三坂山



標高 903m    難易度 ☆     登り60分 下り55分   岡山県

倉敷からの距離   84Km        登頂日 ’96/09/22   ガイドブック   F


9:00登山開始〜登山口(林道終点)9:15〜七曲り9:30〜展望台9:37〜山頂10:03 下山開始10:15〜十石茶屋10:30〜七曲り10:50〜登山口11:00〜駐車11:10

登山
 三坂山(みさかやま)903mは久世町 湯原町 勝山町の境界をなす岩峰 岩峰と記載してはあるが一つ星の山

 足尾滝は道路からすぐなので滝見学をしてから出発 林道を登ってゆくと、沿道の野の花を摘んでいるおばさんに合う 三坂山に登ると話すと、この道を行き・・・と説明してくれる 良く行ったものだが最近は行っていないので道がどうなっているか解らないが と少し心配情報を聞く 花はお盆の供養で摘んでいる由 親しんだ山の花は何よりの供養だろう

 林道を登る途中で3ナンバーの自動車に抜かれた 林道終点でその車で来た中年夫婦に合う お揃いの登山服を着て登る準備をしていた 三坂山に登るとの事 林道終点には10台以上駐車出来る空地がある しかし地面は草に覆われており駐車した形跡はあまり無い

 林道終点に案内板があり、そこに小さな標識で三坂山登山口と記載がある そこからの道は草の絨毯であり 実に気持ちが良い 小さな花を踏みつぶさないよう注意し、草の感触を楽しみながら登る 赤いツリフネソウ 紫のアキチョウジやヤマハッカ 黄色のアキノキリンソウやヒキヨモギなどがあちこちで咲いている ジャコウソウを見つけた、この花は何だろうか? まだ咲ききっていないのかと思いながら、帰宅して花の本を見るとジャコウソウとの事 匂いをかいでおけば良かった フシグロセンノウ ツルリンドウ マツムシソウなど覚えた花とも出会う事が出来た マツムシソウは尾根に出た所に数本、強い風に吹かれながら咲いていた姿は可憐である

 この登山道は瀬戸内と伯耆とを結ぶ大山みちの間道との事 三坂峠越えは盗賊や積雪で大変な難路であった由 旅人の安全を守る為に1692年に津山藩主により茶屋が建てられ 十石の扶持を貰っていた事から十石茶屋という名が付いた由 十石茶屋跡には当時をしのばせる休憩所が再現されており湯飲みまで置いてある 由来の説明の中に明治まで茶店を守って来たとの記載がある 何百年も世襲し このような場所に藩主の命に従い生活していた訳であるから驚かされる

 大山みちも数年前に三坂から釘貫まで整備された由 歴史をそのままの姿に復元する意義は大きい 瀬戸内から伯耆まで何日かかり、どのような用事でここを通ったのであろうか

 十石茶屋から三坂山への登りが結構急である 途中岩峰の名のとおり岩場がある 岩場を巻いて登るルートを探して行くと山頂に着く 山頂は風がすごい 台風の影響があるのか ビュウービュウーと強い風が吹く 展望は良いが雲があり遠望はきかない 雨がパラと降り、黒い雲がサアーとやってきたので又雨に降られるかと大急ぎでカメラをしまったが 雨にならず幸い 汗と風で体感温度が下がるので早々に下山



アプローチ
 台風17号の接近で週間天気予報では21,22両日雨であったが21日になって翌日は晴れとの事 カメラの修理も直った事から大山三鈷峰をと思って準備をしていた しかし当日の朝の予報では鳥取地方の降雨確率30/50%と天気が怪しい 先週と同様視界がきかないと楽しみが大幅に減ってしまうので 急遽三坂山に変更 余裕があったら大佐山に行こうと計画 あらかじめ準備してある資料から必要情報を取り出し出発した

 落合まではいつものコースで国道429〜県道30〜国道313と進む 国道181と合流する久世町から県道65に入る 米子自動車道の下を通り過ぎてすぐに足尾滝の標識に従って左折する 山生川に沿って登ってゆき山生の村落を抜けるとまもなく足尾滝に付く 2台程度駐車出来る空地がありそこに駐車する

 走り慣れたコースであるが今の時期は彼岸花の赤い花が目立つ 稲が黄色く実りの色を示し それを取り巻くようにあぜに彼岸花が咲き 赤と黄色が日射しに映え美しい