倉敷からの距離
129Km 登頂日 ’98/05/23
ガイドブック B
駐車場10:12−10:18登山口−10:33不動岩−10:51出雲岩−10:56覗き岩−11:06馬の背−11:12大天井岳11:16−11:20天狗岩・分岐−11:45雪彦山11:52−12:01峠−12:11鉾立山−12:20分岐−12:55虹ヶ滝−13:20駐車場
雪彦山(せっぴこさん915m) 登山GuideBook 中四国・兵庫の山百選に記載の兵庫の山 兵庫県の人から面白い山だと聞いており機会を狙っていた 雪彦山は福岡の英彦山、新潟の弥彦山とともに日本三彦山のひとつの由 三ツ星の山駐車場で集金に来られた方にぐるーと廻ったらどの位かかるか聞いたら6時間程度との回答 多くの人は大天井岳に登られ雪彦山には行かずに降りてくる 鉾立山へのルートは雑木林の中の道でありそう面白くない 雪彦山から戻って 尾根から虹ヶ滝に降りるルートを行かれたらどうかとのコメントを貰う 三ツ星の山であるしそう無理をせずに楽しんでこよう
登山口に登山届けを出すよう案内があり 記載する かなり多くの人が登っておりどれだけの人が記載しているか不明だが 初めての山であり 岩山だとの話も聞いている事から念には念を入れて記載する
登山口から大天井岳の手前のピークが見える そそり立っており この山を登るのかと思うとファイトが出る 登山口が標高280mで大天井岳が838mで標高差が550mあり これを直登するようにして登ってゆく事になる
登山口から早速急な登りとなる しかし急登もそう長くない15分程度で展望台に着く 大天井岳などを望む事が出来る 展望台から出雲岩まではそう急な登りは無い 途中にコガクウツギの群落が白い花を咲かせ、何とも言えぬ爽やかな香りが漂っていた タニウツギの香りをかいだ記憶があるがその香りと似ているが幾分淡泊な香りである しばらく立ち止まり深呼吸をして思いっきり香りを吸い込む 出雲岩では大きな岩がごろごろしている何故このような岩がごろごろしているか不思議である
そこを過ぎると急な登りとなり 岩に取り付く所もある だが足場がしかっりしており恐怖感は無い 覗き岩では岩の隙間を抜ける バイパスする道もあるが 近くの人が折角来られたのでしょうから隙間を抜けていかれたらとルートを教えてくれる リュックを背負ったままでは抜けられない 相撲取りのように太った人も抜けるのは無理である そこを抜け 馬の背から岩場が続く 最後の岩場を登りきると大天井岳山頂に着く 山頂からは登山口の方面を俯瞰する事が出来る
先ほどの方が最後の標高差100mの岩登りはきつかったでしょうと話かけて来られた そうですねと話を合わせる、汗はかいていたもののさほどきつさは感じられなかった その方は今年で3度目との事 雪彦山へのルートを尋ねたがそこには登っていない 荒れているようですよとの事
山頂はそう広くない 多くの人が思い思いの場所で休憩をとり 昼食をとっている まだ11時を少々過ぎた時間だし 休む必要も無いので写真を撮り雪彦山に向かう
最初の数分が急なくだりではあったが それ以降は大きな起伏もなくあっと言う間に雪彦山山頂に ルートはしっかりしており荒れた様子は全くない 山頂の眺望は全くきかない それでも2パーテイーがシートを広げ昼のひとときを過ごしていた 眺望も得られないし適当な場所も無いので着替えをして更に先に進む
姫路市内から近い事もある為だろうか 尋ねてきている人が多い ちょっとした場所があるとそこで休憩し食事をとっている 峠の分岐でも 鉾立山でもそうした方々に出会った 鉾立山へのルートは笹が道を軽く覆うような所が若干あったがそれ以外特に変化のないルート 山頂の眺望も得られず ここまで来たと言うだけ
下山ルートもそう変化は無い 虹ヶ滝周辺が急峻な斜面を降りるので注意が必要 虹ヶ滝周辺はいくつか滝があり景観も良い 虹ヶ滝では大天井岳からの降り口の合流点になっている その降り口にはロープがありかなり険しいルートのようだ 駐車場の方の勧めに従えばこのルートを降りる事が出来たのに 少し残念である されどこれから登るのもどうかと思い下山する
渓流沿いの下山ルートは渓流のガレ場をおりたり 渓流沿いの道を行くので時にはルートを見失いがちになるが 矢印など印があるので着実にたどってゆけば良い 渓流と岩が美しい景観を与えてくれる
下山途中で一カ所大天井岳を木々の合間から覗く事が出来た そそり立つ岩峰は見応えがある そう言えば駐車場で伺った話のなかに,虹ヶ滝におりてくるルートは景色の良い・・・という枕言葉があった事を思い出した きっと,大天井岳のそそり立つ岩峰を見る事が出来たのであろう
こうして全体を廻って見ると 大天井岳以外の山は面白い所は無く 駐車場で伺ったように,また途中で話を伺った人のように大天井岳だけを登ってもおかしくない 見晴らし台で紅葉の時期はいいですよと,常緑樹が多い中で足元に落葉樹林が広がり そこが美しく紅葉するとの事も伺った またの機会を楽しみにしておきたい
車のところに戻り約3時間 ちらっと見えた岩峰がまだ焼き付いている
2号線を姫路に行く 2号線は通行量が多く景色も見る物が無くつまらない道路 姫路の市内に向かって進み29号線の交差点を越え その次の夢前川を渡った交差点を左折し道なりに進むと県道67への近道となる 県道に乗って少しゆくと夢前川が左手に見え、書写山の案内がある 川沿いの道をそのまま北上する 川が見えてくると何故かホットする 夢前川の名前も良い 夢前町という名前もしゃれている 川も落ち着きのある良い川だ 雪彦山への案内標識が出ている 標識に従って進むと、鳥居のある場所に着く バスの終点である そこを少し進むと駐車場がある 有料駐車場で500円徴収された 車がすでに随分駐車していた 2号線を左折してから30Kmに満たない距離であり 姫路市内から簡単に来れるので人気もあるのであろう