・鴻八幡宮の例大祭(通称秋祭り)各町内から出される「だんじり」で演奏される祭り囃子。地元では、しゃぎりと称している。
<曲目と演奏>
  ・演奏される祭り囃子(しゃぎり)は全部で7曲。曲の特徴、曲の名、使われる楽器や使い方などから、その起源は江戸時代後期までさかのぼるとされている。曲は「だんぎれ囃子」「信楽囃子」「祇園囃子」「おやじ(上がりは)」「神楽囃子」「下がりは囃子」「おひゃりこ囃子」。曲名に信楽、兵庫、祇園などの上方の地名を冠するもの、神楽を戴くものなどがある。囃子は祭りの日に出される「だんじり」で演奏され、その進行、停止等その動作に合わせて、以下のように演奏される場がほぼ定まっている。
 「だんぎれ囃子
    ・囃子を演奏する前に、儀礼として奏される極めて短い曲。
 「信楽囃子、兵庫囃子
    ・だんじりの進行中に演奏する囃子。勇み足のときは、信楽囃子をその替手の兵庫囃子に切り替えて演奏する。
 「祇園囃子
    ・だんじりの停止、または除行時に演奏される。
 「おやじ(上がりは)
    ・力の入った荘重な曲で、だんじりが参道の急坂を上って宮入りするとき等に演奏する。
 「神楽囃子
    ・だんじりが境内拝殿南の広場に到着したとき、神前で演奏される。
 「下がりは囃子
    ・だんじりが、参道の坂を下がるときに演奏される。
 「おひゃりこ囃子
    ・だんじりが停止、または休憩中に演奏される囃子。


<お囃子(しゃぎり)の由来>
   ・鴻八幡宮の祭礼に演奏される祭り囃子(しゃぎり)の起源については、古記録もなく詳らかでない。ただ、次のようなせ津がつたえられている。
 瑜伽門前町へ習ってにいって帰ったある老婆がこの話を伝えている。瑜伽には、江戸後期大きな芝居小屋があり、上方から千両役者がやってきて歌舞伎を上演した。上演は5、60日も続いたという。ところで、「しゃぎり」の本来の意味は、歌舞伎で1幕終わる毎に太鼓、締太鼓、能管で演奏される曲のことである。
 一方、瑜伽門前町では、旧暦の2月の初牛の日に「しゃぎりだんじり」が登場して、しゃぎりを笛・太鼓・鐘で演奏していたという。明治30年ごろまで出ていたが、曲の内容その他は不明。
 瑜伽参りや、巡業の旅芸人によって伝えられた京・大阪から囃子方を招いて習った備前藩主の池田氏が士気を鼓舞するため、近江の信楽から習わせたものが当地に伝えられた。

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