大山寺9:45−大神山神社10:10−下宝珠越え合流点10:35−中宝珠11:08−上宝珠11:40−ユートピア分岐11:55−12:05大山三鈷峰12:35−ユートピア分岐12:47−上宝珠13:00−13:30中宝珠13:35−13:50下宝珠−14:20大神山神社14:30−15:00大山寺
今年初めての大山三鈷峰(だいせんさんこほう1516m)である 早くも9回目になった 昨年も4/27に登った 何時登っても素晴らしい山である今日は録音テープを準備し、鳥の鳴き声を録ると共に 大山北壁の崩落の音を録るのをひとつの目的にして尋ねた事もあり 霧雨の中ではあるが出掛ける事とした 昨年の記憶では下宝珠越え付近で崩落の音が聞けたように思うので 天候が悪くなればそこで引き返しても良い
大山寺から大神山神社に向かう いつもなら賑わう坂道であるがまだ人は少ない 天候が悪い事もあろうが気温は9℃とまだ肌寒いのも理由にあげられよう 大山寺の鐘の音が聞こえてこないのも何か大事なものを忘れたような感じがする
昨年はコミヤマカタバミがあちこちに咲いていたが今年はもう終わってしまったようだ 雪解けが早く 花もタイミングが相当狂っている様子 登っている間に霧雨は止み 霧がかかった状態に 天候は除々に回復基調にあるようだ
大神山神社から登山道に入ると早速ブナ林に圧倒される 芽吹きがはじまりうっすらとした薄緑色をつけた木々が霧と合わさり幻想的なたたづまいを見せてくれる オオカメノキの白い花があちこちで咲いており幻想的なたたづまいと調和している 天からの声のように小鳥のさえずりが聞こえてくる この景色や音は何とも言えない自然の恵である
下宝珠越えの尾根に登り 景色や小鳥のさえづりにうっとりしながら進んでゆく 気が付くと,北壁の崩落の音が聞こえて来ない どうも雪解けが早く花のタイミングがずれたのと同様崩落現象の生じるタイミングもずれてしまったようだ・・・と,思っていた矢先ゴーという音がしてかなり大規模な崩落が起きた 溜まったエネルギーが一時に噴き出したような大きな音をたてていた その後は静寂が戻る
今日は,尾根道を往復で2時間余り歩いたのであるが崩落の音はそれだけであり 昨年のように絶えずカラカラ音がしていたのと全く様相を異にしていた
今年も学生の集団と出会った すれ違いさまに話を聞くと山に2泊した由 大きなリュックを背負い,ピッケルなども持っていた 学生時代にこうした経験が出来良い事だと思う だが、登山用具一式揃えるのに相当費用がかかったろうがどう工面したのだろうかと余計な心配をしている
尾根道の両脇にマイヅルソウの葉が待ちこがねていたように一面に出てきている ダイセンキスミレを初めスミレがあちこちで咲いている 次から次ぎと出番を待っている様子を汲み取る事が出来る
空が明るくなり 大山の北壁がガスの合間から顔を出してきた 青空も見え太陽の光が射してきた ガスの合間から顔をのぞかす大山北壁はこれまた迫力がある ほんの一瞬ではあったが大山のピークを見る事が出来た その後晴れる事を期待していたが残念ながらガスがかかった状態が続き眺望は全く得られなかった 大山三鈷峰山頂からすぐ近くのユートピアですら見えない状況であった
ガスの中のブナ林とオオカメノキの白い花 一瞬顔を見せた大山北壁 それだけでも大きな収穫を得ることが出来た
帰路,明地峠から雲一つ無い大山山頂を臨めたのは皮肉なものだ
いつものように180号を行く 好天に恵まれ新緑がまばゆい 明地トンネルを越えると大山が顔を出す しかし,山頂付近は雲に覆われている 大山寺に入ると霧雨模様