高妻山



標高 380m    難易度 ☆     登り45分 周遊90分 下り25分   岡山県

倉敷からの距離   29Km        登頂日 ’98/06/14   ガイドブック  


駐車位置8:05−分岐8:30−森林公園標識8:35−8:39案内表示板8:47−8:57山頂展望台9:02−町民の森9:04−希望の丘9:11−龍王岳9:16−9:31(記念の森)9:36−(探鳥の森)9:41−(冒険の森)9:47−(やまびこ峠)9:51−(倉見岳)9:57−10:06(憩いの森)10:10−(思索の森)10:16−10:19森林公園標識10:24−10:50駐車位置

登山
 高妻山(たかつまやま380m) 岡山県の山に記載の山 矢掛町にある山 梅雨の晴れ間を縫ってのハイキング

 昨日は一日中雨 今日の降水確率は午前80%午後60%と高いが朝起きた時点では曇り何時降り出してもおかしくない空模様であり 近場を選ぶ 高妻山には森林公園として整備されている様子 星居山の例があるものの 近くであるからダメもとで尋ねる事とした

 登山口からキャンプ場まで1.5Km キャンプ場への分岐に小鳥の森2.2Kmの標識がある 森林公園には小鳥の森に向かう舗装道路を行けばよい 公園入口まで舗装されており車で充分走れる 私は,矢掛の町から歩こうかと思っていたが適当な駐車場所が無かった事と 登山口の確認でウロウロした事もあってキャンプ場まで車で登り そこから歩く事とした

 山全体にガスがかかり しっとりとした感じ ホトトギスがトッキョキョカキョクと特徴のある鳴き声で鳴いている キャンプ場周辺が縄張りなのか登ってゆくと聞こえなくなる 場所により鳴く鳥が違ってくるのも面白い 舗装道路を登って行くのだが 木々が繁茂しており鬱蒼とした感じがする ガスがかかっていた為余計そのように感じたのかも知れない 雲海の上を歩いているような錯覚をさせてくれる 鶯が足元で大きな声をあげて鳴く,天上からの声でなく地下からわきあがる声のようで これまた趣がある

 20分程登ると正面に山頂が見えてくる ガスがかかり墨絵の雰囲気である 深山に踏み込んだとまで書くのは書きすぎかも知れないが ガスは深みのある趣を与えてくれる

 分岐の地点に小鳥の広場への標識がある 丁度走ってきた軽トラックが分岐の地点で止まってくれていたので山頂へのルートを確認する 小鳥の広場には池があり鴨の時期にバードウオッチが楽しめるようにしているが今は時期外れで鴨はいない由 山頂へは右の道を舗装が切れるまで登ると案内板があると丁寧に教えてくれた 私がガイドブックのコピーを持って登っていたので道を教えてあげようとそこに止まっていてくれていたようだ 私に道を教えてから車をすぐ走らせていた

 そこから緩やかな登りをゆく 桜の木が植えてあるのでシーズンには花見を楽しみながら歩く事が出来る 数分登ると傾きかかった森林公園の標識がある 思索の森と記載した表示もある 舗装道路はまだ続いているのでそこを通り過ぎ登ってゆくと大きな表示板のある場所に出る そこには駐車出来るスペースもあるので車でここまで登る事が出来る

 表示板には森林公園の全体図を表示している 絵は随分年代が経っているようで表示板のすぐ横にトイレが設置されているが 表示板に記載のものと位置関係が違う 周辺をウロウロしてやっとわかったのだが そのトイレの記載が無く古くなって使えなくなった簡易トイレが記載されている 簡易トイレの存在を見つけだしてやっと感覚が掴めた 感覚が掴めたところで全体図をメモし歩くルートを決める

 絵には距離の記載が無いのでこれを廻るのにどの程度の時間がかかるか不明である 取りあえず山頂に行き 出来るだけ外を廻ってみようと決めた 目印は展望台 龍王岳 倉見岳 憩いの森から牧場の管理棟とおおよそのルートを決める

 山頂展望台までは10分でありほんの少し 登りもたいした事は無い 山頂には石の地蔵と三角点があると記載されている 石の地蔵はすぐにわかった だが三角点をさがすのにウロウロした 石の地蔵に行く途中,道の奥に赤白のポールが立っているのを見つけたのでそこに三角点があるのかと思い込み 足場が悪い中をポールの立っている所に踏み込んだが三角点では無かった それからウロウロ探し廻る 山頂と言っても天気が悪く何も見えない せめて三角点でも見つけたいとうろついた 何の事はない、石の地蔵の方に曲がる丁度曲がり角にあるのを見つけた 赤白のポールが立っていなければ見落とすはずがなくこんなにウロウロする事は無かっただろうにと早合点を決め込んだ事をおかしく思う ウオークラリーの盲点と同じだ

 山頂から龍王岳を目指す 途中に町民の森や希望の丘等と表示がしてある 竜王岳までは15分程度 ルートは整備されている笹の葉を最近切ったのだろう 笹餅の笹の葉の香りが充満している 希望の丘に出る手前に見応えのある赤松の樹林があった ガスでかすみ更におもむきのある風情を呈している 希望の丘を過ぎ少し進むとそこからは道の草刈りが行われていない ルートはしっかりしており草が特別茂っているわけでもでもなく何ら心配する事は無い 竜王岳には岩場がある 王子ヶ岳のような岩(だいぶ小振りだが)がある アングルが悪く写真撮影は断念した

 竜王岳から少し戻るようにして分岐から先に進む(この点案内標識が無くわかりにくかった)右に行くルートもあったが整備状況に不安があったので山に登るルートを選び登ると分岐があり記念の森の標識が出ていたのでそれに従う

 記念の森は周遊ルートから盲腸になっており盲腸部分に進む ところが、記念の森と記載した標識が見つからない ここまではすべて標識がありポイントの確認出来たのでどこかにあるのではと思い探すが,その標識が見つからない ウロウロしたが見つからないのであきらめ先に進む

 その後も同様にして案内表示板でメモを取ったルート図を参考にしながら進む 下の記録に()で表示してある場所は明確な標識がなく ルート図から判断してメモったものである 従って,記念の森からは標識の整備が出来ていないのかも知れない

 その後はルートはしっかりしているものの整備状況が悪くなる 案内表示板のルート図をメモっておく事をすすめる ルートに蜘蛛の巣が張っている状況が多くなってくる 雨がパラついてきたので傘をさしながら歩いた 傘が蜘蛛の巣よけに役立った

 倉見岳はあまりパットしない なんとなく頂上のようで,岩が少しあるだけ 天気が悪く眺望が全く得られなかった為かも知れない

 倉見岳から憩いの森を通り 牧場管理棟の方向を目指したが憩いの森の辺りのルート整備が充分でなく 道に草が茂ってくるようになる 生憎雨もパラパラ降ってきており草が茂った中に入ると全身ズブ濡れになってしまう 雨具を着れば良いのだがそこまでする事はないのでそのルートを避け戻る事とした

 1時間余り歩いたので戻るのにもそれなりの時間がかかるものと読んでいたが何の事はない10分程度で傾きかけた森林公園の標識のある場所に出てきた 案内板を中心にして半径10分程度の所を歩いていたようだ ルートの取り方で色々な楽しみ方が出来る

 森林公園の標識のある場所で汗をかいた上着を着替え舗装道路をくだる

 花はツツジが咲いていた 記念の森で木の樹表に這うようにして咲いていたツツジは可愛らしかった 冒険の森の近くではオカトラノオの群生がすでに花を咲かせていた 標高が低い事もあり花の時期が早い 舗装道路脇にウツボグサやノアザミが咲いていた

 キャンプ場には池があり 睡蓮が赤 黄 白の花を咲かせていた 釣りやキャンプを楽しんでいる人がいた

 ダメもとで出掛けた山ではあったが1時間余り歩く場所もあり 県北の森林公園とは比較にならないにしても楽しむ事が出来た アプローチが簡単であるし子供連れでも心配な所は無いので尋ねてみては如何でしょうか



アプローチ
 酒津公園沿い(県道396だそうだ)から県道24に乗り高梁川沿いを北上する 最初の橋を左に曲がり、矢掛本陣まで国道486を行く 矢掛から少し分かりにくいがガイドブックを参考に亀嶋キャンプ場に進む ガイドブックの地図に登山口と記載されている場所にキャンプ場への案内標識があるので目印になる キャンプ場に降りてゆく道への分岐点に空地があるのでそこに駐車