倉敷からの距離 117Km
登頂日 ’96/08/25 ガイドブック C
O
駐車位置9:45−林道終点10:30−尾根分岐10:45−11:15天狗岩11:25−分岐11:50−12:05三十人ガ仙山頂12:20−分岐12:30−林道終点12:45−駐車場所13:30
天狗岩1197mと三十人ガ仙1175mは氷ノ山・後山・那岐山国定公園にあたる。天狗岩の標高は滝山と同じで「岡山の山百選」の10位にランクされる。今年8月に分県登山ガイドに「岡山県の山」と題した本が発行され、登山コースのガイドブックが増えた。「岡山の山百選」と合わせ利用すると便利である。天狗岩と三十人ガ仙は両方の本に紹介されている。登ろうと思っていた山の一つである。
今日は大変ラッキーでした。先ほど道を聞いた人が丁度登山にかかり登り出した事から、途中までご一緒させてもらった。岡山からこられたとの事で,この山には前にも来た事があり、最後まで登れなかったのでまた来たとの事。あちこちの山に登っており会話がはずみました。
ガイドブックに従い林道を登って行くが、所々に分岐がある。ある程度ガイドブックに記載してあるが全てを網羅している訳では無い。一人では迷うような所が幾つかあった。「岡山の山百選」のガイドでは目的のルートをすんなり登れたか不明な所がある 「岡山県の山」の方が良く記載している。きちんと地図が読めていれば行けたと思う。1/25,000の地図には記載が無い。 そうした状況ではあったが経験者と一緒に歩く事が出来,何ら心配なく進む事が出来大変に助かった。
途中で一休みして行くとの事で別れて単独行動となった。登山道の状況が心配であったが、ルートは迷う事が無くしっかりした道がついていた。しかし,ルートの半分以上は草や根曲がり竹に覆われており 草を分けたり 根曲がり竹のトンネルをくぐったりして進んだ。特に根曲がり竹のトンネルは身体を曲げくぐって行く 足下に注意すると頭が当たり、下を注意すると目前に笹の葉がせまってきたりで何度か帽子を取られまたつまづきながら進んだ。でも岡曽山で経験したヤブコギから比べれば、ルートはしっかりしているし 道を覆っている草や竹、笹などは容易によける事が出来るのであまり苦にならず進む事が出来た。
ルートをガイドブック記載のように三十人ガ仙を登りそれから天狗岩と思っていた。先ほどの人の話ぶりでは道が結構難しいらしいので,状況判断で行ける所まで行こうと思っていた。 笹をかきわけ尾根に出た、右三十人ガ仙 左天狗岩の分岐(こうした表示は無い)に出た所、左の道は歩き易く 右は笹が茂っており結構大変そうであった。そこで天狗岩を先にゆく事とした。
しばらく進むと先を行く3人のパーテーに出会った。話を聞くと三十人ガ仙をヤブコギして登ってきたとの事。登山スタイルから結構経験豊富に伺えた。先に行かせてもらう。天狗岩の所に来ると急に眺望が開ける 実に爽快である。今日は気温も少し低めで秋の気配が濃厚である。山々もこれまでは何となく春霞がかかったような風景が多かったが今日は山際もすっきりしており美しい。休んでいる内に先ほどのパーテイが到着し あれは那岐山連峰 こっちは角ガ仙 花知ガ仙はこの山影 あそこの山は泉山に違いないと説明しているのを聞く事が出来た。周辺の山々が一望出来 特に登った事がある山はそれを遠望出来る事は楽しい。
三十人ガ仙はヤブコギとの事 だが踏み跡はしっかりついているとの事。踏み跡を見つける事が出来る程度のヤブコギであれば何とかなる ここまで来たのであるから行ける所まで行ってみようと 天狗岩を後に来た道を戻り 分岐の所から三十人ガ仙の方向にルートを取る。ヤブコギを必要とするのはどこかなと思いながら草や笹を分けて進み また根曲がり竹の下をくぐったりして進むと何の事はない15分で山頂に到着 拍子抜けした感じではあるが大きなトラブルなく達する事が出来何よりでした。ここで昼食休憩をとり下山。
花は登山道に入ってからは天狗岩の近くでヤマアジサイに出会った他は見る事が出来なかった。笹や竹が茂っており生育が困難なようだ。林道それも登り口近くにいろいろと咲いていた 感嘆したのはツリフネソウの群落 丁度咲いた所か勢いが良く形もしっかりしている レンズで覗くとフグチョウチンみたいに愛嬌のある点がほほえましい オミナエシやオトコエシの黄色や白の花 ミズヒキも元気が良く小さな赤い点々のような花が輝いている オタカラコウも見つけた大きな黄色の花を付けていた。
「岡山県の山」には結構細かくアプローチが紹介されている。倉見川に沿い黒木キャンプ場を目指して行く。国道53号から津山を経由し県道6号に乗る。この道ももう何回走るのだろうか?矢筈山 天狗寺山 大ガ山 山形仙に登る時利用した道であり、それらの山々を見ると汗をかいた事など思い出す。今日は、県道6号から美作加茂を左に取り、黒木キャンプ場方面に進む。倉見温泉薬師湯の案内も掲示がある。
黒木ダムを過ぎると黒木キャンプ場があり更に進むと倉見温泉薬師湯があるそこを越えてから左に曲がる未舗装道路がある。未舗装道路の入口又はそのすぐ右手先に駐車出来る場所がある。そこに駐車する。
最初、地図の見方を間違え、倉見温泉の手前にある道が目的の所と思い、車を駐車し登山の支度をした。近くに土地の人がいたので、場所の確認をしたらここからも行けるが、目的の場所はまだ先で・・・と教えてくれた。お礼を言い目的地に向けて走っていったら それらしい場所に来た。丁度登山の準備をしている人がいたので、尋ねたところここだと確かめる事が出来た。先ほどの地点から4Km走っていた。ガイドブック記載の場所を特定するのがなかなか難しい時がある。特にスタート地点は重要であり明確にする必要がある。念には念を入れ、活用出来るものは最大限活用させてもらう。これだろうとの思い込みによる取りかかりは危険が多い。どれだけ情報を準備し,直面した環境でその情報を生かし,そして環境を最大限活用する事がポイントである。仕事に於いても全くその通りと思う。
帰路 倉見温泉薬師湯の看板があり車を停めた 入山料600円(入浴料含む)と記載 今日は汗の出方も少ないし、黒木ダム周辺の散策に時間をとりたい事もあり見送る。黒木キャンプ場周辺は開発が進んでいる 倉見川沿いに幾つもテントが張ってあるのを見る事が出来る。倉見川には子供達が水着姿で水遊びを楽しんでいた。キャンプ場から少しダムの方向に進むと公園が出来ており 渓流遊びやフィールドアスレチックなどで賑わっていた。その先には夫婦滝と記載した滝もあり自然を楽しみながら散策出来る。夏休みの終わりが近い、良い思い出を作ってもらいたい。
黒木ダム周辺でウロウロしたが、帰路の国道53号は金川を中心に渋滞。金川は新しいバイパスが出来かえって混雑が増したようだ 信号の設計が悪いと思う。