三国ヶ山



標高 1251m    難易度 ☆☆    登り60分 下り40分 林道155分  鳥取県
倉敷からの距離   123Km        登頂日 ’98/05/01   ガイドブック 

駐車位置9:40−9:47未舗装−10:12滝−10:30橋−11:03山荘前(登山口)11:06−11:301006m独標−11:45はしご−12:07山頂12:38−12:52はしご−13:041006m独標−13:15山荘前−13:49橋−14:29駐車位置

登山
 三国ヶ山(みくにがせん1251m)は因幡・伯耆・美作の三国にまたがる山塊 山塊の最高峰は鳥取県側に位置する 春の花が美しい三国境とガイドブックにあるのを見て尋ねる事にした:登山GuideBook 中四国・兵庫の山百選

 7.5Kmの林道を行く ガイドブックにはこの時期には林道沿いにトキワイカリソウやヤマルリソウ イワカガミが清楚な花を見せと記載がありヤマルリソウとはどんな花なのか予め調べ出会える事を楽しみにしていたが どの花にも出会えなかった 例年と比べ今年は雪解けが早く すでに終わってしまったのであろう

 ガマズミ オオカメノキが白い花を咲かせている どちらもスイカズラ科で葉は似ているが花弁が異なる オオカメノキの方が先に咲き ガマズミがその後に続くのであろう 麓ではガマズミが花を咲かせ 山頂に向かうとオオカメノキが花を咲かせている

 林道は延々と続いている 目的とする山はどれだろうかと目をやるが幾つもピークが見え分かり難い 方角から見てあの山らしい かなり先に見えるが数時間後にはあのピークに立っているかと思うと一歩一歩の積み重ねの偉大さを感じる この辺りは1000m級の山々であり懐も深い 延々と続く林道は大きく曲がりくねっているので思うように進まない 道の傾斜はあまりなく平坦な道とそう変わらない それでも日射しが強い事もあり汗が出る

 目的とする山荘が見えてきた あの尾根筋にとりかかり 目的とするピークはどうやら予想していたものらしい 山荘が見えてからも曲がりくねった道をゆくので5分程度で着くかと思ったが3倍近くの時間を要した しかし,目標が明確だと余計な心配をせずに進めるのが良い

 山荘は無人の由 その前に登山口の案内や駐車場の案内板が出ており ここまで車で来る事は可能だろう 所々落石があったり 木の枝が垂れ下がっている場所があったが そう難しいコースではない 走行不能の標識は落石に対する責任から出しているように思う 駐車出来る場所は適当に見つける事が出来るので それ以上進むのが心配だと思ったらそこで駐車場所を見つければ良い 全コース歩いても7.5Kmであり折角尋ねたのであるから 林道を歩く事を楽しんだら良い おすすめの駐車ポイントは最初の橋の所か

 登山口からは丸太の階段の連続である 標高差約200mある 登り初めてすぐにチゴユリとツクバネソウに出会う チゴユリは小さな花である ツクバネソウは先日覚えた花で特徴がある 最初の急登を過ぎると尾根筋で傾斜がゆるやかになる そこにイワカガミの群落が道の両脇に沢山出迎えてくれる 太陽が当たっている花は色あせたのか白っぽい 日陰の花はピンク色をしている 日射しの差による生育の度合いの相違かもしれない

 1006mピークにはベンチがあり山頂まで1,600mと記載があった ちなみに登山口から山頂まで2,360mとの記載 ピークを過ぎしばらく行くと今度はコミヤマカタバミに出会う 次はサンカヨウの群落に,サンカヨウが群落を作って咲いているのを見るのは初めてである サンカヨウの白い花は清純さを感じさせられ可愛らしい イカリソウと同じメギ科に属しているがどこが似ているのかわからない

 今度はブナが目を楽しませてくれる 風が出てきて新緑の木の葉を吹き揺らしている 雲が出てきて太陽の日射しも隠れる事が多くなってきた 日が射すと新緑が一斉に輝き 新緑の美しさを見せてくれる

 あれこれと楽しんでいる内に山頂に ルートは一本道で整備されており間違えようが無い 山頂には見晴らし台が備えてあり眺望は思うがまま されど天候が許してくれず 遠望がきかない

 帰路は往路を戻る あっと言う間に山荘前の林道に降りる 二つ星の山と案内されている 林道入口から歩きアプローチに時間がかかる為だろう 山はそう難しい所では無い


アプローチ
 429経由で179に乗る 奥津町から国道が新しくなり走りやすくなる 179から482に入る 恩原高原スキー場入口を通り遠藤の集落 ここまでは花知ヶ仙登山で来た事がある,この先を走るのは初めてだ 辰巳峠の手前に白樺の林があり 白樺の木と芽吹きの新緑が太陽の日射しを受けまばゆいほど輝いていた 1/25,000の地図によると辰巳峠越えのルートは車線が狭く難所と予想していたが 道路は拡幅され二車線となっており走り易い 新緑が美しい 峠を下ると間もなく三国山林道にかかる 三国山山荘7.5Kmと記載した判別しにくい標識を見つけ左折する 林道の取り付け口に走行不能の警告標識がある ガイドブックにも山荘まで車で行けるが無理をしないようにと記載してあり 林道に入らず国道沿いの空地に駐車する