大倉山



標高 1112m    難易度 ☆☆☆    登り105分 下り80分  鳥取県
倉敷からの距離   106Km        登頂日 ’97/05/31   ガイドブック 

 駐車位置9:38−送電線下9:41−第1の分岐9:43−第2の分岐9:48−第3の分岐10:13−滝10:20−ルート探し−滝10:33−植林帯限界10:45−ヤブコギ−東尾根11:15−11:25山頂12:10−東尾根12:20−ヤブコギ−植林帯限界12:30−小径12:40−滝12:48−車13:40

登山
 大倉山(おおくらやま1112m)は鳥取県の山 花見山に向かう途中桑平峠を越えるとき正面に堂々とした山が現れる これが大倉山で何時か登ろうと思っていた山

 大倉山は三ツ星の難度の高い山 登山コースは整備されたものは無く林道でかなり上まで行けるが上部はヤブコギとなると紹介がある 登山コースが二つ紹介してあるが最初に記載してある東尾根コースを選ぶ 東尾根コースはガイドブックの簡略図と1/25,000の地図との関係が良くわからない所があり コース選択に迷ったがヤブコギは少なそうである

 林道の入口で登山道を尋ねたかったが人に出会えず ガイドブックに従い林道千谷山線に入る 記載に従い道を取る 林道を道なりに進んで行けば良い ガイドブックに左に分岐があるが直進する と記載があるが 左に分岐があるが道なりに右に進むと理解すると良い

 道を進んでいると山菜を取りに車で登ってこられたご夫婦に出会う 登山道を聞き間違っていない事を確認 滝の場所を聞くとすぐその先との事 お礼を述べ先に進む

 ガイドブックには滝が現れるので、沢の左岸に林業用の踏み跡を探して入る と記載があり滝に向かって左手を探す 林道に沿って登ってゆくが取り付き口はなかなか見つからない 5、6分登ったであろうか土地の人に出会う事が出来 登山道を聞く 登り口はいくつかあるが来た道を戻って滝の所から入るのがわかり易い どのルートも道は整備されてなくヤブコギだが 滝の所を4、5m進んだ所に小径があると教わる そこで ガイドブック記載の沢の左岸の意味が 沢の流れ方向の左である事に気が付いた すっかり意味を取り違え反対の所を探していた事になる

 ここで土地の人に出会わなかったらどうしていたであろうか? 教えてもらったルートでのヤブコギも結構きつかったがガイドブックの記載と適合しておりなんとか頑張れたがそうでなければ不安感からギブアップしていた可能性が高い 実にラッキーであった

 滝の所に戻り 周辺を良く探すと教えてもらったとおり小径がついている 小径に入る前にヤブコギの体勢を整える(カメラや地図をリュックに 手袋着用)

 小径は沢に沿いながら登ってゆく 10分余り進んだ所で踏み跡が無くなる 急な斜面を草木に掴まりながら登ってゆく 植林帯では見通しがきき足元もそうむずかしくは無いが草が伸びており足元の確認がしにくい 一歩一歩確かめながら登ってゆく そうこうする内に植林帯の境界に到着する

 ガイドブックは 左の稜線を目指して植林帯の上端に沿って登ると記載 植林帯の上端に沿って登ってゆくと限界点に来る 山頂は近いいよいよヤブコギである 取り付き点が不明であるが ルートらしく見えるのでそこから入る ここのヤブは根曲がり竹ではなく 灌木が主体で根曲がり竹に比べればコギ易い しかし背丈は埋まってしまい見通しが全くきかない 少しでも目印にすべく枝を折りながら兎に角登ってゆく 30分程度奮闘しただろうかやっと稜線に出る 稜線には踏み跡が見え歩きやすい 戻りの為に稜線に出た位置にテープでマークをし目印にする また近くに特徴のある木がある事を記憶に留めて先に登ってゆく

 そこからはそう難しいルートではない 汗をタラタラ流しながら登ってゆくといきなり三角点のある山頂に出る

 山頂にはいくつか記念の木片が木に取り付けてあり 幾組ものパーテイーが山頂に来ている状況を伺う事が出来る ヤブコギの苦労をして得た山頂はそれなりの価値がある 山頂の眺望は360度とは行かないまでも200度程見渡せる 1/25,000の地図を広げ山を確認してゆく 花見山 日野山 天銀山や剣森山など すでに登った山々を違った角度から見る事が出来、楽しい 道後山や三国山の方ははっきりしない

 山頂にはヤマツツジが花を咲かせている タニウツギも7部咲きである こうした花の出迎えも大変嬉しい

 汗でびっしょりになった上着を着替える シャツを絞ると汗が随分と絞り出てくる 冷えた麦茶がなによりである がぶがぶ飲み喉の乾きを潤す 甘夏の果汁もしみわたる 山頂で味わえる何よりのご褒美である 小鳥もすぐそばでさえずる 余り人が来ない為かマイペースでさえずっている 心地の良い一時である 昼食を含め随分と長い事山頂で楽しんだ いよいよ下山である

 下りは稜線の道がわかり難い 登りと下りでは目線が異なる為か道を覆っている草木によりルートが分かり難くい 目印にしていた木の所に来たが目印に着けたテープが見つからない ヤブを抜けて植林帯に出れば見通しがきくので適当な所からエイヤーとヤブコギの下りに入る こんな急な傾斜を登ってきたのか急勾配すぎるきらいがあるが後戻りは困難である ずるずると足元から滑り落ちる 草木に掴まりながら降りてゆく なんと10分程度でヤブを抜け植林帯に出た 登りでは30分近く悪戦苦闘したのに比べ ずるずると下るだけで良く拍子抜けした感じ

 植林帯の下りは目標地点を目指し適当なルートを選び下る 足場が悪くなれば戻りなんとか小径に出る ここまでくればもう安心である 見上げる大倉山の山頂が雄大に見える

 林道での下りはワラビを採りながらの下り 結構沢山穫れた


アプローチ
 国道180号を走り花見山スキー場の案内に従って左折し桑平峠に向かう 峠を越え県道210号にぶつかった所を左折してすぐの道路脇に駐車する