駐車位置10:05−堰堤10:09−伏谷川右手から左手に10:30−林道終点11:00−切り開きの終点11:10−ヤブコギ−11:30山頂12:00−ヤブコギ−切り開き12:10−林道12:20−峠12:40−駐車位置13:19
二子山(ふたごやま1075m)は大佐町と鳥取県日野町との県境に位置する 岡山県で最も奥深いところにある山の一つと紹介されている二つ星の山駐車した場所からすぐにダムの堰堤にかかる その位置にも車がおり登山支度をしているご夫婦がおられ二子山に登るとの事 心強い テンポが違うだろうからお先に失礼する 今日の山では誰にも出会わないだろうと思っていたが早速ご夫婦に出会う 伏谷川では魚釣りをしている人を良く見かける 林道を登っている時も釣り竿を持っておりてくる人と出会った 奥深い山のイメージが少しずれてきた
林道は4輪駆動車なら充分走れる状態で結構整備されている 伏谷川の渓流と小鳥の声を聞きながら歩を進める ここでもうぐいすが美声をあげる 大分発声も良くなってきている チチチと澄んだ鳴き声や幾つかの鳴き声が飛び交う ♪春だ春だと唄うなり♪ 私の口からも思わず唄?が
ガイドブックと1/25,000の地図と磁石とを持ち位置を確かめながら林道を進む 峠の少し手前に林道の分岐がある ガイドブックにも1/25,000の地図にも記載が無い 地図では林道が消え小径になっており小径は真っ直ぐ北に伸びている 分岐の一つは大きく左にカーブしもう一つはどちらかと言うと北の方向に伸びている どちらも新しく作られた林道のようでどちらを進もうか困った 間違ったら戻れば良い 山の方角から見れば北に伸びている方が良さそうだと右手方向の道を進む 峠の位置は近いと思っていたがかれこれ10分位は歩いただろうか いきなり行き止まり 峠とは全く異なり袋小路のような所 どうも違った道のようだ
引き返すには随分歩いたので何か手はないかとあたりを良く見ると行き止まりから人の歩いた形跡がある 地図の小径にしてはおかしいが進んでみる 迷い道なのだろうか形跡も怪しくなる 上の方に何か山では見られないものが見える その方角に登るとなんとまた林道に飛び出す
この林道も地図には全く記載されていない 今いる位置がどこか検討が付かなくなる 林道に出たのであるから位置はわからないもののそう心配する事では無い 兎に角行ける所まで行き 山頂はあきらめても良い そう思いながら林道を登ってゆく
岡山の山は特徴が無く 山の形から特定するのが難しい 方角からみて今登っている林道はどうやら二子山を巻いて登っているような感じがしだした そうであればこの山の山頂が目的の位置になる そう思いながら進んでゆくと 林道が行き止まりとなる
ここから山頂まではまだ距離がありそう 山頂目指してやみくもに登ってゆく距離では無い あたりを良く見ると笹を切り開いた跡がある 切り開きがルートになっている可能性があると思い その切り開きを登る 笹の切り株が十センチ以上も伸びており歩き難い(とは言えその後のヤブコギから見れば随分と楽) 一歩一歩足元を確かめながら登る そうこうしている内にいよいよ切り開きも無くなる 先にあるのは笹の海 尾根伝いにピークに行けば ピークが目的の山かどうか判明する ここで引き返してもピークまでトライしても似たようなものなので 笹の海に入ってゆく
笹の海は最初は腰の辺りまでであったが次第に深くなり 背丈も埋まるような所もしばしば 戻れなくなるといけないので 戻る方角を確かめながら登ってゆく 雪が残っている所は快適である 笹が雪の下で頭を下げているからその上を歩いて行ける ヤブコギでは一歩を進むのが大変なのでその相違は雲泥の差がある ルートを良く知っていれば雪の季節が楽に登れる そんな事を考えながら汗をしたたらせながら笹と戦い登ってゆく
時間にして見れば20分で三角点のある山頂に どうやら目的の山頂に到着出来たようだ めでたしめでたしである ガイドブックに記載のルートとは反対の方角から登ってきた事になった 山頂からの眺望は春霞がかかりぼやけてはっきりしないのが残念であったが 大山の勇姿が見える 1/200,000の地図を広げ花見山や剣森山などを確かめる 1/200,000に地図だと周辺の山々が一望出来分かり易い
一休みしてから 登ってきたルートを戻る 目安を付けていた方向に一端は降りていったがどうも様子が違い方角が違っているようだ でだしで方向を間違えると大変な事になるので もう一度山頂に戻る 笹の海は下りはザザザと滑り降りるように下りれるが登るとなると大変 笹の向きが逆でかき分けて登らなければならず時間がかかる 戻って確認したらやはり少し角度が違っていた 方角を是正して下る 見覚えのあるポイントを確認し降りてゆく 登りの半分の時間で切り開きまで降りる
切り開きのルートは登りの時点は一本道だと思っていたが 下る段階となると選択肢が広がり方角が怪しい 一本道だと思った事でルートのチェックがおろそかになっている 案の定違った所に出てしまった 下に林道があるが急勾配でそこから林道に降りてゆく訳にはゆかない 林道の終点の方向に迂回しなんとか林道に降りる
林道を降りてゆく 途中に飛び出した位置はマークを付けておいたので分かったがこの林道がどこに繋がっているか確認する意味もありそのままおりる すると峠に出た 峠では二人の人が休んでおり位置の確認と 登ってきた山が二子山である事を確認出来た やれやれである この辺りのベテランらしく三角点まで行きましたか?どこから行ってもヤブコギが必要ですからとの事
間違ったルートに入った地点は峠のほんのすぐ手前であった ガイドブックを良く見るとルートは峠の直前で大きく左に曲がって記載されている もう少し注意深く見れば峠まで行けた しかし,峠の位置でガイドブック記載の切り開きを探したが明確で無い ガイドブック記載のルートがあまり利用されていないと山頂まで行くのは一段とハードのように思われる 迷った事がかえって幸いしたようだ
私がたどった新しい林道のコースは峠まで出て,峠から登ってきた道を戻るようにして登ってゆく道が出来ているのでその林道を登れば良い 20〜30分登ると林道の終点に着く
最初に出会ったご夫婦の方とは最後まで出会わなかった はたして山頂まで行けたのだろうか?
明日は三ツ星の山を尋ねてみよう
国道180で新見に出て新見から県道32で大佐町にゆく 大佐山登山道への道を見送りすぐに県道58に入る 大佐ダムや伏谷川の景観を楽しみながら伏谷へ伏谷の集落を抜けると未舗装になる 更に数Km走り広大な空地に駐車 ガイドブックにはダムの堰堤まで行けると記載がある その空地は堰堤の少し手前であった 橋の所(堰堤の下)まで車で進んでも特に問題ない