2018年10月22日(月)
$1:隠し砦の三悪人(1958東宝) ASIN B002LHGI42
又七と太平という百姓の凸凹コンビの冒険である。荒野で2人が喧嘩別れしてそれぞれにトラブルに巻き込まれて合流したり、こじつければスターウォーズのC-3POとR2-D2的ではあるのかなあ、でも全然違うよな……と思うのに何故かスターウォーズDVDの特典映像においてジョージ・ルーカスの言として、この隠し砦の三悪人の映像まで収録して公式に語られているのである。えええ。
又七と太平で始まり又七と太平で終わる、2人の冒険の物語…と言っちゃいけないのか、彼らは千秋実と藤原釜足の小汚いコンビであり、もう1人の悪人(?)である三船敏郎が主役だと誰もが思う(あと上原美佐(新人)、藤田進)。「幸福の黄色いハンカチ」は武田鉄矢の話なのに脇役の高倉健が目立っているがそんなレベルでなく、「隠し砦の三悪人」では百姓コンビが最初から最後まで頑張ってるのに途中から出てきた連中に全部持って行かれて可哀想。
冗長に感じる部分が多く、それでいて初見では説明不足な点もあって2周目以降だんだんわかってくる。好きなんだけどな…あれこんなシーンでこんな繋がりだったっけと思いながらも次の台詞は何となく浮かんでくるという、覚えてるのか覚えてないのかよくわからない状態。
2008年に「 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS 」として阿部寛等でリメイクされた。ネットでは当然のように酷評の嵐だけど別物としてはまあまあよかった。ただ糞姫(長澤まさみ)がやらかしたんだよなあ。いや役者じゃなくて台本がね。
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