43番札所 西明院 44番札所 先陣庵

「同行記」  平成15年1月

 ここのお寺は遠くからも、何となくあそこにあるんだろうなと、思わせる場所にあります。それは、いつも近くを通るたびに、山の中腹にある、お寺のようなものが、遠くからもよく分かるからです。
 実際、尋ねてみると、県道からお寺に入る道は少し分かりにくいですが、注意していると、道端に道しるべがあります。これを見のがさなければ、大丈夫です。お寺に行く途中に、一瞬ここが札所かなと、思ってしまう小さなお寺があります。でも止まってみると、どうも雰囲気が違う。そして山のほうを見ると、明らかにそれらしいお寺が見えているので、そのまま車を進めていくと、少し山を登ったところに、広い駐車場がありました。車を置き、 歩いて行くとお寺の山門があり、西明院という寺名を刻んだ案内があり、やはりここなんだなと、ひとり納得して、ホッとしました。もし間違っていたら、また探さないと行けないからね。
 ほんとに今日は寒い。また、雪がちらついてきた。雪花である。
 どうもここには、久しぶりに、札所が二ヶ寺あるようだ。43番西明院と44番先陣庵の2ヶ寺である。まずは、最初の西明院のおまいりをする。ここのお寺は、この付近では結構大きい。このあと、44番先陣庵へ回る。ここの庵はとても手入れがされており、とても気持ちがいい。なんだか、ホッとさせられるような、庵である。ロウソクの明かりと線香の煙が、庵にちょうどマッチしている雰囲気をかもいだしている。
 おまいりを済ませ、納経のため寺務所を尋ねる。住職が出てきて、納経をしてくださる。
 「ハイ2ヶ寺で400円」と言われ、一瞬「おや」と思ったが、そのまま納経代を払った。
 このとき初めて、納経代は1ヶ寺200円なんだと、分かったのであります。
 いままでも、だいたい200円位だろうなと思って、納めていたのですが、なんとなく「ハイ200円」と改めて言われると、ビックリしてしました。
 ここのお寺はもともと、種松山の山上にあったそうです。でも、山の上では、いろいろ大変なので、今の場所に来たそうです。ここは過去の神仏分離までは、金毘羅様と一緒にありました。今は分かれて、お寺の少し上に金毘羅様を奉っています。
 そう、今まで遠くから見えていたのは、金毘羅様だったのです。
 こちらのほうも、お参りをさせてもらいました。この金毘羅様からは倉敷が一望できます。江戸時代は、この前に広がる田んぼは、全部海だったのだなと思うと、ずいぶんと様変わりしたものだと思います。江戸時代は瀬戸内の海が広がる、とても景色のきれいなところやったろうなと思います。

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