中の原スキー場9:56−ゲレンデ頂上10:14−宝珠山山頂10:27−下宝珠越え合流10:34−中宝珠10:51−上宝珠越え11:17−ユートピア分岐11:33−11:41大山三鈷峰山頂12:00−12:15ユートピア上12:26−ユートピア分岐12:31−上宝珠越え12:49−元谷13:32−大神山神社13:45−大山寺13:54(みやげもの店散策)−中の原14:20
大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)は何時の間にか7度目になった 紅葉にはまだ早いとは思いながらもつい足が向かってしまう 山頂付近の紅葉は始まっておりナナカマドの群落はその周辺を赤く染めていた
中の原から大山を望むと逆光である 太陽の光が射しまばゆい 前回はガスの中の登山であったが今回は好天に恵まれそうだ 中の原の斜面に生えている草はこれまで程の勢いがなく 背丈も急速に縮まった感じがする スキー場の準備でゲレンデを行き来するのか轍の跡があり 登るのが容易であった前回登山道に沿って咲いていたミヤマアキノキリンソウは残り花が数本淋しげに咲いていた程度で花はいよいよ終わりである 木の実が赤くなり彩りを付けてくれる 木々の紅葉が楽しみな季節になってきた コマユミを見つけた その他赤い実をつけた木々に出会うが名前がわからない
宝珠山山頂から中宝珠越えまではブナ林が続く 紅葉がはじまったところ 黄緑色から黄色と色づいてきており紅葉のはじまりは勢いと清楚な感じがする 昨年は10月末では少し遅かったので来週あたりが見頃かもしれない 登るにつれ山肌に彩りが見られる ナナカマドの葉が色づき赤い実がさらに彩りを鮮やかにしてくれる ナナカマドの群落がある所ではその部分全体が赤く染まって見える 緑が残っている中での赤は鮮明で訴えるものがある これからはナナカマドが主役の座を占めるだろう
大山三鈷峰の山肌の崩落している部分と色づき始めた部分の対比が鮮やかさを強調してくれる 山頂付近の紅葉は始まった ユートピアはまだ茶色になったナンゴククガイソウなど残っているが前回来た時 黄色く色づいていたオオバギボウシの葉は朽ちてしまいどんどんと変化している そのうちすべてが消えてしまい 夏のあの豊かな草々はうたかたの夢かまぼろしとなってしまうのだろう 最初ユートピアを訪れた時にはそこに生じる草々の状況を思い描く事が出来なかったが この一年でその状況を見る事が出来 自然の素晴らしさに驚嘆の思いで一杯である
山頂での眺望は春霞がかかったように全体がぼけてしまい秋の青空のすっきりしたものが得られなかった ユートピアの上で出会った方と砂滑りの話をした 昨年も尋ねたとの事で7月には楽なコースであったが10月には結構荒れていた との事 冬の雪溶けと共に多量の落石で荒れたコースが修復され 夏の台風などの大雨でまた荒れる そうした自然のサイクルにいるのだという事がわかった
そうした話を聞いた事から下りは砂すべりを降りた 前回降りた時から2ヶ月程度経過しておりその後大きな大雨もなさそうなのでルートは荒れているなりに安定していると読んだ 数名の方が直前を降りていたので心強かったが 様子を見ているとどうも危なげである お先にどうぞと譲ってくれたので先に降りた 左に回り込むと良いとのコメントを前回聞いた事を思いだしルートを調べると何人も通ったのであろうルートが出来ていた 前回はそこを行かずに降りたのかとルート選択の難しさを知る またヒヤヒヤの思いで降りた場所に来る 良く見ると左手にルートが出来ており怖い思いをせずに降りる事が出来た
このルートの紅葉が素晴らしかった 切り立った岩肌を背景にして両側からそそり立つ山肌の木々が紅葉し絶妙な調和を示してくれた 太陽の光も応援してくれた 一生懸命ルートを探し降りている途中でふと見上げたら周辺に錦絵が広がっている 仰ぎ見た瞬間のあっと言う驚きを想像出来るだろうか?
素晴らしいの一語につきる
いつものように180号を走り いつものように 中の原スキー場に駐車 高梁から新見にかけガスに覆われていたが新見を過ぎると青空が現れ期待に胸が膨らむ
帰路新見のあしん広場という生鮮野菜を売っている店に立ち寄る(いつものパターン) 商品を眺めていたら近くの方があれーめずらしいナツメを売っているとドングリのようなものを指す どうして食べるのかと聞いたら そのまま食べられる 種があるから出せば良い と教えてくれたので早速購入する 甘酸っぱくリンゴのような味がする 結構おいしい 小説にナツメを食べ種を吹き飛ばして・・・と記載してあった箇所があったような記憶があるが こうして口に出来るとは思わなかった