鶴姫が眠る 常山


標高 307m    難易度 ☆     登り30分 下り45分   岡山県
倉敷からの距離   15Km        登頂日 ’97/02/01   ガイドブック   F

 駅の近く11:52−登山道を示す標識12:00−車道12:17−12:22山頂三角点12:45
−13:03千人岩13:06−車13:30 登り 30分 下り 45分 
 

登山
  常山(つねやま)307mは児島半島の付け根あたりに位置する 児島半島方面から富士山のように見える事から地元では児島富士と呼ばれている 山頂には桜が植えられており花見の季節は特におすすめである

 ガイドブックに従って登りに入る 自動車道があるととかく登山道は荒れがちで心配していたが そうした心配は不要であった ヤブ化した所は無かった道には枯葉がつもりサクサクと言う心地よい音を楽しみながら登る 自動車道は山を大きく巻いて登るが 登山道はジグザグではあるがほぼ直線的に登ってゆく 標高307mまで平面で約750mの距離で登るので比較的急勾配である 10分程登ると汗が出てくる そうこうする内に山頂に着く

 山頂は常山城の歴史が記載されている 三村高徳が小早川隆景の武将浦兵部宗勝の軍勢により落城 その際妻鶴姫以下34名の女性が戦い討ち死にした事が有名で常山女軍の碑が建立されている(昭和12年) また落城400年忌供養塔も立てられている(昭和50年) ちなみに落城したのは1575年6月7日との事

 現在平和の世の中でこうした戦いがあった事を考えるのはなかなか難しいが歴史の1ページとして大事にしたい 鶴姫以下34名討ち死にした女性の供養塔の説明文に 桜に囲まれ静かに眠っています と締めくくっている

 山頂の景観も素晴らしい 金甲山と児島湾の眺め 瀬戸大橋から瀬戸内海の小島が美しい 山頂に展望台があるが桜の小枝に邪魔されて思うような眺望が得られないのが残念であるが場所を変えて景観を楽しむ事が出来る 桜の木はかなり大きなものが多く桜の時期には花見に良い場所である

 下山は自動車道を降りる 途中に千人岩と記載された岩場がある 小早川の軍勢千人を岩場に隠したとの記載がある


アプローチ
 倉敷から玉野につながる県道22号沿いに位置する 瀬戸大橋線の植松駅〜宇野線彦崎駅を過ぎしばらく進むと右手前方に見えて来る山が常山である 宇野線常山駅から登る 駅から少し離れた道路の空地に駐車させて戴く