本宮山



標高 583m    難易度 ☆☆     登り70分 下り70分   岡山県

倉敷からの距離   45Km        登頂日 ’97/04/12   ガイドブック   F


車8:53−9:15舗装の最後−9:35右手に貯水槽のある分岐−9:45プレハブ小屋のある分岐(すぐにゲート)−10:05山頂10:15−11:25車

登山
 本宮山(ほんぐうざん)583mは福渡りの近くの旭川に面した山

 目指す山は結構距離があるように見える それだけファイトがわく 小鳥の声を楽しみながら舗装された道を行く 目指すは鶏や犬を放し飼いにした最奥の民家である そこから登山道に続いているとガイドブックに記載がある しばらく登りそろそろかと思っていると 後ろから犬の鳴き声 放し飼いの犬の歓迎かと思っていたら お爺さんがその後ろを自転車でやってくる 挨拶を交わす 本宮山の登山かねと聞かれ ええ と 道は知っているのかね 始めてですがガイドブックを頼りに・・・ それはダメだ,その家の人が山を買い 許可を貰わないと入れない,うるさい人でそこを入って怒られた人が何人もいる そうですか それは困りました 他に道があるから教えてあげる 私は道に水が出ている所があるのでそれを直しに行く と言う事で暫く一緒に話しながら歩いてゆきました 菅谷の方で,農作業の合間に山道の整備をしているよし 頼まれ仕事ではないとの事

 教えて貰ったルートは,林道沿いに山をぐるりと巻いて登り,峠にさしかかった位置から左手に山頂への取り付き口がある事である 1/25,000の地図に林道は記載されている 舗装道路が切れる場所が丁度ガイドブックの最奥の民家にあたる そこを登らずに右に道を行く 後は左,左と分岐を行き 山を巻くようにして登ってゆく なだらかな登りである 4輪駆動車なら充分走って行ける広さの道であるから それより狭い道は峠にかかるまでは進まない 峠にさしかかり下り傾斜になる位置に左手に小径があるので そこを進むと数分もしない内に山頂に着く

 お爺さんの話では高松からもハイキングに来ており,結構人も多いとの由 山頂には高松ハイキングクラブや岡山TOHOの会と記載した標識がある 何故か三角点が櫓に囲まれている 眺望は得られない お爺さんの話では周辺の木々を切り見晴らしを良くする計画がある由 岡山に更に近い金山では大山が俯瞰出来た事から恐らく本宮山からも俯瞰出来ると思う 建部の方へ下るルートもあるとの話なので登山道が整備され山頂の俯瞰が得られるようにならえば魅力が増そう 道脇に蕨が芽を出しており初物を摘む

 事後談であるが 翌日、登った山で出会ったご夫婦に(結構あちこち山に出掛けているとの事なので)このお爺さんの話をしたら 私たちも出会い道を教えて貰った 犬と一緒に自転車で来られたでしょう との事 貴方も出会えるかも知れませんよ 出会ったらお礼を言っておいて下さい



アプローチ
  国道429を行く 吉備路の桃の花が美しい 山の斜面一杯にピンクの絨毯を敷いた如く一面が明るい 菜の花の黄色も彩りの綾をなしてくれる まさに春の色である

 加茂川の街に入り国道484に進み 広域農道と立体交差した直後に小さな標識「菅谷・本宮」に従って左折する すぐに広域農道に出るのでそこを右折し登ってゆく 少し走ると両側に民家が現れ,道路と交差するそこが菅谷である 右手に見える山が本宮山であり 右手に伸びている農道が登山道に続いている交差点の近く空地に駐車する 

 とわかれば簡単であるが 広域農道は1/25,000の地図に無い ガイドブックには点線で記載している 国道から左折し「菅谷・本宮」の案内通り細い道に従って登ってゆけば良いのだろうが広域農道を進んでも菅谷を示す案内があるだろうと読んで進んだが 何も判断出来るものが無い 少し先に進むと観光案内板があるが 位置関係がわからない しかたがないので振り出しに戻り調べようと民家の所まで戻ってきた所で幸いに人の姿を見つけ 場所を確認する事が出来たものである