倉敷からの距離 63Km
登頂日 ’97/01/15 ガイドブック C
駐車場10:12−中国電力新岡山変電所入口10:58−平川郷戒徳寺11:13−峠11:40−さまよい−農家入口12:20−12:40山頂12:50−道路に飛び出す13:00−中国電力新岡山変電所入口13:38−駐車場14:15
日野山(ひのやま)669mは岡山県備中町と広島県豊松村の県境の山 この方面は車で走った事が無いので 新成羽ダムに駐車しそこから歩く事とした 往復4時間要したが登山道は30分であった渇水の時は良く見に来たものだ満々と蓄えたダムを見るのは久しぶりであるエネルギーが満ちており心強い思いがする 風があり肌寒い、風があると随分と体感温度が異なるものだ 引き締まった気持ちでリュックを背負い出発
ダムの縁提を過ぎると広い谷になっている 風が遮られおまけに日射しが射し小春日和を感じさせる様子になる 色々な小鳥が飛び交い 澄んだ声からにごった声が行き交う オレンジがかった色をしたもの 草緑のもの 色があるものはとかく目がゆきがちである 鳥の好きな人にはこたえられないだろうと思いながら進む
新成羽ダムから平川郷への道は下郷川沿いの登りである 深い谷も登るにつれ足元に近づいてくる 昨日降ったのか雪が残っており渓流に彩りを与える 厳しい寒さで飛び散った川の飛沫が氷柱を形成しており これも 冬の景色である 路面が濡れた所は氷結しておりつるつる 足元が滑らないように一歩一歩注意しながら歩む 車で来なくて良かった
狩猟の時期なのか銃を持った人が行くのを見た 犬が遠くで鳴いている 獲物を追いかけているのだろうか? こうした世界は日常接した事が無く異次元に見えるが 1時間少々走った所で接する事が出来るのも何か不思議な気がする
ダムから平川郷は標高差で260m程ある 自動車道ではあるが結構急勾配である 平川郷と言う名前から奥飛騨の白川郷を思い起こすが街並みはビルは無い程度で何ら変わらない 広域の道路工事が行われており頼りの地図と様相を異にしている たまたま人に出合い,確認する事が出来た
金野の部落を過ぎ間もなく登山口にかかる ガイドブックを読むと「高山線」の標識のある舗装道路を入ると記載してあるので 目標をそこに定めてどんどん進む なかなか目標に到着しないし目指す山とは離れている感じがする 地図を再度出し確かめるとどうも大分違った方向に向かっているようだ 聞くにも人はいない 間違っているに違いないと思い戻る
地図はこれまで備中市場であったがほんの一部が油木にかかっており そこまで忠実にたどってこなかった為 1km以上先を歩いているようだと判明した 「高山線」と記載した所を見つける事が出来なかったので あたりを付け道をとるがガイドブック記載の登山口の案内が見つからない 96年に踏破しこの部分が改訂されているので記載ミスは無いと思うが見つける事が出来ない
軽トラックが走ってきたので、停めて道を聞く 高山線はここだと教えてもらった(思っていた道と一筋違っていた)が日野山は道が悪くて登れないよ との事 方向が確かめられたのでお礼を言い先に行く
畑仕事をしているお年寄りに出会う 日野山はこの山ですかと左手に見える山を指さすとああーと応える すぐ先に道が見えていたのでその道を行けば登れますかと聞いたらこれもああーと応える 答えをもらったので喜んで進む
進む内に農家に入る 山頂は目前に見えているのだが道は無い 農家に入るとたまたま軽自動車で帰宅したおじさんに聞く事が出来た 登山道が作られているようだが大分方向が違う 最近は登った事はないがここからでも行けない事はないだろう との事でお礼を言い出る お茶を一杯どうですかと声をかけて戴いたがお邪魔するのは悪いと思い厚く御礼を言い山に向かう
道が無くヤブである ヤブも茨のトゲがあり難渋する 避けて進むうちに植林の中を進む 山頂に近い所でもう一度茨のトゲと戦い山頂に
山頂には反射板が設置されており 北東の方面の眺望がきく 周辺に高い山が無く天神山778m(と思われる)が堂々と聳えている なんとか山頂まで来れて一安心である
下山のルートを探していたら北側斜面に道作りの為切り払われルートが付けられているのを見つけ下る 雪が残っており雪を踏みしめての下山である 出口付近でルートを失い 笹の葉を踏みしめて進み道路に飛び出した ルート通りたどる事が出来ていれば登山口を見つける事が出来たのであろうが 最後まで見つけられずに帰路につく(飛び出した所を少し戻れば良かったがさほど熱意は無かった)
下郷川沿いの氷結していた道路も解け、滑る心配も無く駐車場に着く
近くまで車でいっていたら登山に要した時間は30分程度でたいした感動は得られなかったと思う こうして見るとそこに至るプロセスが大きく影響を与える また 車で行けば道に迷ったであろうし、氷結した道は危険がありそうした危険を避ける事が出来た点も良かった
国道180を高梁の手前で左折し国道313に入る 川上町に入ってすぐに県道33号を右折し、新見方面に向かう 新成羽ダムの案内に従って左折すると間もなくダムに着く