船通山


標高 1143m    難易度 ☆    登り40分 下り25分  鳥取県
倉敷からの距離   130Km        登頂日 ’97/11/30   ガイドブック  

登山口9:56−キャンプ場10:05−天狗岩10:17−イチイの木10:32−10:35山頂11:00−キャンプ場11:20−登山口11:23

登山
 船通山(せんつうざん1143m)は鳥取県と島根県の県境にある山 カタクリの花で有名 また山頂近くに国指定天然記念物樹齢2000年の大イチイがある

 雨はほとんど止んだが全体にガスがかかっている 登山口に案内が記載してある キャンプ場まで500m10分 そこから健脚コース1060m40分と一般コース1400m50分の二つのルートがある 登りは健脚コースに下りは一般コースを選ぶことにした キャンプ場までは道路は舗装してある 駐車している車があるのでそこまで車で登って良いのだろう

 登り道に広葉落葉樹林日本ではめずらしいと記載がある すでに落葉して歩く道は落ち葉で埋まっている 紅葉の時期は良いかもしれない 渓流沿いに登ってゆく 連日の雨の為であろうかなり水量が多い 天狗岩のあたりに来ると傾斜がかなりきつくなりまた足場が石になる 石が雨で濡れ滑り易い、下りは注意が必要だ 天狗岩を過ぎるとすぐに金明水とよばれる水場がある 山の水はおいしいのだろうがどうも口にする気にならず素通りする

 イチイのあたりから雨が降り出し 傘を出し応急処置とする イチイの巨木は背が低くイメージが随分異なったが2000年の歴史をきざんでいるとはすごいものだ 沢山の人がここを通り過ぎていった事だろう

 そこから山頂はまじか 山頂に出ると雨が更にひどくなり写真撮影どころでは無い 近くに避難小屋があるのでそこに避難する

 避難小屋には先客がいた 倉敷からの来客で東城経由で来た3時間かかったとの事 山小屋にあるノートを見ると4月16日 カタクリはまだ早い 4月26日 カタクリは満開であったと情報収集 連休の初めが良いようだ 倉敷の方は冬山も結構登っており装備の事など教えてもらう 軽アイゼンは雪の無い時でも急傾斜を下る時に利用しているとの事でなるほどと参考になった

 雨が降るのでレインコートを着込み避難小屋を出る 下りは一般コースを降りた 足場が良く 飛び跳ねるようにして下山 途中烏帽子岩というとんがった岩があったが雨で見栄えも良くなく感興がわかなかった事から写真も撮らずに下山 20分少々で降りてしまった


アプローチ
 道後山の北に位置する どのルートを選んだら良いか迷った 新見から東城に行き道後山を経由するルート 新見から県道8号で伯備線に沿って生山に出、183に乗るルート 180で千屋まで行き桑平峠を越え183に入るルートなど幾つか候補がある これまで走った実績と1/200,000の地図とで新見から県道8号経由のルートを選ぶ事にした 昨日以来の雨で今朝もはっきりしない天気 新見あたりからしとしとと小雨が降り出す 新見の気温は11℃ この時期にしては大分暖かい 雨は降ったり止んだり、いずれ止んでくれるだろうと期待を込めて走る 県道8号は三室峡に行く時足立まで走ったがその先を行くのは初めて 伯備線を右に見たり左に見たりし走る そう走り易い道では無いが難しい道でも無い 道幅はほとんど2車線分あり対向車はそう心配しなくて良い

 生山からの183は快適なドライブ 日野川沿いを登ってゆく 日野川は自然が沢山残っており好きな川だ 大山へ行く時も川沿いを走る 多里から県道15を横田方面に右折する この道も広く走りやすい 萩山川沿いに登ってゆく やがて船通山登山口の案内があるのでそこを右折し林道を進むと登山口に着く 駐車場が整備されている


 時間があれば鬼林山を狙おうと用意していたので そちらに向かう しかし 天候が良くならず 近くまで行き取りやめる

 登山口の近くに井上靖記念館 文学の館があったので立ち寄る 昭和20年井上靖38才の時 6月から12月の半年 この地に家族が疎開したのが縁で記念館が出来た由