倉敷からの距離 54Km
登頂日 ’96/01/06 ガイドブック C
F
O
駐車位置→20祇園寺→10山頂→25六角堂→15駐車位置(数字は所要時間:分)
新年あけましておめでとうございます。新春初登山に行きました。神社が山頂にあります。中国自然歩道のコースにもなっておりますので気軽に出掛けるのには良いコースかと思います。ガイドブックは下りのコースになっているが、ここから登る事とした。八丁坂と呼ばれる丸太の階段の道が続く、15分程度登ると汗がにじみ出てきて心地良い。寒いかと毛糸のセータなど準備してきたが、そうした心配はいらなかった。
駐車した場所から近くの山々を見ると、何時降ったのか、雪が残っているのが見える。山道は幅広の道で数名並んで歩ける程度で、丸太で階段状に整備されている。丸太のステップに合わせるのはかえってリズムが狂うので、丸太の所を避けて登ってゆく。20分もすると祇園寺に着く。
祇園寺には仁王門や石造宝塔や推定樹齢1200年の天狗杉がある。天狗杉はなかなか見事なものである。祇園寺にお参りし、無事を祈る。
祇園寺の案内標識の横を抜けて頂上へ。頂上まで約10分。たぶんここが頂上だろうと思われる場所に着く。ガイドブックには北面が開けており中国山地の山々が良く見えると記載しているが、植林が行われ、木々の間から、それらしい山々が見る事が出来る程度で視界はあまりきかない。天気は生憎曇りで、写真にはなりそうもない。 むしろ途中に開けた所があり、そこでは雪も残っており、冬の景観をカメラの納める事が出来た。
祇園寺まで車でも行く事が出来る。
ガイドブックに祇園山六角堂の写真が紹介されており、藁葺きの趣のある堂である。帰路はこの堂を見る為、自動車道を下る。25分程度下った所に堂があった。しかし、すっかり装いが変わり、黒瓦に変身してしまっていた。藁葺きの面影がなく残念であった。こうした景観に合うと良く思い出すのが、亀井勝一郎の「大和古寺風物詩」である。昭和49年に読んだと記載しているので20年余りになるが、そこにはこう記載してある。
古寺の美しさは、それが荒廃のままに崩れんとして行くところにあるというのは真実だ。荒廃を悲しむ心は誰にでもある。保存や再建を思うのは当然であろう。だがそれに手を加えることの重大さを我々はつい忘れ易い。・・・・と続く
荒廃が持つ歴史の重みに風情を感じ、心のゆとりを感じる。藁葺き屋根の六角堂に期待していたが誠に残念であった。
六角堂の横に道が付いている、地図に記載がないが、そこが通じていれば駐車している場所まで、数キロ近道なので、そこを行く。アカマツの木肌が美しい。道は順調につながっており、15分ほどで駐車場所に着く。
国道180号をとり、高梁市街地を越えてから313号に入る。そこから9Km程度進んだ所に宮瀬口バス停があり、県道***号の標識があるので左折する県道沿いに進むと約4Kmの所に石の鳥居がある。鳥居の前に車一台駐車出来るスペースがあるのでそこに駐車させてもらい、出発する。