岡曽山


標高 963m    難易度 ☆☆    登り90分 下り60分  岡山県
倉敷からの距離   113Km        登頂日 ’96/06/16   ガイドブック 

駐車位置10:40=再出発11:00−12:30giveup12:40−13:40駐車位置

登山
 岡曽山は標高963mで森林公園に行く途中 羽出から正面に聳えて見える。森林公園に行く途中の山であり、ガイドブックには分かり易いコースと紹介されており、登るチャンスを狙っていた。

 今日は梅雨の中休み、雨の心配は無い、岡曽山登山に。

 ガイドブックが頼りであるが、バス停らしきものが明確で無い。でも大柱同様神原と記載してあり、橋もあるので、見当を付け進む(10:40)。民家の間を抜けると記載してある,民家の人に道を聞こうと探したが見つからず、そのまま進む。道標があると記載してあるが見つからない。山に通じる新しい道があり そこを進むが15分程進むと道は行き止まり。道も定かでない、ヤブコギは妥当でないと判断し、道を確かめるべく、登り口に戻る。

 戻ったら、幸いな事に、登り口の民家のご主人に出会え、道を聞く。この道が岡曽山へ登る道,この先で左に道をとり、沢沿いに登ってゆく。登山道は数年前は下草を刈っていたが、最近は刈っていない。わかり難いかも知れない 兎に角、沢に沿って登って行けば良い。と教えてくれた。

 ガイドブックで踏査したのは91年と6年前であり、ご主人の話によると、道は相当荒れていると覚悟しないといけない。行けるとこまで行ってみようと再出発(11:05)。

 先ほど歩いた所を戻り、沢の水音がする所で道を左にとる。ご主人の説明を受けて、そしてそのあたりで探して、草に覆われた道らしき道を見つけ左に取ると、水路沿いに道があり、山に通じている。しかし、その道もすぐ道が無くなる。沢沿いで歩ける所を探し、登ってゆく。沢も分岐があり、どちらを選んだら良いか分からない どちらも視野に入れながら、中央の植林を登って行く。ご主人から、沢を直接登るのは難しいが植林の中は歩けるから、そこを行き、わからなくなったら沢を探せば良いと。

 杉木立の植林の中を登る、沢の方面から離れてゆく、近づこうとすると、ヤブで歩きにくい 植林沿いを登る。そのうち、植林も無くなり、ヤブ状態の木々をかきわけ直登する。ヤブと言っても、かき分けて進めるので方向さえ失わなければ大丈夫である。そうこうしている内に尾根に出る。地図とコンパスで位置を確かめ、尾根沿いに進めば目的地に行けそうだと判断。尾根も道が所々見えるが木々が生い茂り、道をなしていない ヤブコギである。

 山頂を見るとまだまだである、この調子では戻れないとやばいと思い、どこで戻ろうかと思いながら進むと、木を切り払った所に出る。切り株が出ており 歩き難いがこれなら、道に迷う心配が無いので、切り払った後に従い高度をかせぐ相当の急勾配である。道をなしていないから、切り株の間に足をおける場所を見つけ一歩一歩登る。切り払った木々が足元の不安定を増す。勾配も急であり、足元も危ない 一歩の足を結構高くあげないと次の足場の確保が難しい。汗はダラダラ 吹き出した汗でズボンのすそまでグッショリとなり、足にまとわりついて歩き難い。これほど汗をかいたのは初めてである。

 山頂まではいつも水を飲まないのであるが、今日はいつもと汗の出方も違うし疲れ方も違う。12時少し前であったと思う、小休憩し喉をうるおす。

 更に進む、生えている木や笹につかまりながら、足と手で登る あともう少しという段階で切り払いが無くなる 山頂がそこに見えているが まだ数百メートルはかかるだろう。山頂に近づいたらはっきりした道にぶつかるものと予想してここまで来たが 更に難関が待ち受けている。ガイドブックでは滝にぶつかる旨の記載があるが、滝らしい所は通らずに登ってきており ガイドブックと違っている。幸い、行き止まりの所の眺望は素晴らしく 泉山始め周辺の山々を臨む事が出来る。そこで決断 今日はここまで(12:30)とし、昼食をとり下山する事とした。

 昼食のおにぎりをなんとか口に入れる。食欲が今一である。甘夏がおいしい。袋から飛び出す果汁が喉の乾きを潤す。何よりである。12:40下山開始。下を見てこんな急勾配を登ってきたのかと驚く。切り株があるから、一歩を慎重にしないといけない、そして確実に踏みとどまり、次の一歩を進めないといけない。そうしないと、足元の切り株に引っかかり、倒れそうになる。

 やっとの思いで切り株コースを抜ける 今度はヤブコギコース。自然が良いとは言え、適度の調和が無いと、大変である。山には人が歩ける道が欲しい このような登り方は汗は充分にかく事が出来るが、歩く爽快さが得られない。山頂を残した事も心残りの一つではあるが。山歩きの爽快さを味わえる事が出来なかった点が残念だ。

 ヤブコギコースの下りはルートを間違えると大変だ、登る時に目印を付けてきたが、結果的に目印を見つけられたのは一カ所だけだった。見つけた時はうれしかった。間違えが無い事を確認出来た事は後の自信に繋がる。間違っていないかと心配しながらのルート取りとは雲泥の差がある。登った道とは言え、登りと下りでは見る視野も異なるし、似たような木々や景色である、目印付けは重要である。

 ここで花の事に触れておこう 上述のとおりで小径で出会う花とは異なる趣がある。登り口で出会ったヤブデマリ,白さが目にしみる。急坂に点々と咲いている,目前にせまると余計白さが目立つ。花の本にこう記載してあった 木の丈の割に大ぶりな飾り花を付けた花は,混じり気のない白さで,周りの緑の中で冴えて見える。まさに そのとおりである。今度はヤマツツジ 緑の固まりの中にポツポツと橙色の固まりが目を打つ 誰に見せるともなく山の中で咲く花は何故か混じり気のない爽やかさを訴える。ふとした事から足元に見つけたアマドロ 小さな白い花が鈴のようにしてぶら下がっている ミヤマナルコユリと混同し易いと花の本に記載してある 写真と照合しておそらくアマドロであろう。珍しい花とも出会えた。

 植林の下に来ればあとは大丈夫 滑り降りるようにして下る。沢に出て、冷たい水で顔を潤す。心地よい事このうえない。13:40駐車場に着く。登る時に道を伺ったご主人に又お会い出来たのでお礼を言って、帰路についた。


アプローチ
 通い慣れた道である 国道53号で津山に出 院正から179号にとり 森林公園に行く道に入る。羽出は森林公園に行く途中右折するポイントである。更に進み大柱、神原と進む。ガイドブックにそれぞれのバス停が紹介されているが、バス停の標識が無い ゆき過ぎてしまったかとUターンすると、道路標識に大柱の記載があり(往きは裏になっており見えなかった)まだとわかり、また、Uターンする。

 若干ウロチョロしたが、目的地に到着 113Km