが多くなりました。

 つまりどういうことでしょうか?

 人というのは「恐怖」のドキドキと「恋愛」のドキドキを区別できてはいないのです。つまり、被験者の男性たちは、橋を渡り終えて10分以上経過しているときに出会った異性よりも、橋の上で心臓がドキドキしているときに出会った異性のほうにより強い“興味”を感じているのです。

 この現象を「情動二要因理論」と呼びます。つり橋を渡ることで、被験者の男性は「恐怖心」から非常に心臓がドキドキしています。そのときに素敵な女性に思いもかけず声を掛けられるわけです。そのとき、男性は「恐怖心」から来るドキドキを「恋愛」のドキドキと勘違いしてしまうのです。

では、この理論を知っていれば、あなたが選ぶべきデートの場所はおわかりですよね。
例えば遊園地。相手はジェットコースターでドキドキなのかあなたが好きでドキドキなのかわからないはずです。
お化け屋敷なんてのもGOODですね。
それから、スポーツ。
2人で汗を流してドキドキしちゃいましょう。



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