2. (続)人間的能力の成長とは……その(3) カール・ロジャースの理論を中心に


人格的に成長した人とは

  1)成長した人は、次のような自己概念を持っている。

1)自分についての自己概念が大きく、明確である。
  @ 自己概念が豊かで大きい。様々な側面の自分に気づいている。
  A 自分の問題点についても能力の限界についても、よくわきまえている。
  B 自分の人柄や能力の優れた側面をよく知っており、それを伸ばそうとしている。
  C しっかりと確立されているので、揺れ動くことが少ない。

  2)成長した人は、自己概念と周囲からの認知のズレを少なくし、自己一致を高める
    ために次のようなことができる能力を持っている。


  
成長を妨げるものは

  1)私達の成長を妨げているものは、無意識的な“自己防衛のメカニズム”といえる。
  2)子供の時には、私達が傷つき壊されることから守ってくれた無意識的なメカニズム
    は、大人になると不要であるが、自動的に働き、よりよい適応行動を妨げる。
  3)自己成長とは、自分の中の“自己防衛のメカニズム”との戦いであるといえる。