赤穂線全線開業40周年特別企画
キハ20復活運転情報
(02/09/01)

 2002年9月1日 岡山-播州赤穂でキハ20国鉄色が復活運転されます。詳しいダイヤ等はJR西日本岡山支社のWebをご覧ください。なんとその時運転される車両は水島臨海鉄道からのレンタル。この日のために国鉄色に塗装される。
 JRより委託を受けた水島臨海鉄道社員により国鉄色への塗り替えが完了したことを伝える2002年8月23日付け「山陽新聞」。

 上記新聞記事を受けて早速現地へ足を運んでみました。そうしたら何と悲しいことにこの車両のみは車庫に入れられました。(02/08/25)
  
 1枚目の写真の車庫に目的のキハが格納されていました。2枚目の写真を見ると窓越しに国鉄色のキハがうっすらと見えます。3枚目の写真からこの車両は「キハ203」ということが判明しました。

追加情報(02/08/26)
 水島臨海鉄道より次の情報をいただきました。一個人にご親切に対応いただきました水島臨鉄道の社員の方々大変ありがとうございました。感謝申し上げます。
 1.この車両(キハ20国鉄色)は8月26日にJRに回送されました。返送日は未定だそうです。
 2.この車両(キハ20国鉄色)は9月1日のイベント後も水島臨海鉄道にて国鉄色のまま運用されるそうです。

JRに引き渡されるまで大切に車庫におさめられた「キハ203」。

 9月1日当日(02/09/01)

 この日は台風の影響で朝からどしゃ降り。しかし、キハの出発時間が近づくにつれて、急に晴れたり雨が降ったりと訳のわからない天気になっていきました。


とりあえず「キハ181」の撮影

キハ181特急「いなば」

 キハ20発車50分前にこちらも名物列車キハ181特急「いなば」が発車します。この車両も近い将来無くなるのは確実なので、まずはこの列車の時刻に合わせて岡山駅へ。
またまたこの日は岡山寄りのヘッドマークが変なタイプの登場。取り外し式ヘッドマークが取り外され、直接車体内部にマークが掲げられています。
鳥取寄りのヘッドマークは正常なタイプ。
これが現在のキハ181の車内です。多少リニューアルされてシートも変更されていますが、国鉄特急車両の雰囲気を十分残しています。
 例によって力強いディーゼル音ともうもとした煙を残し、鳥取へ向けて猛ダッシュしていきました。
 老体に鞭打ちながら、現代の要求レベルに応えようとするキハ181の特急車両としての意地を感じる一瞬です。

寝台特急「はな」突然の登場
 「キハ20」の入線を待っているその時、いきなり放送が。「14番線ご注意ください。遅れております寝台特急なは号が到着します。」ということ。驚きました。3時間ほど前に通過しているはずのブルートレインがやって来た。当然のことながら「キハ20」を待っていた鉄道ファンの方々のカメラは一斉に「なは」の方向へ。台風の影響で九州からやってくる長距離列車には遅れが生じていたようです。

 あまりに突然の登場だったためこんな写真しか撮れませんでした。

 岡山駅では運転士の交代のため、すべての旅客列車が停車する。
 3時間遅れの「なは」も運転士が交代。
 いつも以上の数の鉄道ファンに見送られ、岡山駅を発車する寝台特急「なは」。

本日の主役「キハ20」入線
続いて本日の主役、「キハ20」の登場です。記念式典もあるため、出発30分位前の入線となりました。

運転時刻
岡山 9:35----------西大寺10:01--------播州赤穂 11:26
播州赤穂15:22------西大寺16:58--------岡山 17:22


車両編成

←岡山        播州赤穂→

キハ28 キハ58 キハ20


 多くのファンや関係者に迎えられ岡山駅14番線に入線。やはりこの塗装は懐かしいです。

 赤穂線開業40周年のヘッドマーク付。
 この塗装はいいですね。懐かしさもありますが、やはり落ち着いた塗装と言えるのではないでしょうか。最近の塗装もカッコいいのですが、昔の塗装もよく考えられたセンスのいい塗装だと思います。
 ホームはこんな様子でした。赤穂線40周年のお祝いや、赤穂のPRなどがなされていました。
 「JRメイトおかやま」の方々がイベントに華?を添える。
   車内はこのような感じです。乗車率は記念列車としては今一歩でした。乗車するためには赤穂市の観光もセットになったツアー切符が必要でした。
 地元TV局が取材をしていました。
 最後尾車両の「キハ28」です。このツアー客は「キハ20で行く・・・。」ということなので、3両の真中の車両は客扱いしていないようでした。行きに「キハ28」に乗車した客は帰りは「キハ20」の客と交代するのか?
   「キハ28(58)」の車内です。国鉄時代の車両そのものですね。
 いよいよ出発です。エンジンの音が一段と大きくなり少しづつ加速していきます。屋根上の煙の量はエンジンのパワーに比例するのか。先頭「キハ20」からはあまり煙が出ていません。
 こちらもエンジン音と煙を残し、岡山駅を後に。「キハ20」の塗装ももちろんですが、「キハ28(58)」の国鉄急行色もいいものですね。

 このイベント後も、キハ20はそのままJRにレンタルされ、9月の3連休に同じダイヤで同じ区間を走りました。普通乗車券で乗車できました。

 岡山-高島を走るキハ20 キハ20+キハ28の2両編成です。


9月22日 キハ20乗車(02/10/05)
 地元水島臨海鉄道に返却されてから乗車すればよいと思っていましたが、せっかくですからJR線上で乗ってみようと思い岡山駅に出向きました。もちろん自宅から水島臨海鉄道に乗り、倉敷でJRに乗り換えました。

キハ181特急「いなば」撮影
 まず、恒例となってしまったキハ181「いなば」を撮影。

 倉敷方面より始発の岡山駅に入線するキハ181特急「いなば」。

キハ20入線


 キハ20+キハ28の編成が入線してきました。隣に並んだ現代的なJR四国の特急電車と対照的。
 発車30分以上前に入線。ご覧のとおり乗車待ちの一列が。一番前の席を確保したかったのですがあきらめる。
 車内では「この列車にトイレの設備はございません。ホームのトイレをご利用の上、ご乗車ください。」の案内放送が。通常の列車の倍以上の2時間もかけて走るのでこの放送も無理もない。

岡山駅を出発

 水島臨海鉄道ではありえないJR電車とのすれ違い。
 運転士さん何だか嬉しそう。JRの運転士さんが2名乗車。ひとりは運転席に座って運転、もうひとりはこのように真ん中に立って、一緒に指差し確認をしながらの運転補助。


 沿線には多くのカメラマンが。また、沿線の住民の方がたくさん手を振ってくれました。実は私も赤穂線には初めて乗りましたがなかなかのどかな風景で感激しました。狭い切り通しを走ったり、のどかな田園地帯を走ったり。


 途中の日生駅では約20分の停車。多くの乗客が撮影を楽しむ。その間に上り下りの定期列車が通る。赤穂線は単線だから一度に3本もの列車を見ることは珍しい。


 日生駅に停車中のキハ20+キハ28


 終点播州赤穂駅に到着。帰りも乗りたかったが、仕事の都合で所要時間半分の定期列車115系で帰りました。
キハ20ももちろんよかったですが、赤穂線もなかなか趣があってよかった。また、ゆっくり乗りに来るとしよう。

イベントも終わり


 久しぶりに、地元の水島臨海鉄道に返却されたキハ20。臨鉄色のキハ20と手を組んでいる。このまま定期列車として運用されている。しかし、運転は平日の朝夕のみ。ついでに私の愛車も写っている(笑)。


 逆光で汚い写真です。今度は臨鉄内を走っている姿を撮影したいのですが、この季節はなかなか明るい時間帯での撮影は難しいです。朝は仕事だし・・・。

さらにその後 鉄道の日(2002/10/14)の水島臨海鉄道(02/10/14)
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