さよならボンネット特急「懐かしの雷鳥」乗車レポート(03/10/12)
03年9月21日富山→大阪

2003年9月21日(日)
幼い頃から「特急」と言えばこのボンネット型。かつては地元倉敷でもその雄姿を頻繁に見ることができていた。父親にせがんでよく倉敷駅西側に連れて行ってもらい、この姿を見ていた。ついにそのボンネット特急が無くなるというニュースが流れた。さよなら列車は2003年9月20・21日の2日間大阪と富山をそれぞれ1往復する「懐かしの雷鳥」。マニアックなほどの鉄道好きでもありませんが、こればかりはぜひ乗りたいと思い、8月初旬より職場に出入りしている旅行業者2社に本当に最後の列車となる21日の富山から大阪の指定席券の確保をお願いしました。すると2社とも取れてしまいました。1枚は10号車の窓側、もう1枚は11号車通路側。どうせならボンネット車両そのものの11号車に乗ることに決定。10号車の券は他の人に譲りました。

車両の編成 ←大阪(20:07着)                            (15:34発)富山→
1
クハ481
禁煙
2
モハ484
3
モハ485
4
サロ481
禁煙
5
サロ481
禁煙
6
サロ481
禁煙
7
モハ484
8
モハ485
禁煙
9
モハ484
禁煙
10
モハ485
禁煙
11
クハ481
禁煙
大阪駅

早朝6時過ぎに岡山を出発する新幹線に乗り大阪へ。
7:48「懐かしの雷鳥」は神戸側より11番線に入線。絵入りでは無く文字ヘッドマーク。しかもにくいことに車体側面にJRマークは無く、JNRマークがあった。感激。しかしすごい人出。その上悪天候。ホーム上は押し合い。
こちらは1号車(後ろ側)です。こちらの方がいくらか空いていましたが大変な人出には変わりない。なかなか写真が撮れませんでした。
8:05富山駅に向けて出発。「あーあ、行っちゃった。」や「よーし夕方戻って来るまで待っていよう。」などという声が聞こえた。
雷鳥5号

「懐かしの雷鳥」発車後、同じホームに8:12発「雷鳥5号」金沢行きが入線する。国鉄色485系でしたので思わず撮影。このタイプもいつまで残るのでしょう。
サンダーバード7号

「懐かしの雷鳥」が米原経由でのんびり走っている間に8:42発湖西線経由「サンダーバード7号」に乗車して追い抜く。この列車も当初満席で指定券が取れませんでしたが、キャンセル待ちでめでたくゲット。富山駅に11:51過ぎに到着。少しダイヤが乱れていました。
富山駅

大阪駅ほどではありませんでしたが富山駅もすごい人。追い抜いた「懐かしの雷鳥」が12:05富山駅5番線に到着する。一斉にシャッターの音が。
雨の富山駅に到着。3番線から撮影。
ホームに滑り込んで停車。乗客も含めすごい人数の方々が撮影をしている。
この後、駅の西側で行われる車両展示会に備えて一旦駅の東側に退避し、再び駅構内を西側に向かってゆっくりと通過していく。その姿を6番線より撮影。
駅の北口を出て、西側で車両展示会。北口では鉄道部品やオレンジカードの販売をしていた。写真の富山駅寄りは混雑防止のため撮影禁止で雨の中11両分を歩き、大阪よりの車両を撮影する。
撮影場所に到着。ご覧の4編成が展示されていた。ボンネットももちろんであるが、個人的には一番右の元581系、719系?にもかなりひかれた。雨の中の撮影はかなりつらい。展示時間は12:30〜14:30までの2時間。
再び富山駅に戻り6番ホームから反対側の先頭車を撮影。
車両展示を終えラストランに備えて再び駅構内をゆっくり通過し東側へ退避。7番線から撮影。
続いて東側から最後の乗客を乗せるため、6番ホームに入線。
私も11号車に乗車。最後尾の車両でいわゆるボンネット車両そのもの。ラッキー。車内の様子です。
金沢駅手前の電車区?ですでに引退したボンネット車を発見。こちらのタイプの方がスカート部がオリジナルに近い。車窓より慌てて撮影。
国鉄時代の腕章を付けた車掌さんが車内検札。
続いて、記念乗車証の配布が始まる。古い指定席特急券を思い出させる硬券タイプのものだった。
今回の撮影旅行に使用して手元に残った切符です。左上が行きの「サンダーバード」、右上が帰りの「懐かしの雷鳥」、下が「懐かしの雷鳥」記念乗車証です。「懐かしの雷鳥」指定席券は通常の車内検札の赤い丸印と記念乗車証配布時の青い丸印が押されています。記念乗車証は硬券タイプで日付けと席番が手書きされています。つまり同じものは無いということのようです。
1号車と11号車では、記念グッズが販売されていた。私の乗った11号車は1〜7列に乗客を乗せ、8〜14列をグッズ販売のためのスペースとしていた。たった7列しかないボンネットそのものの座席が確保できて本当に幸せ。
私が購入した記念グッズです。貧乏人なのであまり買えないのですが、ついこれだけは買ってしまいました。左からマウスパッド、ヘッドマークキーホルダー(表は絵入りマークで裏は文字マーク)、携帯ストラップ、ボンネットキーホルダー(文字と絵入りと2種類ありましたが両方は買えないので文字を買いました。)。
車内で限定発売された特製記念弁当です。
中身は特別どうということはありませんでした(失礼)。上り列車と下り列車では製造業者が異なるため、弁当も異なっていたようです。
私が乗車した車両は最後尾だったため、運転台との仕切りの扉が車掌さんが出入りする時開く。その時を狙って撮影。運転台への階段が見える。

この後、列車は米原を経由して終着大阪を目指す。北陸本線終盤の米原手前では電源切り替えのため車内は数分間予備灯のみのほぼ真っ暗状態になる。また、新大阪駅を通過するというなかなか大胆なダイヤだった。
大阪駅

20:07、ついに大阪駅に到着。車掌さんも列車を降りる。JNRマークも誇らしい。この車両ともお別れ。
最後の仕事も立派にこなし、大阪駅3番ホームでしばし老体を休める。
多くのファンに見送られ、大阪駅を後にする。ボンネット特急もついに我々の前から姿を消した。

さよなら!ボンネット特急!

この後、新大阪駅より新幹線で岡山を目指した。