15番札所 円明院

「同行記」  平成12年5月6日

  もう帰ろうか、今日はここまでにしようかと思い、ハンドルを持っていた。何もしんどい思いをしながらここまでせんでもいいやろ。今日は、疲れたからもう帰りたい。そんな気持ちが、心の中を通り過ぎていく。その反面ここでやめたら、いつもと同じ途中で投げ捨ててしまっていいのか。またここまで来ないといけなくなるから、がんばれ、と心の中をよぎる。ハンドルもつ手や、体に冷や汗が走る。そんな心の葛藤をしながらでも、自然に次の札所を目指していた。これがお遍路?巡礼なのか。気が付けば15番札所の入り口に来ていた。ここまで来たら、なんだかいろいろ考えていたことがうそのように、引いてしまい、さー頑張ろう、という気持ちが出てきた。お昼も過ぎていたが、もう少し頑張ることにした。ここのお寺は、無人かと思っていた。おまいりを済ませて、ふと隣の家の窓が少しあいていたので、ためしに「こんにちわ」と声をかけると、なんと奥から美人の女性住職さんが出てきたのだ。こっちは、不意を突かれた感じで思わず、一瞬固まってしまったのだ。まさか、と思ったのはつかの間冷静に、納経をお願いしますと快く受けてくださったのだ。しばらく待つと、納経帖に書き込んでくれて、渡してくださった。なんだか、新鮮でとてもうれしくなったのであります。ここは、薬師如来なので病気の快気をお願いして後にしたのです。頑張ってよかった。


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