登山口6:55−丸太橋7:22−峠7:38−三の沢7:40−迷い−三の沢8:10−8:33山頂8:43−三の沢9:00−峠9:03−9:11むかばき滝分岐(滝)9:15−丸太橋9:22−駐車場9:30−登山口9:40
むかばき山831mは宮崎県延岡市の山 延岡に出掛けたチャンスに尋ねた7月なので梅雨開けを予想していたが 梅雨前線が居座り鹿児島地方は豪雨災害が生じた程で果たして登れるか毎日の天気予報が気になる 前日の午後になりやっと雨があがる だがどんよりとした天候で時々雨が降る 夜も時々雨音がうつつの中に聞こえこれまたうつつの中で止んでくれるように願っている 当日の朝が来た 雨は降っていない だがどんよりとした曇り空で何時降ってくるかわからない でも兎にも角にも出掛ける
まだ5時半でありバスの時間には随分と早い 五ヶ瀬川沿いに遊歩道が出来ているのでバスの時間まで歩く 早朝というのに結構散歩している 川は水量を増し濁流となり流れている 連日の雨を物語っている ジョギングをしたらさぞ気持ちが良いだろう 途中に潜水橋という橋がある 水面が橋ぎりぎりであった 冠水しており通行禁止という立て札が反対向きに設置してあったので これまで冠水していたのかもしれない そうこうしている内に高千穂電鉄のむかばき駅を過ぎた登山口への曲がり角に着く ここでバスを待つ事にした むかばき川の流れが美しい 高千穂電鉄の渡線橋も趣がある 芦の葉が流れにたゆたっており,この風情が好きだ
登山口を入るとむかばき山特有というのか南国の山というのか 岡山と違った植生大柄の木の葉が繁り,肉厚の葉が連日の雨で緑が映える どこかとなく違った雰囲気がただよう 木々も大きく,小鳥のさえずりは木々の中で反響し 早朝のにぎわいは神々しい天上の歌声のように耳に心地よい 何か動くものがあるとよく見ると大きなカエルである カメラを向けても動ぜず証拠写真を撮る 丸太橋を過ぎむかばきの滝と進む ここまでは前回尋ねた場所 山頂まで2800mと記載した標識がある そこからも同じような岩の道が続き道に迷う事なく峠に 峠からは岩がなくなり土の道になり歩きやすくなる 県民の森/むかばき山頂の標識があり山頂方向に向かう
三の沢に出る 水かさが増しているのであろう どのルートを選んだら良いか見極めに迷ったがロープが渡してあったので その位置を目指して沢を渡る 無事渡り終る事が出来たがそこからが大変 道が無い ここまで標識があり充分整備した道であるのに沢を越えた途端手を抜くのはおかしいとは思いながらもかすかな足跡が見えるのでそこを登るがどうもおかしい
そこでガイドブックを取り出し読み直す 谷沿いの道を進むとの記載があり川の流れの方向を見ると道らしいものがある 少しはましなルートでこれかと思い進む だが しばらく進むとまた道を失う 空き缶が捨ててあり人が来ているのは間違いない よく見ると左手のガレ場に人が登った形跡がある 運動靴では心配であったがここまで来たのでなんとか山頂に出られないかと登る 尾根に出るが道らしい道は無い 登った地点に小枝を折りマークをして尾根伝いを登り山頂を目指す 程なく山頂に出たがなんと一山向こうにピークが見える どうも違ったピークを登ったようだ
またしても山頂登山がだめなのかと半分あきらめ三の沢に戻り 再度左手を見るとなんの事は無い むかばき山山頂の道標が立っている どうも迷い道に入り込んでしまい30分程度悪戦苦闘した事になる 時間が気になるが山頂に向かう
なんとか山頂に着く 山頂は岩場でちょっとした景観が楽しめる 眺望もきき延岡市街や周辺に連なる山々を俯瞰出来る 地理不案内なのでどれがどの山かわからない 生憎雨がパラパラ降ってきた しかし身体はすでに汗と迷い道で悪戦苦闘した時に木々から落ちてくるしずくで全身びしょぬれ状態でパラパラの雨程度では少しも気にならない カメラだけは濡らさないように注意する 時間も無いので急いで下る事とした
下りは足元がしかっりしている所は走り降りる 駐車場経由の道は遠回りになるがむかばき山の姿を俯瞰出来るのでその道を走り降りる 山はガスがかかってぼんやりとしか見えなかった バス停には10分前に無事到着
着替えを用意していたが 靴までぐしょぐしょなのでホテルにて着替える事としてバスには着席せず立ったまま 一人しか乗っていないのに立っているとは変な人だと思ったろう バスの後部座席から狙っていた場所からむかばき山の全貌とむかばきの滝の写真を撮る 雲がかかっていて今一の出来映えであった
むかばき山でどんな花に出会えるか期待していたが 花にはほとんどお目にかかる事が出来なかった 結局用意していた200mmのレンズが使わず仕舞いでこの点は残念であった
後日談 太股の筋肉がはる 山登りをして最初の頃はそうした事があったが久々である そうか 走って降りたからか 下りを走る場合は注意しよう
延岡発6時30分のバスでむかばき登山口に行く延岡市街地から高千穂に向けて五ヶ瀬川沿いを行き JR高千穂線むかばき駅を過ぎた地点で標識に従って右折する この地点が延岡市街とむかばき登山口の中間点に当たる しばらく進むと前面にむかばき山の全貌とむかばきの滝が見える 連日の雨で水量が豊富のようだ 天に向かって大量の水を放水しているかのように見える
帰りのバスは9時50分でこのバスを逃すと15:50となるので約3時間で戻ってくる必要がある ガイドブックでは登り1時間45分 下り1時間15分と記載されており 特別な事が無ければ充分間に合う