42番札所 順木庵

「同行記」  平成15年1月

 ここの庵を尋ねるのには苦労しました。いつもながらまた、道に迷ったのです。そばまでは、先の蓮花院で教えていただいたので、すぐに行けたのですが、なかなか庵にたどり着けないのです。
 道を歩いていると、片づけをしているおばさんに、場所を尋ねると、あそこは、わかりにくいからといって、教えてくれました。どうやら通り過ぎてしまっていたようです。だって、庵といっても、みかけは本当に民家そのものなんです。教えてくれたおばさんも、「あれじゃ、わからんじゃろ」といってました。
 教えられたとおり、庵へ歩いていきました。なんだかこうした人と人とのふれあいというものを、今は忘れているのかなと思うのであります。
 ギクシャクした人間関係、人を見たら「ドロボー」と思えではないですが、それに近いようなものが、心の中にあるようで、自分自身がすさんで思えてくるのです。
 でも、自分はそうじゃないんだと、自分一人だけが、良いカッコをしても周りが、そうは取らないと思う現状があると思うと、とても悲しいことです。そしてその環境に真っ向から向かえない自分も寂しいです。
 いつから自分はこうなってしまったのだろう。そんな自分がとても悲しいのです。
 だから、こうやっておまいりをしては、自分自身を見つめているのです。
 ここでのおまいりを済ませ、次へと進むのです。
 雪が降ってきました。とても寒いです。やめて帰ろうかと思ってました。
 納経をしてくださる、お宅へ行くと、奥様が、「若いのに関心やね」と言ってくださりました。
 別に褒めてくれるほど、関心なことではないのですが、そうやって自分自身を見てくださる、そして声をかけてくださる、ことがとてもうれしく思えてくるのです。
 ほんと、いつから人と話をするのがすくなったのでしょうね。
 いつも話をするといったら、家族、会社の人達くらいで、少ないな
 もっと多くの人達と話しができたらいいのにな

庵へ行くには、ここの道を入っていきます。すこし分かりにくいですが、山際のこのコンクリートの道を入り2分ほど歩くと、民家のような建物が見えてきます。これが庵です。

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