剣山〜貝殻山〜八丈岩山縦走



剣山 標高 277m  貝殻山 標高   289m 八丈岩山 標高 281m
難易度 ☆    登り40分 縦走95分 下り20分 道路歩行90分  岡山県
倉敷からの距離   27Km        登頂日 ’96/03/31   ガイドブック  F

駐車位置10:15−10:21取付口−10:40西尾根−10:55剣山山頂−11:10虎口池野営場−11:17天目山山頂−11:30貝殻山展望台−12:25三頂山−12:31八丈岩山12:40−13:00桃太郎荘−14:30駐車位置

登山
 児島半島の東部の山々。これまで倉敷に長い事いるが、これらの山に登るのは初めて。

 剣山(277m)貝殻山(289m)八丈岩山(281m)と300mに満たない山々ではあるが鷲羽山や王子ヶ岳(156m)と同様な山の形で奇岩を楽しんだり、瀬戸内の景観を楽しむ事が出来る。これらの山々を光南ハイウエイと称する自動車道で結び、容易に訪れる事が出来る。剣山周辺は岩の景観も楽しめるがツツジが蕾をつけ、道を埋め尽くしているので、ツツジの時期は花を楽しむ事が出来よう。アプローチも容易であり、子供連れでも充分楽しめる、お奨めのコースである。

 ガイドブックに従い、剣山から登る。一本松のバス停のそばに車を止め、歩き始める(10:15)。「土砂流出防備保安林」のところ(10:21)から小径を登る。小径と言ってもかすかな踏み跡がある程度で道と言えるものではないが、そこから入る。明瞭な踏み跡があると記載されているが、余り人が通らないようで、踏み跡も怪しい、低い灌木でヤブもたいした事が無いので登る事が出来る。急登である。野薔薇のトゲに引っかけられたり。岩に行く手を阻まれたりしながらも上へ上へと登ると西尾根に出た(10:40)。約20分の奮闘である。このルートは子供連れでは難しいし危険な箇所もあるので避けたほうが良い。手袋をするタイミングを失したものだから、あちこち薔薇のトゲにやられてしまった。

 急登はすぐ高度がかせげ、視界がどんどん変わってくるのが楽しみだ。山に隠れて見えなかった、岡山港の視界がどんどん広がって来る。その都度写真を撮るものだからたまらない。後で見ると途中の写真はつまらないものかも知れないが、少しでも気に入ったらパチパチやった。

 西尾根からの道は楽勝である。きちんと整備され、危なげ無い、道の両脇にツツジが蕾を膨らませていた。ツツジの時期が大いに期待される。一等三角点のある剣山頂上に着く(10:55)、所要40分(ガイドブック60分)。

 そこから山を下り虎口池野営場へ(11:10) キャンプ用地なのであろう、トイレを始めいろいろな設備が整っていた。剣山への登山はこちらから登り、山頂から西尾根の先端まで行き、戻るコースをお奨めする。西尾根先端には奇岩があり奇岩を背景とした写真撮影が楽しめる。そしてそこまでのルートのツツジの道は充分楽しませてくれるものと思う。

 野営場からは車道を登る、天目山山頂への道も容易に見つけられる。山頂(11:17)からは金甲山や瀬戸内海の景観が楽しめる。山の様子は丁度鷲羽山と似ている。鷲羽山からの瀬戸内海の景色も好きだが、何回も見ていると新鮮味に欠ける、その点、異なった角度から瀬戸内海の景観を楽しむ事が出来、なかなかのものである。

 車道を行き、駐車場から貝殻山展望台に行く(11:30) 設備はいろいろと整っている。山頂が広く、山頂にいる実感が無い。むしろ天目山の山頂の方が、山頂らしい。子供連れの家族が楽しんでいた。子供が私の姿(リュックを背負い、キャラバン姿)を見てびっくりしたようで、親の所に逃げるようにして走っていったが、無害?である事がわかり、笑顔でお互い挨拶をした?!

 畑山峠を過ぎてから遊歩道に入るが、ガイドブック記載のルートでは方向が違うようなので、1/25、000の地図の山道を参照して進む。結果的にはガイドブック記載のコースで良かったようだ。兎に角八丈岩園地の案内板のある広場に着く(12:18)。遊歩道に入り、三頂山(12:25)に立ち寄り、岩の写真を撮り、八丈岩山頂へ(12:31)瀬戸内海の景観や八丈岩の奇岩の景観が楽しめる。 小休憩し下る(12:40)、国民宿舎である桃太郎荘へ800mと、遊歩道1200mと記載したルートがあり、後者を行く。多くの奇岩や瀬戸内海の景観を楽しむ事が出来た。

 桃太郎荘のテニスコートに13:00に着く。駐車している場所に戻るには、スカイラインを行く方法もあるが、小串から海岸沿いのルートを行く事とする。桃太郎荘から岡山天満屋方面のバスが出ているが生憎次ぎのバスは2時間近く待たねばならないのでツーデーマーチよろしく歩く事とする。

 児島半島の海岸沿いの道は20数年前に車で走った記憶がある。細い道で対向車に気を付けながら走り、余り快適な道で無かった記憶があるが、今は道路もすっかり良くなり、また海岸の護岸整備も進んでおり、開発が進んでいる事を実感する。小串(13:25)西原(13:50)貝殻山登山口(14:00)宮浦(14:05)と時速7Km程度のスピードで進み14:30に駐車してある一本松の所に着いた。

 貝殻山登山口と記載したバス停があるのだから、このバス停を起点として貝殻山に登り、剣山や八丈岩山を往復して戻るルートが選択出来るのではないだろうか?



アプローチ
 金甲山や郡の自動車場にゆくには国道30号経由で訪れたものであるが、地図を調べて見ると、国道2号線バイパスで岡山に行き、岡山から県道45号で児島半島に行ける道路がある事がわかり、このルートを行く。何時開通したのか知らないが良い道が出来ており、目的とする飽浦一本松には35分で着いた。県道45号の道路周辺も結構にぎにぎしく随分と開発が進んだものと思いを新たにする。